世間を騒がせた耐震偽装事件もここにきてやや静かになってきたようだが、先日、建築基準法、建築士法など建築関連4法が改正されたようだ。まずは建築確認事務の厳格化、そして強度偽装に対する罰則強化が建築基準法、建築士法、宅地建物取引業法に盛り込まれたようである。幾分、対処療法のような感じがないではないが、これはまず、適切な法改正であろう。構造設計の審査については地上20m以上(およそ7階建て以上)の鉄筋コンクリート造の建築物については、専門の判定機関で審査が行われるようである。
ところで気になるのは、第2弾の法改正の噂である。一昨日あたりにネット上を賑わせたニュースによると、既存の一級建築士は、新たに課せられる試験を受けて合格しないと一級建築士を名乗れないとか、二級建築士に降格だとか、免許はあっても実務ができなくなるとか、我々にとって聞き捨てならぬものだった。
私は一級建築士の免許は、そのものの責任においてできる範囲の仕事しかしてはいけないよという免許だと思っている。つまり地上に建てることのできるすべての建築物の設計に携わってもかまわない代わりに、その仕事に責任を持ちなさいよということだ。この思いが欠如していたのが、かの元一級建築士だったのである。実際、超高層ビル、いや、超がつかない高層ビルにしても、中央のゼネコンか設計事務所に勤めるかどうかしないと関わるチャンスなどないし、そんな設計ができる人も限られているだろう。今回の事件の原因は技術力云々の問題ではなく、これはモラルの問題なのだ。
第2弾の法改正がなされ、新たに試験が課せられるということ、必ずしもとばっちりと決めつけるわけにもいかないが、なにか釈然としない思いだ。
ところで気になるのは、第2弾の法改正の噂である。一昨日あたりにネット上を賑わせたニュースによると、既存の一級建築士は、新たに課せられる試験を受けて合格しないと一級建築士を名乗れないとか、二級建築士に降格だとか、免許はあっても実務ができなくなるとか、我々にとって聞き捨てならぬものだった。
私は一級建築士の免許は、そのものの責任においてできる範囲の仕事しかしてはいけないよという免許だと思っている。つまり地上に建てることのできるすべての建築物の設計に携わってもかまわない代わりに、その仕事に責任を持ちなさいよということだ。この思いが欠如していたのが、かの元一級建築士だったのである。実際、超高層ビル、いや、超がつかない高層ビルにしても、中央のゼネコンか設計事務所に勤めるかどうかしないと関わるチャンスなどないし、そんな設計ができる人も限られているだろう。今回の事件の原因は技術力云々の問題ではなく、これはモラルの問題なのだ。
第2弾の法改正がなされ、新たに試験が課せられるということ、必ずしもとばっちりと決めつけるわけにもいかないが、なにか釈然としない思いだ。