日々想々

日々、想うことなどをつれづれに・・・。

穏やかな休日

2006年06月03日 23時40分42秒 | 雑想
 今日は年に一度の健診の日。天気が良いのでGW以来エンジンをかけていないベム子のカバーをめくり、朝の街へ飛び出した。健診センターで一通りの検査を受けたら、今日は予定なし・・・。一度家に戻り、今度はちとせに乗り換えて再び出発。もちろん、いつものようにどこへ行く当てなどないのだが、とりあえず、お気に入りの池の周りの林道を走ろうと、北へハンドルを向ける。途中、数年前務めていた会社が道路工事をやっている看板が見えたのでちらっと寄ってみた。知っている人はいなかったが、現場にいた人としばらく話をしてから秋吉台方面へ向かう。
 林道の入口が見えるたびに寄り道するのでなかなか距離は稼げないが、もともとそんなつもりの散歩なので気にせず気ままにちとせを操る。山々はすでに生命の営みにあふれてい、滅多に使われない道などは覆い尽くさんばかりだ。そんな状態なので今日はあまり深追いせず、ぶらぶらと走っているとやがてY社長の工場の近くまで来た。寄ってみたが今日はいないようだ。すぐ近くのフミさんの家にも寄ってみたが、ガレージのスコルパがない。フミさんも陽気に誘われてお出かけのようだ。SL君の様子など尋ねてみたかったのだが、待っているわけにもいかないのでまたぶらぶらと走り出した。
 この季節には毎年磯の香りが恋しくなる。山も良いがたまには海もということで、秋穂の海を見に行くことにした。時刻はもう5時近いが、今は一番昼間の長い季節。冬のように帰る時間を気にすることもない。海へ向かう途中、今まで通ったことのない道を走っていると干潟に一本の道が突き出ているのが見えた。行き止まるまで走ってみた。正面には毎日通勤時に通る周防大橋が見える。
 ふと、近くに旧友の家があることを思い出し、いなくて元々の軽い気持ちで訪ねてみることにした。遥か昔の記憶をたどりながら家を探すのだがなかなか思い出せず、近くを3回くらいウロウロして、もう諦めて帰ろうかと思ったとき、何となく入った路地の奥に彼の家はあった。バイクの音で気がついたのか、二階の窓から懐かしい顔が覗き手を振っていた。学生時代には毎日のようにバイクで一緒に走った友である。ネットで偶然再会したものの、なかなかゆっくり話す機会もなかったのだが、当時の倍の年齢になり、お互いにちょっとくたびれかけてきたおじさんになっていても「よう!」「おう!」「元気か?」「まぁ、あがれや」なのである。それが友というものなのだろう。しばらく歓談して友人宅を後にする。外はまだ薄明るいが、長かった初夏の一日もようやく暮れかかり、私はほかほかの気分をみやげに家路を急ぐのだった。