爽やかツーリングの余韻も醒めきらぬまま週末を迎えました。
金曜日に事務所で仕事をしているとセローを買った同僚からツーリングのお誘いが…。
もちろん、二つ返事で了解です。
「ダートも走ってみる?」と聞くと「ぜひ!」ということでした。愛いやつだ。
ということで9日土曜日、
GWツーの集合場所で待ち合わせて出発します。セローはまだ新車の匂いが消えてないですね。
まずは定番の木戸山林道。「ちゃんと待ってるからゆっくり来るように」と声をかけて、私は先に展望所まで走ります。爽やかツーのときには皆さんのハイペースに引きずられるように走ったのですが、今日はマイペース。気分的にはずいぶん楽ですね。
展望所に着いて、一服し終わる頃に彼が追いつきました。「どう?」と聞くと「怖いけど面白い」と答えが返ってきます。フムフム、林道ツアラーの素質ありとみた。
一本目の木戸山で様子を見てから、その後のルートを決めようと思っていたのですが、林道も大丈夫そうなので、篠目から阿武川ダム方面へ左折して大代林道へアプローチします。
大代林道を駆け抜け、262号を横切って小吹峠、明敷峠を繋いで次は大田東山線へ。
ダートにも慣れてきたようなので、しばらく前を走らせてみると、うーん、結構走るではないですか。とても新免2か月とは思えません。途中、一度テールスライドでバランスを崩すも、素早く路面キックでリカバリー。さすがに若いですね。反射神経がいいです。後で聞くと相当びっくりしたようですが、後ろから見ている分には全く問題ありませんでした。
そんな話をしながら道の駅美東でこだわりのごぼ天うどんを食べて、4本目は荒ヶ峠林道です。
名水側からアプローチして峠に着いて写真を撮ろうとヘルメットを脱いだ途端に彼のエンジン音が聞こえました。「うへっ、はやっ!」慌ててカメラを構えて写真を撮ります。
うーん、私もそれなりのペースで走ったのにもう来るとは…。これはすごいぞ!で、調子に乗って「あそこ登ってみる?」というと「うん」とうなずいてアプローチし始めました。「あっ!」と思ったら失速→エンスト→後ずさり→ポテこけの定番メニューを演じてくれました。
被害はナンバーがめくれ、ウィンカーが外れ…。新車初転倒です。
しかし、セローはさすがによく出来てますね~。ウィンカー、折れたのかと思ったら、ゴムのブッシュに差し込むだけで修理完了。これはいいや。
その後、彼は再チャレンジして、きっちりとリベンジを果たしたのでした。
ゲロの素質もあるかな?
このあと、藪がかぶり気味の荒ヶ峠林道を下ります。倒木一か所、迂回可能です。
支線の支線にチャレンジしてみたのですが、大藪になっていて、その藪に突っ込んで棹立ちになって私も撤退。さすがに彼は下で待っていました。
支線の支線で一押ししたので一気に汗が噴き出します。あぢぃ~…。
渋木に下りて315号を南下、コンビニを見つけてアイスクリームとお茶を一気飲みです。
彼がゴーグルを買いたいというので宇部へ行くことにしました。彼がゴーグルとウェストバッグを調達している間、私は冷房の効いた店内でクールダウンです。
そして今度は練習場へ…。基本テクの練習をしようという魂胆です。アクセルターンヒルクライム、キャンバー走行などの練習をします。
そしてヒルダウンをしているとき…。
何回もぐるぐる廻って練習したのでもう大丈夫だろうと思っていました。
その時は直前で少し躊躇したように見えたのですが…。
一瞬の後にはフロントからスリップダウンして、そのままずりずりと坂を下りてきたのでした。
あっ、あ~あ…。一番車体にダメージの強いこけ方ですね。
哀れ、慣らしが終わったばかりのピカピカセローはライトステーがひん曲り、ライトカウルとフロントフェンダーに天下御免の向う傷をうけ、立派にオフ車の仲間入りをしたのでありました。
で、一生懸命バイクの損傷を確認している彼はといえば…。
シャツは擦り切れてボロボロ、両腕は擦り傷で血だらけ、顔面制動をかけたのか、顔も流血して
アブドラ・ザ・ブッチャーのよう…。
おいおい、バイクは大したことないから、はよ血を拭きなされ。
ここって、真砂山だから、擦ると痛いんよねー。
というわけで初心者爽やかツーは解散となりました。
秋には彼も立派なオフローダーになっていることでしょう。