「ぶるうまりん」22号の入稿が漸く終わり、校正待ちの状態である。このまま順調にいけば、6月下旬の発送になるだろう。今号の特集は「書評の光①」。内部より3本の書評が発表される。俳誌の書評といえば、句集評が相場だけれど、「ぶるうまりん」はそれに限らない。むしろ俳句の外延部に積極的にスポットライトを当て、それによって、俳句の光を浮び上がらせようというもの。俳誌だからといって、徹頭徹尾俳句だけでは、必ずマンネリに陥り、行き詰まってしまうにちがいない。この特集は、何回か続けたいと思っている。
このほど週刊読書人より、ミシェル・ロスタン著『ぼくが逝った日』(白水社/2012年5月15日発行)の原稿依頼があり、電子メールで送稿した。編集部から折り返しPDF版のゲラが届く。掲載日は、6月8日(金)発売号とのこと。ご興味のある方は、ぜひ主要書店に行って、手にとってほしい。この本は、1942年生まれの著者が、息子の死について書いた処女小説で、昨年度のゴンクール処女作賞を受賞した。小説と拙稿の内容を、ここで述べるわけにはいかないけれど、一つだけいえるのは、この小説が父親ではなく、息子の視点で書かれていること…。それがどんな意味をもっているのか、週刊読書人の拙評をお読みいただければ、幸いだ。
週刊読書人から俳句外の小説の書評を依頼されたのは、最初、阿刀田高の短編集『こころ残り』(角川書店/2005年2月25日発行)だった。以来、佐藤洋二郎『腹の蟲』(講談社/2010年8月30日発行)、池上永一『統ばる島』(ポプラ社/2011年3月14日発行)、椎名誠『そらをみてますないてます』(文藝春秋/2011年10月15日発行)と続く。ご覧のように、今まで、日本の小説に絞られた書評依頼を受けたのであるが、今回はフランスの現代小説。それもほぼリアルタイムに書かれたもので、筆者としてもおおいに十分な期待をもって、精読したのだった。ミシェル・ロスタンはオペラ演出家で、1995年~2008年カンペールの国立コルヌワイユ劇場の舞台監督を務めた。
第17回「草枕」国際俳句大会のリーフレットが送付されてきた。筆者は、一般選者を務めることになっている。熊本で行われるこの大会に筆者がかかわったのは、2009年(第14回)、2010年(第15回)である。昨年(2011年)は熊本の同大会が「ねんりんぴっく」(全国健康福祉祭)と併催されたので、筆者は選者を務めなかった。今年の大会の募集要項は、「草枕」国際俳句大会のWebサイトに詳しく掲載されているので、ぜひご覧ください。ここにポイントを記せば、①締切=2012年8月31日、②投句料=2句1組で1000円(定額為替または現金書留)、③選者=今井千鶴子、岩岡中正、宇多喜代子、大岳水一路、岸原清行、倉田紘文、須藤徹、寺井谷子、坊城俊樹、山本洋子(敬称略)、④賞=大賞10万円(1人)ほか。当然のことながら、応募作品は「雑詠」未発表です。(一般部門のほかに、ジュニア部門、外国語部門、俳画部門、当日投句部門があります。)
五月を縫う艦載機なら白飯を 須藤 徹
林の中タブレット端末燃えている 同
*写真は浦上天主堂
このほど週刊読書人より、ミシェル・ロスタン著『ぼくが逝った日』(白水社/2012年5月15日発行)の原稿依頼があり、電子メールで送稿した。編集部から折り返しPDF版のゲラが届く。掲載日は、6月8日(金)発売号とのこと。ご興味のある方は、ぜひ主要書店に行って、手にとってほしい。この本は、1942年生まれの著者が、息子の死について書いた処女小説で、昨年度のゴンクール処女作賞を受賞した。小説と拙稿の内容を、ここで述べるわけにはいかないけれど、一つだけいえるのは、この小説が父親ではなく、息子の視点で書かれていること…。それがどんな意味をもっているのか、週刊読書人の拙評をお読みいただければ、幸いだ。
週刊読書人から俳句外の小説の書評を依頼されたのは、最初、阿刀田高の短編集『こころ残り』(角川書店/2005年2月25日発行)だった。以来、佐藤洋二郎『腹の蟲』(講談社/2010年8月30日発行)、池上永一『統ばる島』(ポプラ社/2011年3月14日発行)、椎名誠『そらをみてますないてます』(文藝春秋/2011年10月15日発行)と続く。ご覧のように、今まで、日本の小説に絞られた書評依頼を受けたのであるが、今回はフランスの現代小説。それもほぼリアルタイムに書かれたもので、筆者としてもおおいに十分な期待をもって、精読したのだった。ミシェル・ロスタンはオペラ演出家で、1995年~2008年カンペールの国立コルヌワイユ劇場の舞台監督を務めた。
第17回「草枕」国際俳句大会のリーフレットが送付されてきた。筆者は、一般選者を務めることになっている。熊本で行われるこの大会に筆者がかかわったのは、2009年(第14回)、2010年(第15回)である。昨年(2011年)は熊本の同大会が「ねんりんぴっく」(全国健康福祉祭)と併催されたので、筆者は選者を務めなかった。今年の大会の募集要項は、「草枕」国際俳句大会のWebサイトに詳しく掲載されているので、ぜひご覧ください。ここにポイントを記せば、①締切=2012年8月31日、②投句料=2句1組で1000円(定額為替または現金書留)、③選者=今井千鶴子、岩岡中正、宇多喜代子、大岳水一路、岸原清行、倉田紘文、須藤徹、寺井谷子、坊城俊樹、山本洋子(敬称略)、④賞=大賞10万円(1人)ほか。当然のことながら、応募作品は「雑詠」未発表です。(一般部門のほかに、ジュニア部門、外国語部門、俳画部門、当日投句部門があります。)
五月を縫う艦載機なら白飯を 須藤 徹
林の中タブレット端末燃えている 同
*写真は浦上天主堂