日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

今市 金沢山(528.3m)で思わぬ宿題をもらう。

2012-10-06 18:33:35 | 山行

入山日 2012年10月6日 (曇) 単独  (見出し写真: 下山時、振り返って見る金沢山方面、あの山の裏が金沢山かも)

7日、8日は遠征か栃木のヤブ《ボリューム多少有り》をやりたいので、6日は家の食材買出しの付き合い、および仮眠の日。でもなぜか1日もったいない気がして超近場の低山歩きをしてみた。山自体は全然期待していない、何か発見があるかも。テーマは「自宅から一番近い山に登ってみる」だ。(そんな山があること・・・ここ数週間前までは生涯一度も気にも留めていなかった。)

コース: 室瀬  8:17  室瀬卍(お堂?)北西5分あたり尾根取りつき  8:22   528.3m峰(金沢山)  9:20  530m峰への行程で尾根道選択迷い(2回引き返す)9:40   スタート地点から約20分西北西の車道に降り立つ  10:19   スタート地点へ  10:42

たそがれオヤジさんのレポ ”ちょっとがっかり毘沙門山”のタイトルは気に入っている。すぐそばのスーパー、ヤオハンをよく利用するので近くを通る度にそのタイトルの節を思い出してしまう。毘沙門山も私の自宅から近いが直線距離で一番近い山は何? ふと考えたとき、2階の窓から南東方向(約2キロ先)に見える名も無いと思われる低山があるのに気付いた。(土沢インターチェンジの西約2キロ)まさかコースはあるまい、人は入っているのか? ちょっとした疑問がわき気になっていた。せっかくヤブを歩くようになったのだから自分で行っててみればいい、そう思い立ちちょうど隙間時間のあいた当日出かけてみた。 

木和田島から明神方面へ直進、明神駅への交差点をすぎ川を渡ってすぐ右折する。途中一度左折して細い山間の林道のような車道を北西に進む。すぐ室瀬集落に出会う、予想通り駐車地が無く、周辺をうろうろ。一番最適な退避スペース状の所に車を止めてスタートする。(写真下) 528.3m峰方向の斜面をバックに駐車・・・林は鬱蒼としている。



駐車地から北西に車道を歩き、すぐ墓地とお堂のようなものに出会う。(写真下)



この辺の車道脇の山側には横に電気柵が延々と連なる。上下都合4本?の電気柵、鹿の害を防ぐのがねらいだろうか。取りつきたい尾根末端があったが、電気柵がその部分も設置されていてなお且つ人家の目が気にもなってその場はやり過ごす。もう少し北西に歩を進めるが柵は延々続き切れる気配が無い、試しに柵の線を指先でちょっと触れるとピリッツと軽い刺激がある。次の取りつきたい尾根末端状部分で斜面少し上に古い石祠が目に付く、(写真下)その部分を目指して柵をそっとくぐり尾根に取りついた。



斜面を登るとすぐ尾根形状の部分に乗れる。踏跡は無し、鹿の踏跡がうっすら、例によってヤブ山の取り付きによくある道型のない急斜面で結構歩きづらい。最初は低い潅木帯だったがすぐに針葉樹林の森となる。(写真 下)



(写真下)やがて広葉樹も混じり混合林状態となる頃は、登り傾斜も緩やかになる場面も出てくる。この辺に来ると鹿道がかなり明瞭になる、かなりの数生息しているのか。



尾根取りつき30分でこんなものが(写真下)。宗教遺物だろうが、彫られた文字は識別できず。今は訪れる里人もいないのだろうか。



尾根取りつきから南西に登り続けて40分弱で南東から登ってくる尾根と合流。そこから西へ尾根伝いに辿って行く、道は完全に明瞭になる。鹿も一番歩きやすい部分を歩くのだろう。人がこんなに入っているとは思えない。



528.3m峰への最後の急登(写真下)



足元にちょっとしたアクセント・・・ 超ジミ山なのでうれしい。(写真下) 歩き出しから1時間強で528.3m峰到着。この山、山名などないと思っていたが、なんと金沢山との山名板がある、先週の二股下の背戸山と同じ作者の青板。反対側にはたまにお世話になる栃木の山紀行さんの山名板もあった。こんな所にも人がそれも山歩きを趣味とした人が登ってるんだ、という不思議な感覚。皆さんマニアックですね。






頂上で一服したあと、次の目的地530m峰(金沢山の南西)、523m峰(530m峰の南)に続けて歩くつもりであった。頂上から北西に直に降りる尾根は無視し、その隣の尾根に入る。予想より北に向かい過ぎており、2,3分ほど進んで引き返す。結局頂上から往路で来たルートを少し戻り2分ほどで南西に分岐する尾根に入る。その尾根を5分ほど降りるが、南西に進むべきを南により過ぎているのが気になりだす。南西方向に目指す530m峰が見える、(写真下)gpsで確認しまちがいはない。そのピークは先ほど最初に降りた尾根から続くように感じられたので、またも引き返す。数分上り返し、最初に降りた尾根に戻り再度下り始めた。



金沢山からの使用した下り斜面は急下りの連続、(写真下) 踏跡状のものがはっきりわかる明瞭な道だ。しかし問題があった、やはり進行方向が北により過ぎている。結局15分ほどで目指すコースではない間違い尾根と気付く。戻ってもよかったが今日はおまけで登ったようなもの、それに北西に下りる尾根を歩くのも悪くない、この山域の尾根は全て初歩きなのだ。地形図を見る限り変な場所に出ることは無いだろう、と判断しその間違い北西尾根を降り続けることに決めた。






下り初めて約40分で下方に細い車道が見える、(写真下) この付近で今日初めてのリボンマークを数点目にした。最後の急斜面を注意して下り、車道に降り立つ。そこからは南東に長くとも30分も歩けば自分の車に戻れるだろう。2時間強の歩きだったが金沢山頂上付近での進行尾根選択をめぐっての彷徨ではわずか20分足らずであるが神経がひりひりする感じを久しぶりに味わった。眺望も爽快感もほとんど得られない山であるが、金沢山から続く530m峰、523m峰への道も宿題になったり、家からも近いこともありリベンジ再訪が必要な山となりそうである。

帰宅後、登って初めて知った金沢山という名をネット検索した。野球親爺さんが今年1月3日に登られていて自分の行きたかった3ピークを全て踏破されているようだった。こんな超ジミ山、地形図に山名も表示されていない山も歩かれているとはなんとも凄いアクティブさだと思う。後ほどゆっくりそのレポを拝読させていただくとしよう。



(写真下)降り立った車道から降りてきた方向を振り返る。絵の右の尾根を下ってきた。



(写真下)ほとんどがすれ違えない車道、近隣の集落の人しか通らない。朝この道に入ってすぐ前からでっかいダンプが来た、自分がバックせざるおえず50mくらいは後進した。・・・



(写真下)行川のせせらぎ


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10 コメント

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お初にお目にかかります (野球親爺)
2012-10-06 21:56:36
ななころびさん。初めまして。野球親爺と申します。
たそがれオヤジさんつながりで、ブログは頻繁に拝見させていただいておりました。
金沢山。何か聞いたことがるなあと思っていたら、1月に登ってましたね。自分の名前が記事にあってビックリ。
私の歩きは殆どが人のまねで、金沢山も確か栃木の山紀行さんのをまねて歩いたような記憶があります。
低山では定番の複雑な地形で迷いやすいですよね。
ルート取りがななころびさんのは難しそうです。私のはただ単に尾根伝いに行けばよかったので、何とか無事に歩けました。
実は明日あたりななころびさんの歩いた六方沢橋から2209Mへのルートを歩こうと1週間前まで考えていましたが、30日に野球で肉離れを起こしてしまい来年に持ち越しです。
これからも精力的な歩き期待しております。
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野球親爺さん (ななころび)
2012-10-07 05:25:06
初めまして、私のブログ見ていただけていたとはありがたい限りです。私も野球親爺さんのレポは見させていただいてました。金沢山ですが、私の場合自宅から超近い為のたまたまの選択でしたが、この山域まで目を向けられる野球親爺さんには脱帽です。この山、出向く前にネット検索もしませんでした、なぜなら山名も知らないのですから。こんな低山でも入ってみると、尾根が適度に入り組み多少の不安感が沸くところもあったりで、おもしろいですね。
女峰2209mへのルートですか、あれは今となってはいい思い出です。日によっては歩き出しに濡れないオーバーパンツをはくとよいかと思います。迷うところはありません、磁石で方向をさだめていればオーケーです。
野球で肉離れやってしまったとか、残念でしたね。早く直して紅葉の山に早く復帰してください。私も野球は大好きです、見るだけですが・・・大洋時代からのベイ・ファンです。
今後どこかの山でお会いできること楽しみにしてます、私は写真のようなザックしょってる若作り?のオッサンです。
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金沢山 (たそがれオヤジ)
2012-10-07 06:56:15
ななころびさんは、今頃、ロングなヤブ山でも歩いていらっしゃる頃でしょうか。
こちらは、そのつもりで準備万端で寝たのですが、雨でくじけました。残りの明日の天気にかけたいところです。
近所の、名も知れぬ山というのもいいですね。それでも500m超えの山なのですか。写真で拝見する限り、植林帯の山のようですね。こういう山というのも、意外な発見があって、いいでしょうね。
ひょっこっと山頂に出てみたら、山名板があった。地元の自分には知らない山の名前が付いていた。複雑なお気持ちでしょうか。
シカ除けの電線に触ってみましたか。いつも、やってみたい衝動にかられますが、怖くてできません。軽い刺激程度のものなら、価値はありそう。野球親爺さんあたりも、肉離れの治療には低周波のようでいいんじゃないでしょうかね。
ななころびさんの目印は、あのザックのようですが、背あてはピンクながらも、肝心の反対側は薄紫ですか?それと杖1本ということでよろしいでしょうか。
私の場合は、メガネをかけた冴えないジジイですから、すぐに分かります。
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たそがれオヤジさん (ななころび)
2012-10-07 08:32:00
おはようございます。私もたそがれさん同じです、4時20分起床するも雨で出発を取りやめてしまいました。いっそ、思い切って昨夜山梨でも行ってればよかったカナ? その後ネットでこんな日でもいけそうなたそがれさんの鞍掛、古賀志のレポをあわてて読み直してましたが、プリンタが不調で地形図印刷できず、で散々です。今市は8:14現在まだ雨なので今日は休息日としますか。
金沢山ですが超ジミ山ですがいろいろな意味で行ってよかったです、周辺の低山塊周遊もできそうですし・・・
私のザックはヤブ用がピンク(側面/紫)と、新しいほうが赤(側面/グレー)です。本当は"今市やぶ代表"とかのパッチでもザックに付けたいところですが、恥ずかしくて踏み切れません。たそがれさんの薄っすらシルエットはハイトスさん足尾レポで見ているので、たそがれさんとハイトスさんの雰囲気はわかります。(笑)・・・
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始めまして,金沢山から2kmのところに (ノラ)
2012-10-07 09:42:17
ななころびさん,初めまして,ノラといいます。ななころびさんのお名前はたそがれオヤジさんやハイトスさんのところで知っておりましたが初めて書き込みいたします。金沢山から2kmの近くにお住まいとか。なんともうらやましい。金沢山は2008年3月に登りました。私も野球親爺さんと同じで尾根歩きの周遊で回ったのですが,こんなところにSHCカワスミさんの名板があるなと感心しました。SHCカワスミさんの名板は栃木の知られない低山にはRKと並びよく見かける山名板です。ななころびさんがすまれている所の周りにもかかっている所はいくつかありうると思います。私が知らないものもまだあると予想してます。暇な時にでもちょっと行ける場所でしょうから訪問してやってください。板荷周辺の低山にもいくつかあります。それでは。
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ノラさん (ななころび)
2012-10-07 14:14:35
ノラさん、はじめまして。ノラさんよりコメントいただき感激です。栃木ヤブ歩きの端くれとしては当然ノラさんのブログ拝見しております。ノラさんは千葉にお住まいなのに、栃木や福島の超マニアック山まで、いつも凄いなと感じています。
今日、雨で山を中止し今朝がたはこれからの計画のネタ探しの為、ノラさんの今年の湖上山レポなどを拝見していたところです。
金沢山は今日も隣家の脇に、午後の光を受け輝く姿を見せています。SHCカワスミさんの山名板って、そんなに多いのですか。それを見つけるのも冬場に向けて楽しみです。ノラさんは板荷周辺の低山もいくつも歩かれているのですね、びっくりです。これからも山の貴重な情報をいろいろ教えてください。
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近い山 (みー猫)
2012-10-08 09:52:55
こんにちわ。
よほどの運で無い限り、ガイド本に載るような名だたる山の傍にお住まいになっている方はいないでしょ(ハイトスさん?)高い山やみんなが登る山も良いのですが、ひっそりとたたずむ地味な山も事前情報無しに行ってみると面白かったりしますね。ワクワク感違うように思います。今日は間違いなくお出かけのことと思いますが、レポ楽しみにしておりますね。
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裏庭の山 (ハイトス)
2012-10-08 11:58:19
野球親父さんやノラさんといったヤブ歩きの先駆者からもコメントがありましたね。
それだけななころびさんの藪デビューが鮮烈だったのでしょう。

自宅至近距離の山はいいですね。
自分も鳴神山周辺の尾根や沢は記録には載せておりませんが時間を見つけては歩いております。
小さな発見があって面白いですね。
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みー猫さん (ななころび)
2012-10-08 23:05:35
こんにちわ。みー猫さんの新しいシューズいいですね、自分は古いタイプの皮のものしか持っていないので、ああいうの欲しいと思ってたところです。
今回レポの山、東武の線路をへだてて見えるのですが、今まで全く気にしてませんでした。最近目に入るたびにシゲシゲと見てしまいます。ああいう超じみ低山も歩いて面白いこと新発見です。今年は山歩きの面で、いろいろ発見があって楽しいです。
今回は念願の社山南東尾根に行きました。足尾側からはやはり人はひとりも入ってないようでしたが、最近のシブ山連発のおかげでメジャー尾根を歩いているような錯覚をおこしました。
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ハイトスさん (ななころび)
2012-10-08 23:30:53
こんにちは。野球親父さんやノラさんにまでコメントをいただく事、本当にありがたいことです。誰も登っていないと思って登った超ジミ山レポが、登られた事のある先輩がたの目をひいてコメントをいただけたと言う事でしょうか・・・ふもとの人や今市の人以外であのシブ山に登られるのは、自分にとって驚きです。野球親父さん、ノラさんの探究心って凄いと思いました。これからは地元の低山歩きも力を入れていきます。(~徐々に)
ハイトスさんにとっての鳴神山って興味深いです、周辺のちょっとしたお歩きも簡易レポ希望します。他のかたの普通で無い歩きは結構気になるものですので・・・
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