日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

鹿沼二股山は意外にも自分にとってはツボの山だった。

2012-09-30 23:58:30 | 山行

入山日 2012年9月30日 曇り(時々薄っすら日差し) 単独

この週末の休みは30日(日曜)しかない、強い台風が近づく最悪のタイミングである。北関東の天気予報は強風、午後から雨、でも先週山に行けなかったのと新しいコンデジを試してみたい為、今週末はどこでもいいので少しでも歩きたい。
その為、地元でありコースタイムも短く、かつ自分には未踏の鹿沼二股山に登ってみることにした。

コース: 下沢集落 7:38 (沢沿いコース経由)  展望地(休憩)9:00-9:15  北峰9:24-9:41  南峰9:54  (東尾根経由で下山) 沢出会い10:50(大休止、顔洗い&おにぎりタイム)   下沢集落 11:20

 二股山、下沢登山口を知らせる車道脇の白板「二股山 ⇒」は前から気になっていた。今市の自宅から鹿沼運動公園のプールへ向かう近道としていつも走っていた道だったからだ。いつか登るつもりでいたが、いつも先延ばしになっていた。車道からみあげる二股山はかなり登高意欲をかきたてる姿ではあったが、そんなに期待はしていないのが本音。前日たそがれさんの2010年暮れの同山のレポを発見、使われたコースがその白板の道標のコースと思われたので、下沢からの周回コースを同じく後追いさせてもらった。

 車を邪魔にならない退避スペース状の部分に置きスタート、コース入口に親切な道標があり導いてくれる。コースに入ってすぐの所で堰堤の工事中(当日は休止中)らしく沢の左岸の迂回ルートを歩く。(写真下)




沢左岸を少し歩くもしばらくすると右岸側にテープが散見できるので、沢を渡り右岸に移動、結構急な樹林の斜面を上方向にテープがあったりするが、すでにいつものヤブ山レベルの踏跡しかない。かなり程度の悪い踏跡というか、登れる感が乏しいルート、方向は間違っていないのだが、気持ちのいいものではなかったのでしばらくルーファン。なんだ二股山でルーファンなの? 想定していなかったが、その行為自体をしていることについては悪い気はしない。むしろ充実感を得られる。少し登らずに沢と並行に右岸を進むと、見下ろす沢に小さい堰堤とその向こうにリボンの目印がある。(写真下)



そこに降りて左岸に渡ると写真のような道標があった。(写真下)




道標からは、それにしたがって左岸の沢沿いに進む。すぐに鬱蒼とした針葉樹のなかの緩やかな登りとなる、この辺までは踏跡は明瞭、目印もある。(写真下 2枚)







コースは右岸に渡って続きしばらくすると沢と別れ林間の斜面の急登となる。この辺でまた踏跡が不明瞭になる、本来の沢沿いコースからはずれてしまったか?




林間の急登をしばらくこなすと明瞭な尾根上に出た。ここも明瞭な踏跡や目印は無し、しかし、こういう尾根は登れる感の感じられる自分的には好ましいルート。尾根も最初は土をベースとしたものだったが、次第に岩の間に広葉樹が茂る尾根に変わってきた。(写真下)岩尾根の急登・・・



(写真下) 岩のヤセ尾根、平坦地・・・



スタートして1時間強経過してまた、踏跡明瞭地になる。(写真下)しばらく本来の沢コースとは違う地点を辿ってしまったのかも知れない。この絵の左側の斜面をジグザグに何度も折り返していくコースだ。



(写真下) 上部が明るい、二股山南尾根の稜線か? そこまでは急な傾斜、アプローチはあくまでジグザグ、適当にショートカットしていく。



(写真下) 振り返るとこんな急斜面・・・



スタートから約1時間30分、展望地に到着 今日は基本的には曇りだが、時おり日差しがさすほど、台風が来ると思えない陽気。かなり湿度が高く、シャツやベルトは汗だくで帽子はもうかぶっていない。ここで大休止、バテ防止の為、チョコ、コーヒーでエネルギー補給。この日山デビューのコンデジをいじる。今日は行程も短くまだ早い時間なのでゆっくりした。ここまで誰にも会わず、静かな山中。降りたら1月から休止中のスイミングをするつもりで用意をしてきた。(写真下)展望地からの眺望、鹿沼の田園風景・・・ クリア度はイマイチ。



(写真下) 展望地にあった山名確認用の板、すごくマニアック・・・



(写真下) 展望地にあった道標。この山、こんな感じで至れり尽くせり。親切度はこの前歩いた笠新道より上かも・・・




(写真下) 雷電様と書いてあった、不勉強で詳細はわからず。




スタートから約1時間40分で南峰に到着、鹿沼の田園風景が箱庭のように見える。ここまでの行程、結構コースを確認する場所もあり、結果的にはヤブのような箇所もあり、岩尾根歩きもあり、期待していた以上に気に入ってしまった。何より、山中が静かなのがいい。結構機嫌がよくなっている自分に気付く、とりあえず鹿沼二股山、初登頂・・・



(写真下)山頂から鹿沼の田園、手前にこれから降りる東尾根の姿・・・



南峰で少しゆっくりの後、北峰を目指す。岩場の急な下り、ロープ、目印もあり慎重に降りれば何てことはない。(写真下) 南峰方面を振り返る・・・下ってきた斜面。




(写真下) 鞍部から北峰に直登、迂回ルートも有るようだが迂回する必要が全く感じられない岩場のちょっとした急な登りといった程度、これも気をつければ普通に登れる。北峰には神社があり、その前にちょっとしたベンチ状の板も・・・ またも一服。ここから見る南峰は印象深かった。



(写真下)南峰から見下ろす下沢方面、左の尾根をこれから下る・・・




(写真下)北峰からみる南峰・・・



北峰からはNHKの施設の脇をとおり、東尾根を下る。道は最後まで明瞭、東尾根に入るとかなり急な下降の連続になる。東尾根に入る手前だったかこんな道標も、(写真下)ホチガサワ林道と言うらしいがこんなコースもあるのか・・・深い。







(写真下) 不動岩、2cmほどのレンガ状の積み重ね状態が見られた。



(写真下) 368メートル峰付近は城跡らしい、最後まで親切に教えてくれる板。




(写真下) 沢出合いまであとちょっとの地点、降りてきたコースを振り返る。かなりいい天気になってきている。




この東尾根、最後まで尾根筋を追うルートだった、帰り際に歴史的遺物もゆっくり見られ、急下りもあるので下山に使うのがやはり適切と思われた。自分としてはこの周回ルート、結構気に入っている。行く場所に困った、寝坊した、冬で高山にいけない、ちょっとした雪歩きをしたい。
そんな時いつでも使えるのではあるまいか、いいものを見つけてしまったような気持ちだ。ルートも下久我、加園、など別ルートも有るようだし、ヤブ歩きも面白いかも知れない。季節を変えてまた来てみたいと思いながら帰路に着いた。

(追記: 思ったより山がよかったのと、早くコンデジの絵を見たかった為、運動公園でのスイミングは中止した。一時期、7年間くらいか、年間100日から120日は泳いでいたのに、今その情熱がかなり失われている。冬場に泳ぎこみ再開しようか・・・)


(写真下) 沢が見えてきた、まもなく沢ルート(往路)に合流。



(写真下) 沢合流付近から見る二股山、左が南峰。




(写真下) 延命地蔵尊,登山ルート入り口前にある。




(写真下) 延命地蔵尊脇の石塔




(写真下) ルート入口からみる二股山。のどかな集落・・・





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二股山 (たそがれオヤジ)
2012-10-01 08:44:53
おはようございます。
伐採?工事?出だしの風景がかつてのイメージと違っていて、こんな山に登ったっけ?なんてふと考えてしまいました。
最近のななころびさんには超ジミな山を選びましたね。
あの展望地の案内板に記された「ハナント山」というのが気になって、後日行ってきた次第です。
あとは、味も素っ気もない山だったのではないでしょうか。
余談ながら、ななころびさんは、水泳もやってらっしゃるんだ。なるほどなと思いました。持久力もあるわけですね。
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たそがれオヤジさん (ななころび)
2012-10-01 12:44:58
こんにちは。出だしの工事は写真の堰堤を作っていたようです、かなり大きめの堰堤でした。
何とも形容のしがたいハナント山って気になりますね、今までは意識もしたことがありませんでしたが、行ってみたくなってます。あとでたそがれさんのレポ、詳しく読み直してみます。二股山も予想外に気に入りましたし、その辺の山をつぶしていったら冬場も毎週のように山にはいれそうで、少し楽しみです。
スイミングは才能の善し悪しが大きいスポーツなのですが、私はもちろん才能の無いほうです。フォームに気をつけながら長距離を泳いでいました。今年1月までですが・・・
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二股山 (みー猫)
2012-10-02 00:16:59
こんばんわ。
えーと、たそがれさんと同感です。そんな巨大な堤防作る場所なんて???二股山頂上からの高度以上の感じのする眺め大好きです。頂上から尾根を見下ろしている写真のもっと左側にかまど倉が見えませんでしたか?既に踏破済みかもしれませんけど・・・・周辺の里山は、冬場は展望も良くなるのでいいですよ。
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二股山 (ハイトス)
2012-10-02 00:39:09
こんばんは。
自分はまだこの山は一度しか行ったことがありませんが、たそがれさんの歩かれたルート等機会があればと思っておりました。
何種類かルートがあるようなので楽しめますね。
この近辺、特に冬場に掛けて訪れてみたい場所がまだまだ残っています。
でもハナント山はパスかなぁ。
その前に川化等メジャー?な所に行ってみたいのです。
この辺りは地理的にはななころびさんの庭みたいなものでしょうから少しうらやましくもありますよ。
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みー猫さん (ななころび)
2012-10-02 08:29:13
こんにちわ。かまど倉ですか、見えたとは思うのですが意識に入ってきませんでした。他の撮った写真見返してみます。
その山は自分は未踏です、というか鹿沼の二股山周辺は全然歩いてないので、これから非常に楽しみです。
二股山くらいの山は、甥っ子が高校受験終わったら連れて行ってやりたいと思ってます。適度に冒険心も満足できますし・・・
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ハイトスさん (ななころび)
2012-10-03 01:52:28
こんにちは、二股山登山口まで家から25分ほど、ずっと田舎道ドライブです。二股山は低山のわりに、単純でないルートが気に入りました。冬にかけてリピートもできそうです。
川化山はそのあたりではメジャーなのでしょうか?かまど倉とセットで登れると思うのですが、その周辺全然詳しくなくて・・・昨日まで”カワカ”だと思ってました。
その近辺の山の事は、たそがれさんのブログを利用して調べる必要がありそうです。(笑)
最近、”青空ヒュッテ”さんのブログを見ています、100名山志向のおK3さんにむいているかと思いますのでお知らせします。(もうご存知かもしれませんが)
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