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入山日 2015年2月1日(日) 晴 (道の駅:湧水の郷しおやから見た富士山)
前日の土曜日はまたも休日出勤になり、休みは日曜の1日のみ。今市では2日前の積雪が路地脇に少し残る状態で、あまり遠出をする気にもならない。また前日天気予報は県北は雪、雨の予報が多く、急遽佐野や足利方面での未踏山、未踏尾根を検討するも特に行きたい場所がすぐに出てこなかった。
同郷の大先輩の烏ケ森さんがつい最近舟生の低山をつなぎ歩きされていた。その歩きの中の一部で、行こうとは思っていてあまりに里山的でつい後回しにして未踏だった舟生/富士山と、烏ケ森さんの記録を見るまで名も知らなかった蟹沢山、佐貫観音山というのがあった。こんな日の歩きにはベストマッチと思い、でかけてみた。記事を見て知っていた富士山周辺の大パノラマや未踏尾根、未踏山の初歩きが目的となる。
道の駅の端にスバルを置いてスタート。道の駅脇の道はリーマンショック後に拓かれた新しいバイパス。このすぐ北に並行して走る旧道はかつて”なな”が14年間使用した通勤路でもある。高速道路のような立派なそのバイパスには結構車の行き来がある。富士山への取りつきは、人の目を気にして、車の往来が途切れた一瞬を見計らって始まった。
(尾根型の全くない雪の残る急斜面を樹木につかまりながら急登する。)
コース: 道の駅しおや 10:48 --- 富士山取りつき 10:54 --- 山頂 11:10 --- 北側民家裏に下山 11:30 --- 琴平神社 12:09 --- 佐貫観音山 12:25 --- 蟹沢山 13:02 --- 蟹沢山北西地点に下山 13:17 --- スタート地へ 13:37
急登をするのもほんの数分だっただろうか。上部が開けて、斜面がややなだらかになると尾根型の上に這い上がることができた。ちょうど登りたった地点のすぐ近くに石碑があった。
その石碑と祠の残骸のある地点には、反対側の斜面から古い作業道がう緩やかに登ってきているようにも見えたけれど、どうだったのだろうか。その石碑と祠の残骸から半円を描くように続く尾根型を少し歩くと、石の祠があった。
石祠を見て、尾根を少し進んで最後だけ少し急に登ると三角点のある狭い山頂に到着した。
山頂はごく狭い一スペース。大きな岩の上に立っていたような気がする。烏ケ森さんの記事を見て、ここの眺望のよさは楽しみにしていた。この地域から見える日光の山々の眺望は見慣れていて、その姿は容易に想像できるけれど、ここのような実際遮るもののない広大なスペースというのはなかなかお目にかかれない。
(残念ながら、日光連山の上部は雪雲に隠されていたので、足尾方面には行かなくて正解だったか?。)
鶏岳とその右には高原山が見えた。高原山も雪雲がかかっていた。眼下には雪で白くなったの田んぼのモザイク模様が広がる。
立っていた山頂部を北側から見ると巨岩だったようだ。その巨岩は岩屋風にえぐられていた。穴の中を覗くのは、ちょっとだけ危険だったので確認せず。
東南東に尾根を伝ってほんの少しだけ歩いて、後は急斜面を少し下るとすぐ最初の民家の屋根が赤く見えた。その頃になると踏み跡が明瞭になってきてジグザグに下って民家裏にすぐ降り立った。
(最後に下山してきた斜面。)
富士山を後に、田舎道をたどり佐貫観音方面に向かう。ここは歩くのも初めてで、過去車でも走ったとしても1、2回だろう。景色がすごく良い。
(手前の稜線は左から大山、名野山だろうか。奥に鶏鳴山)
富士山というのは、山の形状としてなぜ富士山なのかわからないような形をしている。富士山を降りて舗道を東進していると富士山のすぐ東に形のよい小山があった。形状的にはこちらのほうが富士山に似ているかも。
今、塩谷町は放射能汚染物質の最終処分場建設への反対運動が行われている。町のいたるところにこのような旗が翻っている。正面に蟹沢山と思われる山容が見えている。
富士山から降りて舗道を東に、蟹沢山や佐貫観音山の尾根の下を回り込むように進む。
(途中見えた蟹沢山の山容。歩いているのは、車のほとんど来ない静かな田舎道。)
大谷川を合わせた直後の鬼怒川のほとりの舗道を歩く。
佐貫観音の石仏のある地点に着く。大日如来坐像が彫られているという大岩がそびえる。その下、岩屋のようなところに祠があった。大日如来坐像は風化して見えないが、高さが18m超の大きさだったという。
(これは、石仏の脇からの角度から見たもの。)
(巨大石仏下にあった)
(佐貫石仏、正面)
佐貫石仏から舗道を歩いてすぐ琴平神社に着く。ここからが、蟹沢山への尾根道の取りつきのようだ。階段をあがるといかにもの雰囲気の神社がひっそりとたたずむ。
鹿沼方面でよく見かけた記憶のあるタイプの狛犬だった。
琴平神社から尾根型をなだらかに登って、最後だけ急な登りをして15分ほどで佐貫石仏の大岩の上部と思われるピークに到達した。岩の下は当然激しく切れ落ちており落ちたらただではすまないのは言うまでもない。烏ケ森さんの記事によると、このピークにカワスミさんの青の山名板(佐貫観音山)が有ったということだが、その部分の記述を読み過ごしていて、自分自身でも板を見つけることができなかった為、山名板を見ることは無かった。(残念、またいつでも行けるでしょう。)
(佐貫観音山だったと思われるピーク。)
佐貫観音山からは主に積雪の薄くある尾根をアップダウンしながら緩やかに登っていく。
途中西方面にさっき登って歩いてきた富士山の山容が見えた。
佐貫観音山から23分くらいでまた小ピーク。そのピークから北方向に尾根伝いに大きくピークが迫ってきた。そのピークが蟹沢山だろう。その小ピークから少しだけ下って鞍部に達するあたりから、どこからか作業道風の踏み跡が合流してきて山の斜面をトラバースするように続いていた。尾根から一度外れて、この作業道を追ってみた。作業道風は結局、途中で途切れ枝尾根に乗るようになる。尾根の上をやや急に登って、(p ↓) 雪や日当たりのよい地点では枯葉に滑ったりしながら、樹林帯の中の目立たないピークの蟹沢山山頂に西側の尾根から登って到着した。
カワスミさんの青い山名板。軽い積雪のある山頂は薄暗い樹林帯の中の静かなピークだった。
山頂で、ごく軽い食事を少しだけして下山にかかる。ここからも烏ケ森先輩の歩きの丸写し。まずは北に伸びる顕著な尾根型を辿る。ヤブもなく、ここまで同様かなり明瞭な踏み跡のようなものが感じられる尾根を緩やかに降ていった。(p ↓)
下山途中、尾根はかなりしょぼい小さめの鉄塔の真下に出る。そこからは、方向を西に転換して鉄塔巡視用の道らしい地点を降りていけた。最後、暗い植林の中を下って、里の車道に降り立った。
(降り立った道を少しだけ歩くと田んぼの片隅に出て、北に広がる田園とその向こうの里山の連なりが見えて爽快だった。)
降り立った里は蟹沢山の北西、270m地点。そこからは車も1台も来ない田舎道を富士山を正面にして歩きスタート地点でもある道の駅を目指した。昼下がりの道の駅はこんな時期なのに結構賑わっていて、売店から立ち上る食べ物類の美味そうな匂いがしていた。
3時間にも満たない歩きだったが、天気がまあまあだったこと、積雪が多少ともあったこと、地元でも未知尾根を歩けたことで、予想したより満足感がある。鎌倉山/松倉山などを連ねたピークハント歩きより自分的に面白く感じたのは、やはり愛着のある地元山だったこと、それと多少でもヤブ山のテイストが感じられる山だったからだろうか。特にいつでも行けそうで、今まで行けてなかった舟生のエアーズロック/富士山に登れたのはよかった。蟹沢山なんて名前は数日前まで知らなかった。歩きの後押しをしてくれた烏ケ森さんに感謝をしなければいけないが、あのかたのことだから「礼には及ばねえよ。」と爽やかにかわされるかもしれない。
それにしても、あの富士山への北斜面からの登りは正当的なヤブ歩きでは無かった気がする。東方面のどこかから、すんなり入っていける作業道があったのかもしれない。またの機会がもしあれば、そんな入口を探すのも面白いだろう。 ■■
(道の駅への帰路、直下から観た富士山。烏ケ森さんの記事の中で、この山は富士山には似ていないが、似ている場所があると信じたいというような記述があった。この角度があえて言えば、一番それ風かもしれない。)
小山山の情報有難うございました。昨日、行ってきました。西ピークでカワスミさんの山名板を探しましたが、見つからず時間的に遅いので焦り下山にかかりました。ななさんの記録に鞍部付近に石祠と石像という記事を思い出し、せめてこれらを見て帰ろうと行ってみると、その後側にカワスミさんのプレートを見つけてめでたしでした(ななさんの記録をよく読んでいれば苦労しなかったのですが)。
佐貫観音山、蟹沢山って雰囲気いいですよね。あまり時間のとれないような時、ちょっとした運動には最適かもしれません。
積雪でまた雰囲気が違ったのかもしれません。
違う季節にちょっとコースを加え直して歩くのもいいかなと思いました。
本日8日に後追いで佐貫観音山、蟹沢山プラス三角点峰に行ってまいりました。三角点峰はノラさんの後追いになりました。
雪のある時に歩くのが趣きがあっていいみたいです。ななころびさんのようにはいい写真は撮れませんでした。
烏ケ森さん、7日もかなりの大歩きだったみたいですね。
塩谷石尊山、後山、高へら山、小山山の並びを見ると、歩いた尾根が推測できますが、自分の歩いていない尾根もあり、記事を見るのが楽しみです。
あの小林橋は朝晩走る私の通勤路です。
小山山とは、変な名前ですね。本当に麓の人にそう呼ばれているのかと思ってしまいます。
その山ではカラス天狗を見られたと思います。南側から登って、保育園脇に降りられたと想像しますが、いかがでしょうか。
8日って今日ですよね、私は今市/轟で低山歩きでした。天気悪かったですね。
もう雪は溶けちゃったみたいですね。それにしても、普段は全く静かな山だと思いますが、ここ数日で、烏ケ森さん、なな”、ノラさん、野球親爺さんの訪問。佐貫観音もびっくりしているのでは(笑)。
(http://blog.goo.ne.jp/blgmnt49/e/c37ac6591de63e0a6c5a0153632344e9)
我ながら懐かしかったです。
あの記事はノラさんに、コメントをいただいています。
昨日、行けたらよかったですね。。またの機会、メイン山行が終わった後にでも立ち寄ってください。