Biting Angle

アニメ・マンガ・ホビーのゆるい話題と、SFとか美術のすこしマジメな感想など。

東のエデン 劇場版I “The King of Eden”

2009年11月29日 | 東のエデン
東のエデン 劇場版I “The King of Eden”の初日を見てきました。

豊洲の舞台挨拶つきチケットは取れませんでしたが、なんとかテアトル新宿の
13:50上映回を確保。
「Air Communication」の立見で懲りたので、今回はちゃんと指定席券です。

劇場入口には、神山監督からの直筆メッセージが飾られてました。


上映前の舞台挨拶、登壇者は神山監督、滝沢役の木村良平さん、森美咲役の早見沙織さん、
そしてエデン関係のイベントでは初登場?となる辻仁太郎役の遊佐浩二さんの4名でした。

以下ざっくりとですが、それぞれのコメントをまとめておきます。


【神山監督】

「(TVシリーズが)お客さんに疑問を残したままで終わっているので、それを納得できる形で
劇場版Ⅰに繋げなければいけないということと、Ⅰを見たあとで劇場版Ⅱのほうも見たいなと
思っていただける内容にしないといけないということで、非常にプレッシャーを感じながら
製作してきました。」

「長編一本作るところを、最終回を3回作るようなことになったので、かなり酷な企画だなと。」


【木村良平さん】

「いつ着ようかなーと迷ってました。」という、監督からもらった滝沢モデルのM65を着用。
「滝沢スタイルで髪も切って来ました。」といいつつエアキングのSHOOTポーズを決め、場内大拍手。

その落ち着きっぷりを“リアル滝沢みたい”と司会者に振られて
「そんなにうれしいことはないですね、(滝沢は)ホントカッコいいですから。」
そこに神山監督から
「木村君の中に滝沢朗がいたんだと思いますね。オーディションで彼しかないと思いましたから。」
これを聞いてちょっとテレる木村さん。おー、エアキングがデレてるぞ!

劇場版Ⅰを演じ終わって感じていることは「早くⅡの内容が知りたい。」
これから滝沢がどうなっていくかを知らないと不安でしょう?と聞かれて
「しょうがないですね、神山監督はこういう方ですから」(笑)

「(でもこういう気持ちでいられるのも)自分のキャラが滝沢だからという安心感もあると思う。」

「大丈夫だろアイツなら、という気がしてます。(自分の役が)それこそ辻だと、全然わからないなー。(笑)」


【早見沙織さん】

「(咲について)セレソンゲームの枠の外にいるキャラなので、(事態を)見守り翻弄されながらも
自分自身の考えを練って生み出していく、わりと芯のあるキャラかなと。」

(劇場版の咲について、成長させた部分と変わってない部分のどちらが大きいですか?という質問に)
「目の前で起きていくいろいろな事に対してはある程度の耐性もついたけど、劇中では
相変わらずの咲ちゃんらしさ(あわあわしてしまうところ)もいくつか出てきます。」

「いろいろなシーンに対応しつつも、本人らしさは変わらず残っていくと思います。」

ここでまたもや、神山監督からコメント。
「しっかりしてるんだけど、何かあると「あわあわー」となっちゃうとことか、咲ちゃんも
(木村さんと同じく)やっぱり早見さんだったなーと。まあ滝沢と違って普通の女の子ですからねー。」


【遊佐浩二さん】

(TVだけ見ると、辻って「アイツ何なんだ」と思いますよねーと言われて)
「自分もそう思いました。なぜツバを垂らすんだ?って。(笑)」

「(TVの時は)監督から必要以上の情報は与えられなかったので、台本を読んで
その行動とセリフから感じたままの姿を演じました。」

「今回もあまり多くの情報は与えられないまま演じたけれど、神山監督がよく言っているように
“知らないからこそ演じられることもある”と思います。」

「特に辻の場合は“底の知れない”キャラなので、演じる自分にも“底が知れない”よう、
あえて情報を与えないのだろうと。」

ここで監督から、辻についてのコメント。
「辻はキレモノだから、カッコいいだけでなく裏もないとつまらないキャラになってしまうと考えました。」


そして最後は再び神山監督から、いくつかのコメントがありました。
まず構想がふくらんで、劇場版Ⅱの尺が30分延びた理由について。

「多くの疑問を残して進んできたストーリーなので、それをひとつひとつ畳みつつ、
劇場版ⅠとⅡでも新たな驚きをお客さんに与えたいという思いから、膨らんでしまいました。」

「(膨らんだ分だけ)普通の長尺映画と遜色のないデキになってると思います。」

そして来場者への感謝の言葉。

「監督として映画の初日はうれしいはずのものですが、はたしてお客さんが入ってくれるか、
喜んでいただけるかと思うと、断頭台に立つ思いで今日を迎えました。」

「多くのお客さんに来ていただいているのを見て、Ⅱのほうもさらにがんばっていきたいと思います。」

以上で舞台挨拶は終了。
そしていよいよ「東のエデン 劇場版I The King of Eden」の上映が始まりました。

・・・いや~、おもしろかった!
少なくともTVシリーズをきちんと見た人なら、期待を裏切られることはないでしょう。

当然のごとく単独作品として完結はしてませんが、全体をTVも含めた三部作として見れば
とてもよくできていたと思います。
終了後に拍手こそ起きなかったけど、場内の雰囲気や周辺で交わされてる会話から
みんな十分満足しているのが感じられました。

TVシリーズからの伏線が見事に機能しているのもすばらしいけど、全体の構成も
TVでの展開をうまくなぞったものになってるのがミソですね。
映画を見ながら「ああ、このシーンはあの回のアレを思い出させるなぁ」と振り返ることで
その場面の面白さと意味合いがさらに倍増するわけです。
さらに、映画の記憶を引きずる滝沢の心理にもちょっとだけ共感できる感じ?

あと、TVシリーズと比べて印象が変わったキャラ、変わらないキャラがいる中で
最も劇的に変わったのは、実はジュイスだと思います。
セレソンに応じてジュイスも日々変化し、成長を遂げているのでしょう。

セレソンゲームの勝敗って、裏をかえせば「どのジュイスが一番優秀か」あるいは、
「どのジュイスが(ユーザーに対して)最も最適化された存在になれるか」という
意味合いも含んでますからね。
このゲームの真の目的も、実はそこらへんにあるのかも。

そして自分にとっては、ある別れのシーンに胸をえぐられる思いでした。
あれには思わずウルッときちゃいましたね。
いろんな意味で、某シリーズの某キャラまで思い出しちゃうし・・・。

その他、作中に隠された多くの情報や新たなセレソンゲームの行方など、
書きたい話はいろいろあるのですが・・・公開直後なのでまだ控えておきます。
前売券があるので、少なくとももう1回は見に行く予定ですし。

最後にひとつだけ、ちょっと思いついたこと。
エアキングって、某高級時計のモデルにも同名のがありましたよね。
そういえば、あのメーカーのマークも王冠だったよなぁ・・・なーんて。
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4 コメント

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ジュイスか!!? (BP)
2009-11-29 08:12:52
 青の零号さん、おはようございます。
 レポート、ありがとうございます。

>>セレソンに応じてジュイスも日々変化し、成長を遂げているのでしょう。

 僕にはジュイスが付き合いの長い彼女もしくは部下というように見えました(^^;)。自身の鏡ですね。黒羽のジュイスは上司にビビる秘書の雰囲気が、、、。

>>セレソンゲームの勝敗って、裏をかえせば「どのジュイスが一番優秀か」あるいは、「どのジュイスが(ユーザーに対して)最も最適化された存在になれるか」という意味合いも含んでますからね。
>>このゲームの真の目的も、実はそこらへんにあるのかも。

 あ、これは気づきませんでした。
 もしかして、、、100億円は日本を救うには端た金なので、真の目的は、そういうことなのかも。

 僕も初日観てきました。 
 今のところtwitterに感想書き込んだのみですが、後日Blogにもエントリします。
神山さんがどう落としてくるかですねぇ (青の零号)
2009-11-29 16:13:44
BPさん、コメントありがとうございます。

>僕にはジュイスが付き合いの長い彼女もしくは部下というように見えました(^^;)。
私もそんな気がしました。それもとびきりデキる魅力的な女性(笑)。

あと、今回目だったパーソナリティは「母性」でしょうか。
私の中で今回大当たりのフレーズは「受理されません」です(^^;。

>自身の鏡ですね。
さらにはコンシェルジュとしてだけでなく、セレソンを鍛えていく力
(あるいは使命感)をも、新たに獲得しつつあるような。
まあ、あまり先読みするのもよくないのですが。

>黒羽のジュイスは上司にビビる秘書の雰囲気が、、、。
それでも上司の希望に明るく応える様子が、またステキです。
黒羽に仕える喜びみたいな感情まで聞き取れましたからね。
今回は玉川さんの声が最高に輝いてました。

twitterの書き込みも、興味深く拝見しました。
ウチの紹介までしたいただいて大変ありがたいです(笑)。

「神山監督の本気で世の中を変えたい意志に満ちた物語。」
この指摘には全く同感ですねー。
見方によっては、世界へのバリバリな挑発行為。
こういう気概に、アラン・ムーア的な匂いを嗅ぎ取るのは
私がムーア中毒者のカモメ獲りだからでしょうか(^^;。

そして、エンタメの力で世界への挑発が可能であれば、
やっぱりテロってエレガントな行為じゃないなーとも感じました。
何しろあちらは創造的・生産的じゃないですからね。

あとは世の中(つまり受け手の側)が、この挑発に
どう応えてみせるか、ってことでしょうか。
とりあえずその手始めとして、私からもBPさんの

「このドンキホーテ的愚考に生でつきあうには劇場へ是非(^^)。 」

という声に同意させていただきます(笑)。
あとは神山監督がⅡで、どんな着地を決めるか次第ですね。

究極映像研へのエントリも、楽しみに待ってます。
観てきました~ (shamon)
2009-12-02 21:40:30
まいどですー。TB送ります。

初めて見る人には何がなにやらわからないでしょうが(苦笑)、
TVシリーズをリアルタイムで走り抜けた私たちには満足いく出来でしたねー。

登場人物はそれぞれ持ち味を出していましたが、今回大きく株を上げたのは黒羽ですね。
女っぷりのよさは少佐といい勝負、かも(笑)。


やはりTV編は必見 (青の零号)
2009-12-03 22:02:59
shamonさん、まいど~。
豊洲で見てきたとはうらやましい。

>初めて見る人には何がなにやらわからないでしょうが(苦笑)
>TVシリーズをリアルタイムで走り抜けた私たちには満足いく出来でしたねー。

確かに、初見の人には気の毒なつくりでした。
我々にとっての盛り上がりポイント(例えばあの人の再登場など)も、
知らなければ普通に見過ごされちゃうでしょうし。

でもTV編をきちんと見てきた人に対しては、
十分に報いてくれる仕掛けのある作品でした。
映画としてどうよ、という声があるのは承知してますが、
それを言うよりもまずTV編見れば?というのが私の意見です(^^;。

>今回大きく株を上げたのは黒羽ですね。
私は前から社長のファンですが、今回はさらに惚れ直しました(笑)。
出るたびにあっと驚かせてくれるあたりは、天性のエンターテイナーだと思います。

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