いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

ぶどう畑のあの男 ~12

2012年10月22日 | ぶどう畑のあの男
もうなんか、両想いでいいじゃないですか!
十分ラブラブなんだから、このまましあわせに
してあげちゃってくださいよ!

放映当時の裏番組は「IRIS」だったそうで、
その対抗馬としての視聴率10パーセント台は大健闘だったようです。
現場はプレッシャーで大変だったと思いますが、
妙な人気で力技延長もなく、人気低迷で打ち切りもなく、
うまくまとまりそうな感じで、後から視聴の身にとってはありがたいです。

ぶどうも色づいてきて、いい感じですね。
スーパーでぶどうばっかり買っちゃう今日このごろです。


《あらすじ》

とうとうジヒョンに告白したテッキだが、
彼女の指にはまった指輪がギョンミンからの贈物だと知って、
「と、友達として好きだよ、いい友達になろうぜ」とごまかしてしまう。

「ほんとに友達として好きなの?」
「もちろんだ。なんか期待したのか?」
(どうしよう。好きな女とは友達になんかなれない)
(なーんだ。友達か。そうだよね、割り切って楽しく過ごそうっと)
ぎこちなく自家製ぶどう酒で乾杯するふたり。
あせったテッキはぐいぐい酒がすすむ。
「わたし、正直あなたにあえてよかったと思ってる」
お互いの本心を隠して酒盛りは進み、酔っぱらったジヒョンは、
間違ってテッキのベッドで寝入ってしまった。

翌朝、ソウルへ帰る前にジヒョンの顔を見にギョンミンがやって来て
ふたりは大慌て。
なんとかごまかして事なきを得るが、あぶないところだった……。

ぶどう泥棒は捕まらないし、仕事は遅れ気味。
なのにジヒョンは大事な指輪を失くしてしまって、仕事が手につかない。
あらゆるところを探してみるが、どうしても無い。
いらいらしながら夜の畑で見張りをしていると、ぶどう泥棒が現れた。
つかまえに出たテッキは、腕を殴られてけがをしてしまう。

ひどい打撲だが、テッキは意地でも保健所には行きたくない。
ジヒョンはテッキのために薬草を取りに山へ入り、
自分にしてもらったように膏薬を作り、根をせんじて薬を作ってやる。
「畑に出なくていいからね!」

スジンもかいがいしくテッキの体を拭いてやり、
世話をやいてやる。複雑な表情のジヒョン。
ジヒョンはミシンを使って、脱ぎ着が楽な洋服を作って手渡す。
お礼の言葉もないテッキに少々不満げなジヒョンだが、
テッキは服を着てみて、
幼いころの母とのやりとりを思い出していた。

同じミシンで、自分の洋服を縫ってくれた母。
思わず目頭が熱くなるテッキだった。

髭も上手に剃れないテッキの世話をやこうとするスジン。
テッキはスジンに
「ここにいるお前を見ているのがつらい、お前はもう帰ってくれ」と頼む。
「あなたの心には別の女性がいるようだけど、
それでもあなたを待つことがうれしいし、幸せなの」
スジンは自分の気持ちを伝え、週末だけ村に通ってくることになった。

ジヒョンはギョンミンとのデート中、
指輪をしていないことを指摘され、大弱り。
「畑仕事中は外してるのよ」とごまかした。
それから夕食の材料を買いに出かけて、ぶどうを買うことに。
味見をしていたジヒョンは、ぶどうの包み紙に
「ぶどうの女王」の字を見つける。

ジヒョンのしるしのおかげで、ぶどう泥棒が捕まって村人は一安心。
テッキもおじさんも村人も、みんなジヒョンをねぎらってくれた。

毎朝しびんを洗っているジヒョンのために、
テッキは水洗トイレを作ってやることにした。
畑で疲れて眠ってしまったジヒョンに、そっと日陰を作ってやるテッキ。
「何やってんだ俺は。友達なのに」
その気配りにジヒョンは気が付かないが、
帰ってきて水洗トイレを見せてもらってにこにこ。
電気もつくし、床はきれいなタイル貼りだ。
「お前のためだよ。ま、スジンも使えるけどな」

翌朝ジヒョンはテッキの髭を剃ってやり、
テッキは無香料の日焼け止めを買ってやる。
仲のいい友達のような、ふたり。

ジヒョンのために作ったトイレでは、すっきり出ないおじさん。
仕方なくソンさんの家にトイレをかりに行き、
畑仕事を手伝ってあげてなかなかいい雰囲気に。
しかし腰を痛めてしまって大変なことに。

おじさんのために湿布を取り出したテッキは、
部屋に落ちていた指輪を見つける。

「これ探してたんだろ。俺の部屋にあったぞ」
ジヒョンの手を取って、そっと指輪をはめてやるテッキ。

(つづく)

もう……おなか痛いです。

ラストシーンがぁぁぁぁぁぁぁぁ!
指輪を見つけたテッキ、すぐに返すとは思わなかった。
でもそこは、正直で男らしい彼。
すぐにジヒョンに返してやります。

それも自分の手で、彼女の指にはめてあげるんですぅぅぅぅぅぅ!

このシーン観た時、
ずずーんとおなかに鉛を飲み込んだようになったさ。
下っ腹に広がる重たくて鈍い痛み。
胸が苦しい、とかじゃなくて、
なんかもう、どうしようもない苦しさがどよーんと押し寄せて
すごくつらかったです。

テッキはどんな気持ちだったのかなぁ。
すごく真剣な目で、無言で、ジヒョンの手をとっていたテッキ。
彼女を本当に愛しているんだ、という気持ちがすごく伝わってきたけど、
ジヒョンだって感じたんじゃないかな。
いや、絶対感じていてほしい。

お互いのことが大好きで、この12話、
最初から最後まで、ふたりの仲睦まじい姿が描写されてて、
すごく楽しくて、すごくしあわせな時間が流れてて、
でも最後の最後に、
ジヒョンが必死で探してたものがあの指輪だとわかって、
ふっと笑いながら、指輪を返してやるテッキ。
指輪をはめてあげる、という行為の中に、深い愛情をこめて。

うう、せつない~。

あのずずーんと重いものはわたしのせつなさかー、と
今書いてて気づきましたが。

あいつの想い人は俺じゃない、とあらためて思い知らされるテッキなのね。
でも、彼女への愛情はあふれてくるばっかりで、
とどめることはできないのね。
だがしかし、それを言うことはできないのね。
彼女が探していたのは、別の男からの贈物だからさ……。
だけどせめて、自分の手で指輪をはめてあげるのね……。

いやー、何度も同じこと書いてますけど、
こうでもしないとわたしの感じたせつなさも消化できないのよね。
すごくいいラストシーンだったと思うわ!
全編ラヴィーな感じだったから余計に。

だってねぇ、テッキの涙見ましたか?
お母さんの作ってくれた洋服を思い出して、
すごくうれしくて、すごくしあわせで……。
ジヒョンはそこまでテッキが感動してくれたって
知らないけれど、わたしも一緒に感無量よ。


男、テッキが泣きながら笑ってます。テッキや~。

今までは、テッキがジヒョンに何かしてあげるばっかりだったのに、
ジヒョンは彼のために薬草をとってきて、薬を煎じて、
洋服を作ってあげて、髭を剃ってあげる。
相手のために何かしてあげたい、そういう心が愛じゃないですかね?
あれしてもらって、これ買ってもらって、しあわせ、うれしい!
じゃなくて、
相手が喜ぶ顔を見て、しあわせ、うれしい!ってのが愛じゃないですか。
ジヒョンもすごく成長したんだな、と
しみじみしました。
えらいぞ、ジヒョナ。

ギョンミンオッパとデート中だってのに、
すべてほっぽり出して泥棒を捕まえるのに必死でしたからね。
「道を歩いたほうが記憶に残らない?」
「外は暑いし疲れるよ」
オッパとの価値観のズレが徐々にあらわになってきたみたいだし。
だいたい、先日指輪を渡された時だって、
平気でモンペ姿で会いに行ってたし。

オッパとふたり、ホテルで飲むワインと、
テッキとふたり、飯台で飲む葡萄酒。
比べるものではないかもしれないけど、
おいしいでしょ、自家製の葡萄酒。
酔っぱらったテッキもジヒョンも、本当にかわいい。


この後の部屋飲みシーンでは、へべれけ。かわいい。

「最後に映画館で観た映画って何~?」
「んー、ターミネーター2かなっ?」
「マジ?3じゃなくて?」
そう、田舎だもん。映画館遠いし、毎日忙しいもんね。

翌朝のベッドでのシーンも楽しいんだよ。
テッキの太い腕が重そう。



テッキが畑で泥棒に殴られたのも、
ついて出てきたジヒョンを心配して注意をそらしちゃったからでしょ。
なんだかんだ文句を言いながら手当てしてあげるところも
定番ながら、いい感じなんだよね~。

わー、そして髭を剃ってあげるシーンが大好きだー!
ふたりの距離がすごく近くなってて、
子どもみたいにテッキが世話を焼いてもらってて。
テッキは小さいころにお母さんが亡くなって、
誰かに世話を焼いてもらうのなんて久しぶりなんじゃないのかな。
甘えていいのが、うれしいんじゃないかな。
その相手はやっぱりスジンじゃだめで、ジヒョンなんだよね。
ふたりともすごくうれしそうだし……。


こ、この時テッキがめちゃくちゃカッコヨス

昔観た映画で好きな人の髪を切ってあげるシーンがあって、
すごく印象的だったのを覚えています。
とても親密な感じがするんですよ、散髪してあげるって。
こう、毛づくろい的な感じがするんですかね?グルーミング?
爪きり、散髪、耳かき、髭剃りとかって、
とりあえず親が子どもにしてやる行為だったりするせいかな?

水洗トイレ完成時のテッキのドヤ顔もたいがいでしたね。
よりによってなぜ照明はピンクっぽいの~?
どーだー!いいだろー!って自慢げだ!
パチパチ電気付けたり消したりしてるテッキの顔がどーにもこーにもおかしくてさ。
そうかと思えば、さりげなく日陰を作ってやる優しさよ。

観ている方としては、テッキの様子が全部わかってますから、
もどかしいことこの上ないんですよね。
ジヒョンに見えてる優しさと、見えてない優しさ。
伝わってる愛情と、隠されてる愛情。
全部わかっていれば疑う余地なんかないんだけど、
ジヒョンはいまいち確信がない様子。
「俺たち友達になろうぜ」を鵜呑みにして、
オッパとつきあってる自分を捨てようとはしないのでした。

はやくほんとのカップルになって、
カップル割引申し込みなさい!

ああでもやっぱりラストシーンの切なさに
無限ループ状態。


またもや、んって顔になってる……。

この表情からの一連の演技が、秀逸。
男はそう簡単に泣けないから、せつない演技の出来不出来で、
俳優の力量がわかるような気がする~。
えへへ、偉そうなこと言ってますけど、これで
テッキどころか完全にマンソクさんにもハマった……。


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