いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

ベートーベン・ウィルス ♯9

2012年03月25日 | ベートーベン・ウィルス
厳しいカン・ゴヌの態度についていけない!と
正規の団員が半数もボイコットしてしまった市響。

団員を先導したコンマスは、研究団員たちにも働きかけ、
どこで調べたのか、プロジェクト・オーケストラ結成当初の話を持ち出して
カン・マエへの反感をあおろうとする。
そこへ合唱団までが「先生にはついていけない」と言い出した。
カン・マエは譲歩と称して、合唱団の指導はゴヌに任せることに。

辞表を出した団員たちは、カン・マエに謝罪を要求している。
「謝罪などしません」
言い切るカン・マエだが、辞めた団員が裏で手をまわし、
代わりの奏者がなかなか見つからない状況だ。
曲目を変えることも考えられなくはないが、そうなると
研究団員たちが公演に出ることができなくなる……。

辞めた団員たちと会って来た話をしたルミは、
カン・マエに叱られてしまう。
「まだコンマスでいるつもりか!」
「いいえ……」
「私と特別な関係だと?」
答えられないルミを、厄介なお荷物で、しかも弟子の恋人だ、と言い切るカン・マエ。
突き放され、涙を見せるルミ。

カン・マエの部屋に、辞表を出したコンマスと団員代表、
そして研究団員のヒヨンとヨンギが入ってきた。
彼らはカン・マエに抗議し、交渉しようというのだ。
カン・マエは研究団員と話をしたいとふたりを残した。

これまでの不満をぶちまけるヨンギ。
「愛や、友情という感情が人生や音楽を豊かにするのに、
あんたにはそれがない。友達が居ないから犬となんか暮らしてるんだ!」
ヨンギを押しとどめて、一言だけ、というヒヨン。
「世の中の人は、プライドがあっても我慢して生きているんです。
先生、一度だけ謝ってください」
合唱団の団長にも言われた言葉。
「先生のせいで、わたしたちはこうなってしまったんですよ」
ヒヨンもそういって、部屋を出て行った。

車の中で、ゴヌに質問するカン・マエ。
「私は変人か?性格破綻者か?顔も見たくないやつか?」
ゴヌに投げやりに指揮デビューをすすめ、
自分の引退の準備だとうそぶくカン・マエ。
ゴヌは師匠を車から降ろし、
40にもなる人間が何を迷うのか?と厳しい言葉で慰めるのだった。

タキシードを新調してもらうゴヌ。
「合唱団の指導をしっかりやれ。
第九を生かすも殺すもお前次第だぞ」
自分を師と選び、信じてついてくるゴヌの思いに力をもらったカン・マエ。

指揮者室にいると、ルミからのメールが舞い込んだ。
自分を笑わせようと、バカなことをしているルミをみたカン・マエは、
腹をかかえて大声で笑う。
涙がでるほど笑ったカン・マエは、
「謝罪をしようと思う」とルミに告げる。
カン・マエの言葉に、号泣してしまうルミ。

翌日、オケのメンバーを集め、用意してきた謝罪文を読み上げるカン・マエ。
練習室に入らず、扉の隙間からカン・マエを見守るルミ。
カン・マエはつかえながらも、謝罪の言葉を言おうとして、
彼を見つめるゴヌと、ルミをみやる。
そして謝罪文を指揮台に叩き付けた。
「謝罪はできない!」

彼は、約束する。
君たちの演奏に、必ず相応の報酬を支払う。
市響を市長の私物化したりはしない。市響は我々自身のものだ。
何より、彼のオーケストラである限り、
誰の前で演奏しても、恥をかかせるようなことはしない。
音楽が、人々の小さな慰めになるようなオーケストラが目標であり、夢である。
その夢を、一緒に見てほしい。

コンマスは、彼の言葉を理解してくれたが、責任をとり、辞職。
謝罪がなかったことで辞めていった団員もいるが、
練習は再開され、記念公演の準備が始まった。
「辞めていった団員の代わりは必ず見つける」
一日の練習が終わり、カン・マエが練習室から去ろうとすると、
背後からいきなりバースデイソングが流れ出した。

全員でハッピーバースデイを演奏する団員たち。
今日は、カン・マエの誕生日だったのだ。
たくさんの花束と贈り物。
何より、彼に向けられた団員たちの笑顔。
あまりのことに言葉もないカン・マエ。
「何かいってくださいよ」
「誕生日は、今日じゃない」
あっけにとられる団員たちだったが、
「私は陰暦で計算するんだ」というカン・マエの照れ隠しに、
ルミは小さく笑う。
楽しげな雰囲気の中、そっと席を外すルミ。
みんなの和気藹々な大騒ぎを見ながら、うなづくカン・マエ。

公演当日、天気は大荒れ。
3日前からの豪雨で、洪水まで起こっている大混乱の中、
公演の準備が進められていた。
会場内にも被災者が避難している状況での会場入り。
大型の楽器はトラックがわだちにはまり、立ち往生、
水害のせいでトラクターも出払っていて、このままでは楽器が
ダメになってしまいそうだ。

混乱の中、書類にカン・マエのサインをもらってくるよう、頼まれたルミ。
恐る恐る入った控え室は静かで、楽屋の喧騒とは大違い。
久しぶりに顔を合わせたカン・マエは、
「病気でもしていたのか?ゴヌと仲良くしてやれ」と声をかける。

楽譜を読むカン・マエをじっと見つめていたルミは、
「私はゴヌを好きみたいです。もうひとりのゴヌが」
とうとう、自分の気持ちを自覚して、カン・マエに告白してしまう。
偶然それを聞いてしまったゴヌ。
彼に気付き、「もう一度言ってみろ。誰だって?」と
ゴヌの前でルミに詰め寄るカン・マエ。

公演直前の嵐の中でルミとふたりのゴヌは?


(つづく)


とにかく1時間の中で泣かされたり笑わされたり、もう大変だよ。
本当に観るのも体力がいるドラマだわ。

今回はだいぶ泣いたよー。

ヨンギさんとヒヨンさん、ふたりが抗議に行ったところ。
ふたりも複雑な気分だったろうけど、
カン・マエも随分ショックだったろうと思うよ。
でもさー、ふたりもカン・マエが憎くて言ってるんじゃないって感じがすごくしたのね。
根底には愛があるっていうか。
「先生が私たちをこうしたんですよ」って言ってほしくはなかったけど……。

ヒヨンさんはほんとにフツーの感覚の人だから、
カン・マエに常識人として忠告したんだと思うのね。
「みんな、ちょっとずつ我慢して生きてるのよ」って。
ヨンギさんは結構不満が溜まっていて、自分が感情過多な人だから、
「どーしてあんたはそーなんだ?!」って冷徹にみえるカン・マエに言いたくなるのね。
そしてもちろんイドゥンは未熟な高校生だから、
反抗期の気分を煽られたら、即座に自分の実力も忘れて偉そうになっちゃう。

でも、ルミとゴヌはちがう。
カン・マエが、どれだけ音楽を愛しているか、どれだけ真摯に音楽と向き合っているか
知っているからさ。
そして本当は愛情深い人だってわかっているから。
カン・マエとの関係性が浅い人ほど、彼のことを理解できてないよね。
ヨンギさんもイドゥンも、まだ深いエピソードが無いものね。

合唱団との交渉のとき、カン・マエが
「こんなことに時間を使うなんて……!」
ってすごく悔しそうにしたのが印象深くて、好きでした。
そんな暇があったら練習して、より良いものを創りあげる努力をしろってことよね。
なんで音楽以外のことをこんなに一生懸命考える余力があるんだこいつらは?って
怒りと情けなさを感じてたんじゃないかなー。

ゴヌの励まし方がすごくゴヌらしくってよかった。

若さってまぶしいよね!

ってカン・マエが目を細めていたような気がするわ~。

そしてルミが泣いちゃうシーン。
私も一緒に泣いちゃいましたよ……。
別にビスケット7枚食べなんて、たいしておかしくないじゃん。
カン・マエはルミの努力を見て、わざとおおげさに笑ってくれた気がするな。
そして笑いすぎて出た涙なのか、感謝のあまりにじんだ涙なのか、
ちょこっと指でぬぐいながら、自分の信念を曲げようとするカン・マエ。

これが泣かずにいられますかってんだ!

先生~くやしいですよ~(泣)
そして悲しくて、さびしいです。どうして先生が謝る必要がありますか?
なぜみんな、先生のことがわからないんでしょうか?
一緒に音楽をやれば、絶対わかるはずなのに!

ルミと一緒に泣いちゃったけど、私はゴヌ贔屓だから、
雰囲気に流されてキスしようかな~とかなっちゃうルミは嫌い。
まったく浅はかなやつだ。
でも、あんないいやつ(しかもハンサム)に
好かれたら、悪い気はしない女心も理解できる。
てか、自分がルミだったらああならない自信はない……。

ま、結局謝罪しなかったカン・マエの演説ですっきりした!
演説のあと、ルミを呼び止めるタイミングが早すぎるような気がするが、許容。
しかしその後のシーン、予告編ではカン・マエがルミのあごを指でつと持ち上げて
セリフを言っていたハズ~。
ここで一気に距離が縮まるのか?と期待していたのに、あご持ち上げは無かった。
ちょっとやりすぎだから、やめたのかな。
そんなことしなくてもルミはこんな顔だもん。



韓ドラ観てると、
「泣くな」とか「行くな」ってセリフでぐっときちゃうシーン、よくある。
男性に力強く言ってもらいたい、という願望があるんだね。

わー、そしてここでも涙が出た。
サプライズパーティー!!!
カン・マエはこんなことしてもらったの何年ぶりだろうね……。
しかもオケのメンバーに。
陰暦で数えるだの、はやめに火を消しちゃうだの、
照れ隠しがすごい。かわいい。
泣きそうになってるカン・マエは、トーベンの病気以来~。

ヨンギさんは熱い人だからさ、カン・マエの熱い気持ちを
感じられれば、大好きになっちゃうわけよ。

ここまで泣きながら観てたんだけど、
ここで終わらないのが恐怖の韓ドラ放映時間。
60分以上あると、まだまだここから一山あるんだよ~。
私は繰り返し視聴するせいか、けっこう疲れます。
(9話に関してはヨンギさんとヒヨンさんの心情を
はかりかねたせいもあり、4回観た)

とうとうルミがカン・マエに告白してしまうんだー。
しかも演奏会直前に。
どうもルミはしばらくカン・マエを避けてたみたいで、
久しぶりに会ってゴヌと仲良くしろとかいっぱい言われて、
もう我慢できなくなっちゃったんだね、ルミは。
でも、しっちゃかめっちゃかの演奏会直前なんだよ?!
これはまずい展開でしょう。
ドラマ的には演奏会は無事終わるとは思うけど、
傷ついたゴヌは指揮できるのかな~。

ルミのこと、ひやかされた時のゴヌはかわいかった。
グンソク君の演技はすごいなー。
パッと手を口に持っていくでしょ、バストショットで撮ってるから、
ああいう動きが入るとすごくいい感じだ。
そして先生に燕尾服を見立ててもらって、
さっきまでとはうってかわって子犬みたいになってる表情もイイ!
「ふたりのゴヌ」のドラマに没頭できるのは、
力のある役者が素晴らしく役を演じているからだねー。
これで若手がへたっぴだったら目も当てられん。


先程までの威勢はどこへやら。すごくドキドキしているゴヌ。



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