いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

ベートーベン・ウィルス ♯13

2012年04月15日 | ベートーベン・ウィルス
「我慢することなどない!感情を爆発させろ!」
マエストロの言葉に、
「もう口出しは無用です。僕のオケです。僕が指揮者です!」
宣言し、演奏の曲目自体も変更することにしたゴヌ。
仲間は、ゴヌを指揮者として団結し、デモテープを作るため練習している。

ある日、練習に遅れてしまったルミ。
目覚ましをかけておいたのだが、鳴った様子は無い。
電話も故障しているのか、音がしない。
不審に思ったルミはCDプレイヤーのスイッチを入れるのだが……。
全く音が聴こえない。
ルミの耳は、突然聴覚を失ったのだ。

不安な気持ちを押し殺し、カン・マエに会いたいとメールをするルミだが、
「忙しい」と冷たく断られてしまう。
病院の待合室で、ゴヌからの電話を受けたルミは、
耳が聴こえないまま、ゴヌに心配をかけまいと適当な返事をする。
今回は薬で炎症を抑えたが、やがて聴覚を失うことを
あらためて医師に告げられたルミ。
薬がきいてきた耳に、かすかに音楽が聴こえてくる。
小児病棟の患者のためのミニコンサートを前に、突然聴力が戻ってきた。
音楽の美しさに、押さえがたい恐怖に、ただ涙を流すしかない。

ゴヌはルミの帰途を待ち、耳の様子を尋ねる。
「カン・マエは知ってるのか?」
「うん、でも頼りたくないの。先生の前では、いい女でいたいから」
ゴヌの帰りを待っていて、嫌味を言いながら次々に用事をいいつけるカン・マエ。
言われた仕事をこなし、ルミにやさしくするように頼むゴヌ。
ルミからのメールはなく、静かな夜。

イドゥンは、ガビョンを連れて診療所に来ていた。
風邪の診察だと言い含めて、認知症のテストをしようとする医師とイドゥン。
簡単な計算も即答できなくなっていたガビョンは怒って席を立つが、
亡くなった娘の面影を重ねていたイドゥンの言葉に心打たれ、
自分が認知症だということを認めて治療を受けようと決意する。

ゴヌたちが必死で作ったデモテープの反応はまだ無い。
フェスティバルの担当者は電話にも出てくれず、なしのつぶて。
そのあたりの事情をカン・マエに教えるキム係長だが、
カン・マエは知ったことかと冷たい反応だ。
ところが、組織委員会を訪ねていったカン・マエは、偶然ゴミ箱に捨てられた
ゴヌのデモテープを発見する。

フェスティバルの組織委員長と、クラシック雑誌の編集長が同席した
打ち合わせの席で音源を求められ、偶然を装いデモテープを聴かせるカン・マエ。
「先生のスタイルが変わりましたね?」
「ああ、いや、間違えました。私のものではない」
CDをかけかえようとしたカン・マエをとめる委員長。
編集長も異口同音に演奏を褒めるが、カン・マエは眉をひそめて
指揮者や、演奏家をこきおろす。
「こいつらはクズですよ!」
カン・マエの本意はどこに?

マエストロの悪口は、高評価の裏返し。
よくわかっている編集長じきじきの電話で演奏の許可が出て、ゴヌたちは大喜び。
メンバーたちで祝杯をあげる。
ゴヌとカン・マエが仲直りしたかどうかで、皆は気を揉むのだが、
ルミの手前もあってなんとなく微妙な空気に。
電話を装って席を外したルミに、明るく声をかけるゴヌ。
彼の明るい態度に、一同はほっとして合格の喜びを再確認するのだった。

一方、カン・マエに合格の知らせをメールしたルミ。
「ゴヌとは仲直りしました?年上なんだから折れてあげないと」
カン・マエはすぐに電話をかけるが、
ルミの耳のことを知らず、
「聴こえなくなったら音楽は無理だな」と無神経な言葉を投げかける。
大事な演奏会を前に、「なんとかします……」としか言えないルミ。

家に帰ったゴヌは、カン・マエにポーカー勝負を持ちかける。
カードをめくりながら、少しずつ話をするふたり。
しかし、勝負に関しては一歩も引かない。
持ち合わせが無くなった、カン・マエは自分の指揮棒をかける。
「物でもいいだろう?」
勝負の結果は、ゴヌの勝利。
「カードが偶然……」
「いいから!持っていけ!」
カン・マエの言葉は、すべて心に刻んでいます、と告白するゴヌ。
ぶつかりはしたが、師と仰ぎ、尊敬する先生に敬意を表すゴヌに、
「デビュー当時から使っていた指揮棒だ。嫌か?」と
大切なタクトをプレゼントするカン・マエ。
「お前は私の手の中だ。まだまだ未熟な若造だ」
師の言葉に、にっこりするゴヌ。

フェスティバル当日、野外音楽堂に準備を始めるオケの面々。
天気も上々、心も弾む。
しかし、中にはフクザツな表情の団員も。
家族に活動を責められるスヨン。
クビになったことを隠していたのに、
家族が友人たちを連れて公演にやってきてしまったヒョックォン。
「パパはクビになったりしてないもん!」
なんとか誤魔化そうと必死だったヒョックォンだが、
カン・マエが現われて奥さんにすべてを説明してしまう。
隠していたことがバレてしまったが、
なんとなくほっとしたような、家族のひと時。

そのころ、市長はクビにした団員たちがフェスティバルに出場することを知り、
大慌てでキム係長を叱責していた。
「選挙運動中にいろいろバレたら困るんだよ」
問題のひとつ、年齢制限にひっかかるオーボエ奏者ガビョンは、
認知症の症状が改善されずにいた。
大事をとって、彼を外そうと提案するゴヌとスヨンを振り切って、
ガビョンに話しかけるイドゥン。
亡くなった娘のふりをして、何とか彼を演奏に参加させられるよう、説得する。
穏やかな表情で、イドゥンの言うことを聞くガビョン。
静かに涙を流すイドゥン。

開演前に、委員長がゴヌを訪ねてきた。
そこで、カン・ゴヌが彼らを推薦したこと、
ピアニスト ソ・へギョンを町の音楽教師と偽り、送り込んだことを知る。
開演直前の瞑想をしていたカン・マエの控え室に乗りこんだゴヌ。
「なぜ後押しを?優越感に浸りたかったですか?」
「私には責任がある。放っておいて後から恨まれるのは私だからな」
カン・マエの言葉に傷つき、先生の気持ちがわからないとつぶやくゴヌ。
ルミの耳の状態を知らなかったカン・マエに憤り、
彼にもらったタクトをそっと置いて立ち去るゴヌ。
愛弟子を複雑な表情で見送るカン・マエ。

(つづく)

ゴヌや~。どうしてそうなっちゃうの……。

「口ぞえしてくれたんですか?」って聞いてたじゃん。
で、先生は「くずだって言っといたぞ」って言ってたじゃん。
本気で先生が何もしてないと思ってたわけ?

あのピアニストが、実はすごい人で、カン・マエに頼まれて来てて、ってのが
余計カチンと来たんだわなー。

そして先生も先生で、偽悪的にわざわざ言わなくてもいいことまで言って、
ゴヌの神経を逆撫でしちゃう。

さすがのゴヌも
「もう先生がわかりません」ってギブアップしちゃった。
私はなんだか、あの若き日の雨の別れのシーンを思い出した~。
先生がいくつくらいの時なのかなぁ。
「愛していると言ったわ」
「そんなことを言った覚えはない」って言って突き放したのに、
泣いてたね、先生。
彼女も「あなたのことがもうわからない」って言ったんじゃないのかな、
と、ふと思いました。

「僕たちを大事にしてくれてると思ってたのに……」ってゴヌが言いますねー。
あってる、あってるよ、ゴヌ。それで正解だから!
先生はみんなのこと本当に大切に思ってるんだよ~。
ただ素直に言えないだけなの。
ゴヌだって先生の性格は充分わかってるはずでしょ。

でも彼みたいに素直で優しい人にとっては、
カン・マエのひねくれモードが続くと正直しんどくなるのよね。
あんなこと言っちゃうゴヌの気持ちもわかるわ。
先生が自分の大切な指揮棒をくれて、
心が通い合ったと思っていたのに……。

ゴヌもいいかげんわかんなくなってるみたいだけど、
そもそもは、研究団員たちを守るためにやったことだったでしょ。
で、ゴヌだってその作戦は承知の上だったでしょ。
それなのにすべて上から押し付けられてるうちに
先生の本心を見失っちゃったのかい?
最初の頃の身の程知らずなゴヌが戻ってきたみたい。

「なぜこんな人をルミが好きなのかわからない」
「マゾなんだろ」
って先生!あたってますね、きっと。ルミはマゾだと思うわ。
愛ゆえに意地悪言いたい男と、意地悪に愛を感じる女なんだから
ベスト・カップルといえばベスト・カップル。
でもそういう組み合わせは、優しい人間から見るとほんとむかつくの。
君らの愛の形はそれでいいのか?!僕ならもっと優しくするのに!って思うの。
しかもゴヌは真面目でしょ。

でも、ゴヌや、もうあんな人たちはほっときなさい。
あんた、あまりにふたりを好きすぎて訳わかんなくなってるのよ。
一回離れたら、ちゃんと見えてくるから。

先生だって、素直に言うべきところと、
ひねくれても伝わるところと、匙加減を覚えてくれないと~。
いくらゴヌだってオールオッケーじゃないのよ!
彼に甘えすぎないで。
にんげんだもの。
たまには優しくされたいのよ……。

最後、すごい火花散ってたけど大丈夫かな。
まだまだゴヌは未熟だというのは本当だものね。
指揮に支障が出なきゃいいのだけど。

編集長にゴヌの解釈が褒められたのはうれしかった。
みんなも、荒削りだが魂のある演奏って言ってもらえてよかったね。
結局はカン・マエだって褒めてるのよ。
「あの人は反対のことをいうからね」って委員長はよくわかってるんだな。

ルミの耳……聴こえなくなった時は、あっと思った。
彼女もそうだったと思うけど、
私もいつの間にかそのこと忘れてた。
っていうか、考えないようにしてた。
だって同情したくないもん。

音楽家のルミにとって、耳が聴こえなくなるのはすごくつらいと思う。
私はドラマや映画を観るのが好きだから、
これからだんだん目が見えなくなると言われたら、
どうしていいかわからないと思う。
でもだからって、「ルミのこと、きらいとか言ったらかわいそうだよね」
とかいうのは嫌なんだぁぁぁぁぁ!

気の毒だけどそれはそれだ!
ゴヌ贔屓だもん!ルミなんかキライだ!
せめてキスしようとしてなきゃ許せたのに!
バカ!

でもひとり、部屋で泣いてしまうルミを見たら
胸がぎゅーっと苦しくなるんだよ……。
カン・マエが余裕こいてて冷たすぎる。
どうして優しくできないのさ……。
カン・マエの性格から言って、
メールもらってすぐに電話かけたというのはすごいことなんだけどね。
そのうえに優しい言葉なんて望むのは無謀なんだけどね。

骨伝導のヘッドフォンとかもあるじゃん……。
気休めかもしれないけど、すべて「無」じゃないよー、ルミや。

イドゥンは、自分を自分として愛してもらうことをあきらめたね。
亡き娘の代わりとしてでもかまわないから、
ハラボジの側で、彼の音楽を続けさせてやることに決めたんだなぁ。
ハラボジの子どもたちが冷たいのは、彼が音楽を強要してたからなのかも。
彼は、娘を死なせてしまったのは自分だと思ってるでしょ、たぶん。
今、イドゥンを身代わりにして楽しい記憶の中に生きるのは
彼にとって救いなのかもね。

いろいろ大変なことになっていますが、
今回はツンデレの見本ともいえるカン・マエにやられた……。



自室に引っ込もうとするゴヌをこう、振り返って様子を探るシーン、
いいですよねー!
ゴヌがこっち来た途端にババッて元の姿勢に戻ったりして。
ああ、カワイイ。ルミの気分わかるわ。

そしてヒョックォンの奥さんにいろいろ話すシーン。
カン・マエ、意地悪言ってるわけじゃないと思うのよ。
彼としては精一杯の励ましと、奥さんへのフォローしたつもりだと思う。
多少的外れでも。
(私としたことが、いい人っぽいことをしてしまった)とか思ってそう。
カワイイ。

若いゴヌもほんとにかわいい。
顔の産毛とか剃ってないから、光があたってぽやぽや~としてるじゃん。
ああ、若いなー、まだまだ未熟だなーって感じがすごくして、いいと思います。
この作品でも彼の笑顔はキラーアイテム。
カン・マエだって、あの無邪気な「にこっ」にやられてると思う。



でも次回どうなっちゃうのー!
演奏会は成功っぽいけど、カン・マエの
「私の音楽が変わってしまった!(怒)」はまずいんじゃないの。
ミョンファン帰ってくる展開は有り?
さすがに無いか。



しつこいようですが、これが先生の笑顔ですから。


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