いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

ベートーベン・ウィルス ♯12

2012年04月11日 | ベートーベン・ウィルス
「あのエスプレッソはどうやって入れるんだ?」
コーヒーの味を聞きに来ただけだ、というカン・マエと
一緒に、ルミは帰ってくる。

ゴヌは料理を作り、カン・マエの帰りを待っていた。
自由に指揮の練習をしていて、叱られるゴヌ。
カン・マエはルミに会いに行ったことを告げるが、
ゴヌは「俺にはルミより先生が大事です」と動じない。
「冷静すぎるんじゃないか?」といぶかるカン・マエに、
にっこりと笑うゴヌだが、胸中は複雑だ。

倉庫を改造した練習室に現われたルミ。
みなが温かく迎えてくれるわけでなく、
ゴヌでさえも、よそよそしい雰囲気で、居心地が悪い。

そこへヒョックォンが飛び込んできた。
交響楽フェスティバルに参加資格がないと言われたのだ。
コンクールではない、この音楽祭にでるためにはどうしたら?
屋台や演劇をやる野外音楽堂があるが、スケジュールは一杯だ。
「割り込みたいならデモテープを持ってきたら?」
担当者は助け舟を出してくれた。

ゴヌはカン・マエに相談してみた。
「デモテープを作ってみろ」
しかし、公演が出来たとしてもそこは人の多い野外音楽堂だ。
騒がしい場所で、満足な演奏が?評論家は聴きにくるだろうか?
「嫌なら評論家に金をまいて褒めてもらったらどうだ」
「実力で……やってみます」

カン・マエは、ゴヌの選ぶ曲目を片っ端から却下。
ベートーベン‘ピアノ協奏曲第5番‘にしろと言う。
お前ひとりでは無理だから、ソリストの力を借りろ、と。
そして「私の解釈どおり、やれ」
渡された楽譜には、びっしりと解釈が書き込まれていた。
カードを渡すから使うように言われたゴヌは、
「先生なら受け取りますか?」と拒否する。
自分の力でなんとかするつもりだ。

ゴヌたちはソリストを探すが、難航。
「確かにうまいけど、ピンと来ないんだ。魂が入ってないっていうか……」
ゴヌの言葉に呆れ顔のイドゥン。
そこへ町の音楽教室の講師だという女性がやってきた。
素晴らしいピアノを弾く、有名ピアニストにそっくりな彼女は、
実はカン・マエの紹介で参加したソ・へギョン本人だった。
「絶対に秘密ですよ」と念を押すカン・マエ。
ゴヌの指揮の実力を、彼女も高く評価した。

団員たちは、アルバイトをしようと計画していた。
ルミも誘われるが、今日は約束があるからと、明日から。
彼女はカン・マエと約束があったのだ。
図書館で選書を手伝い、彼を公園の散歩に誘うルミ。
ぎこちないながらも、共に過ごすふたり。

団員たちのアルバイトは、ヨンギの紹介のレストラン。
クラシックに何の興味も無さそうな店主をだましだまし、
何とか演奏させてもらう団員たちだが、
そこへカン・マエとルミが現われる。

ゴヌもいるレストランから、急いで出ようとするルミ。
「なぜ音楽を売っている!」
ルミを座らせ、食事を取るカン・マエ。
途中、チェロが音を外したのをきっかけに、立ち上がった。
援助を断り、団員たちに金儲けをさせたとゴヌを非難し、
「一生ここでやっていろ!」と小切手を叩きつけて立ち去るカン・マエ。
店主は団員たちに出て行くように言い、アルバイトはご破算になってしまった。

ゴヌの様子を心配しているカン・マエ。
「爆発すべき時に我慢しているなんて変だ」
ルミから、ゴヌの電話について聞いたカン・マエは、
自分なりにゴヌの心境を理解する。
「私のため?人の幸福をそこまで願える人間がいるか?」
「それがゴヌなんです」
「ゴヌだって男だ。男のプライドがそんなにちっぽけだと?」

ルミとカン・マエの関係は、オケのメンバーの間で、
すぐにうわさになった。
金を受け取らなかったことで、ヒョックォンに責められ、
ヒヨン叔母にルミのことを悪く言われ、居心地の悪いゴヌ。
練習に来たルミに、ヒヨンは率直にふたりの関係を尋ねる。
「あなたが好きだから、影でコソコソ言いたくないのよ」

「私指揮者が好きなんです。私から誘惑しました」
うっすらと涙ぐみながらも、きっぱりと言い切るルミ。
偽悪的な態度にヒョックォンはたじろぐが、
ルミは、正直な気持ちだと、話を続ける。
「ごめんね、ゴヌ。あなたとは遊びだったの」
ずっとぎこちなかったふたりは、みんなの前で
一応の決着を演じ、練習を再開した。

本物の市響の練習は、問題も起こらず順調だ。
帰路に着こうとしたカン・マエのところに、ガビョンが現われた。
彼はすっかり記憶が退行し、ソウル市響時代に戻ってしまっている。
状況を見て取ったカン・マエは、ガビョンを車に乗せ
練習場に連れて行ってやる。

ガビョンの状態に合わせて作り話をしてやるカン・マエに合わせ、
初めて会うような芝居をするゴヌの姿に
イドゥンは我慢できない。
「なぜ芝居なんかするの?戻してあげなくちゃ!」
ガビョンの病状は日に日に悪くなるし、
元に戻る見込みはないと大声でイドゥンに伝えるゴヌ。
「認知症だからって私を忘れてほしくない!」
混乱したガビョンは、落ち着かない表情で不安を訴える。
ヨンギとイドゥンは仕方なく、ガビョンを自宅まで送っていった。

カン・マエは練習場に残り、元団員たちの演奏を聴く。
始めはうなずきながら聴いていたのだが、途中耐えられなくなり
ゴヌたちの演奏に厳しくダメ出しをする。
「先生……喫茶店にでも行って待っていてくだされば……」
ゴヌの申し出に「スコアを見せろ!」と怒鳴るカン・マエ。
そこには、彼とは正反対のゴヌの解釈が上書きされていた。

「これは何だ!」
「曲の解釈は指揮者によりますよね」
ゴヌの言葉に逆上したカン・マエは、皆の前でゴヌを罵倒してしまう。
「基本も知らない、お前みたいな素人が勝手に曲を!……」
場を満たす冷たい空気に、言い過ぎたことを悟ったカン・マエは
ゴヌを連れ出し、話をするのだが……。

「くだらない解釈なんぞいらん。私のいうとおりやれ」
「できません」
自分のスタイルと先生のスタイルは違う、と主張するゴヌに、
カン・マエは「わざとだろう?」と言い出した。
ルミとのことで失ったプライドを回復させるために、
わざと違いを作り反抗しているのだとカン・マエは言いつのる。

「もう我慢できません」
カン・マエがすすめるとおり、感情を爆発させたゴヌ。
「もう来ないで下さい。口出しも無用です」
突然闘志をむき出しにしたゴヌに、戸惑うカン・マエ。
「フェスティバルに出たくないのか?」
「俺のオケです」
「ひとりでは無理だ」
「俺が指揮者です!」

にらみ合う、師匠とその弟子は一体どうなるのか?
フェスティバルへは参加できるのか?

(つづく)

うわー、私だってもう我慢できませんよ。
ここは声を大にして言っておきますからね。

先生が間違っています!

先生~、そんなにルミを好きになったことが後ろめたいですか~。
かわいい弟子の恋人を奪ったことがそんなに心とがめるなら、
ルミをあきらめたらいいじゃないですか~。

自分がそういう後ろ暗い気持ちで、こだわってるから、
ゴヌだってそうだと思うんでしょ!
男のプライドはそりゃーでっかいもんでしょうよ!
だからこそゴヌは、最後にすっごく怒るんじゃないですか!
そんなつまらない感情で大事な音楽をダメにしたりしないって。
大きなプライドがあるからこそ、自分のスタイルを貫きたいんだって。
(はっきりそう言ったわけじゃないけど……)

女がらみじゃないですよ!
もちろん、これまでに「The Best」の文字を見て、
ゴヌがじわーっと考える描写がいくつかありましたし、
「女も、先生といわれる人も、星の数ほどいるけど、
先生みたいな人はふたりといません」とか強がっちゃってハァみたいなのも
ありましたけれど、そうじゃないですよ!

とにかく先生が過保護なのがダメなんですよ!
だから反抗期といわれれば、反抗期なんですけど、
好きな女を取られたからじゃなくて、成長過程に必須の普通の反抗期です。
だってさー、練習室はステキに改造して提供しようとするわ
自分のカード渡して好きに使わせようとするわ、
曲まで指定して解釈も全部書いてやって、
ソリストもこっそり超一流をあてがってやって……。
金持ちのバカな親父みたいじゃん!

ここでゴヌが「わーありがとうパパ~」みたく喜んだりしたら
それこそおかしいでしょ!

「だってそもそもはフェスティバルに出て評価を得るためじゃないか!
ひいては研究団員たちの市響復帰がかかっているんだぞ!
そしてもともとは私の団員を取り戻すための計画じゃないか!」
というのがカン・ゴヌ心の声じゃないかと想像するのですが、
そこをゴヌは「俺のオケだ!」って言っちゃう。
さすがに私もここは見てて冷や汗が出た……。
あ~ゴヌや~、みたいな。

性格は似てるけどスタイルがぜんぜん違うのは、
ミョンファンに弟子入り事件の時にわかっていたことだったと思うけど
なぜ今さら?わかっちゃいるけどとにかくまず言うことを聞けと?
私は彼をダメにしてしまうとか言ってたくせに、先生。

なんつーか、蜜月時代が短すぎましたかね、先生。
(ドラマの都合だけど)
「先生!」「我が弟子よ!」と、それこそ子犬みたいに
自分になついてキラキラした瞳で見つめられて、
自分の技術をいっぱい教えてあげて、音楽の話で盛り上がって、
そういう楽しい月日がもっと欲しかったですか、先生。
ゴヌはしっかりご馳走作って待っててくれたじゃないですかー。



えらい、偉いわ!ゴヌや!

わー、書いててルミが全部悪い、って気になってきた。
ルミさえいなければふたりの溝はできなかったんじゃ……。
ノン、ノン、ルミがいないとそもそもふたりは会ってないもんね。

「じゃあ、ルミの恋心がなければよかったんじゃ?」
はい、この意見は他のブログさんでちらっと見かけました。
恋愛パートが無いほうがよかったかなーという感想のようでしたが、
わたしはやっぱりあったほうがいいと思うの。
今回のゴヌの反抗だけど、絶対に先生の思い込みは
間違っていると思うし、ゴヌはそんな小さい男じゃないって信じてるし。

そう考えると、前回のカン・マエ思考「ゴヌ>ルミ」に続いて、

ゴヌの思考は カン・マエ>ルミ なのか?

んー、ルミも大事でカン・マエも大事で、大事なふたりが幸せならいいのかな。
とにかく「音楽>恋愛」なのは間違いないよね。

三人の思いがどういう決着になるかわからないけど、
希望としては、やっぱりゴヌとルミが一緒になって欲しいなぁ。
ルミはゴヌの理解者でもあるしね。

カン・マエがゴヌに怒るところ、
「感情を押さえ込んで音楽はできない!
感情を爆発させろ!」って、驚いたわ。
真顔で「お前がゆうかっ!」って突っ込んだわよ。
確かに善人ぶったりせず、怒りを表現するのはお得意だと思いますが……。
あなたの場合、愛情とかは極端に押さえ込んでるでしょーが!
トーベンに甘えきってるとペットロスで廃人になっちゃうわよっ。

ルミと一緒に帰ってくる電車のシーン、爆笑。
何この態度。ほんとに王様だよね。
「もたれろ」
「へ?」
「いいからもたれろ。私の肩は窓ガラスより弱いというのか!」
わ、わけがわかりすぎて余計にわけわからんことになっとる。
私個人としては、後で首が痛くなるのでもたれたくないです。
好きにさせて……。

図書館のシーン、これたぶん萌えるとこよね?
カン・マエ好きだし萌えなくはないんだけど、
やっぱどうしてもルミにカチンと来るわ。
な、なにがかわいいじゃ!このカマトト!
ごめん、言いすぎだよね……。
でもさ、ルミ、25才設定で顔も大人顔だし、
女優さん自身はもうちょい年いってるみたいだし、なのにこの所作はちょっと……。
私いま、ヒヨンさんと同じ気持ちなんだと思うわ~。ちょっと自己嫌悪だわ。
自分が悪者になろうとしてくれたルミなんだけどね……。

恋愛パートで楽しい気持ちになれないのはフクザツー!
でもカン・マエとルミを応援してる人は楽しく観てね。
私はやっぱりゴヌ大好きなので、フクザツー。
成長していく彼と、師であるカン・マエの関係を楽しく観ます。

以前、ルミがゴヌとはぐれるシーンで
ゴヌが街頭テレビを見ていたでしょう?
あそこで誰か指揮者が映っていたようなんだけど、
DVDではモザイクがかかっているのでーす。
あれがもしかしたら今回名前が出たカルロス・クライバー?
詳しい情報はみなさんウィキで調べていただくとして、
バレエを踊るようなスタイルの指揮者だったんですって!
ゴヌがこっそり指揮の練習してたら
「バレエを踊っているのかと思ったぞ」って先生に言われてたね!
指揮の勉強をするとき、普通は自分の好きなスタイルの先生に
習うものなんじゃないの?
深い因縁で結ばれたふたりだけど、そこんとこやっぱり
無理があるんじゃないかしら?
クラシック詳しい人に教えて欲しいわー。



ピアニストのソ・へギョンさんは、ご本人の出演だそうで、
オーディションシーンは素晴らしかったわぁ。
松葉杖ついてらっしゃったけど、演出かしら?
ゴヌも大喜びだったけど、自分の解釈を加えた演奏を頼んでたね。
素人の素直さと天才の自我がうまくミックスされて表出した
いい感じのシーンだったと思うわ。

予告ではフェスティバルには無事参加できそう。
そして影ではやっぱり先生が手助けしてそう。
がんばれー、ゴヌやー。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿