青い星に住む私

30半ばで娘を出産し、まさかの海外移住。
持病の上咽頭炎とつきあいつつ、ストレスフリーな毎日を目指す私的日記。

妊娠と母親になる実感

2011-06-17 18:38:02 | PREGNANCY&BABY
妊娠した時、すごくうれしかったのですが、正直実感があまりわきませんでした。


それから一週間は、あれほど辞めたがっていた仕事を、辞めるべきか続けるべきか、とても迷いました。調べれば調べる程、妊娠中・育児中の正社員は法律で手厚く保護されていること、会社は満2歳になるまでの育児休暇の他、時間短縮制度を導入しており、働きやすい環境であること…などがわかり、辞めるのが惜しくなりました。


一方で、私が住む区は23区有数の保育園激戦区で、このままいくと早生まれとなるわが子を、納得いく保育園に預けることができるかは、かなり頭が痛い問題であることもわかってきました。


辞めるべきか、続けるべきか。
ものすごく悩みました。24時間、子供と一緒にいる生活に耐えられるだろうか。育児と仕事を両立できるだろうか。どっちが私にあっているだろうか。そう考えていくうちに、「はたして、私は本当に子供が欲しかったのか」とさえ、思うようになりました。ただ、妊娠・出産を経験したかっただけじゃないかと…。


その思いを一気に打ち破ってくれたのが、「福島第一原発による放射能汚染」の問題でした。東京も汚染されていること、内部被曝による健康被害が想像以上に大きいこと、子供・胎児が受ける影響が大人よりもはるかに大きいこと…が、調べれば調べるほど、喫緊の問題として私に迫ってきました。


野菜、肉、卵、牛乳の産地をチェックし、近所では手に入らない関西以西の乳製品を手に入れるため、電車に乗ってスーパーに行く。ガイガーカウンターを購入し、家中を測定。拭き掃除をこまめにする。なにより、必要な時にすぐに関西へ避難・移住できる体制をとっておきたい。仕事を続けながらは、とても無理です。あんなに会社を辞める、辞めないで迷っていたのに、一瞬にして「できるだけ早く辞職したい」と思うようになりました。


この子を健康に産まなくては。
少しでもリスクを減らさなくては。


幸い、我が家は旦那さんのお給料で十分食べていくことができます。私が仕事を続けるのは、リスクヘッジ(インカムを複数のルートで確保するという意味で)と、自由になるお金が欲しいのと、働くことで得られる刺激がほしいという理由だけにすぎません。


今最も避けるべきは、食べ物による内部被曝だといいます。生活自体の保障は、旦那さんにまかせます。その中で最大限旦那さんと、家族の健康を管理するのが、私の役目なんじゃないだろうか。そう思うようになりました。


妊娠が発覚したときよりも、少しずつ少しずつ、お母さんらしくなってきたような気がします。


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