青い星に住む私

30半ばで娘を出産し、まさかの海外移住。
持病の上咽頭炎とつきあいつつ、ストレスフリーな毎日を目指す私的日記。

イギリスで上咽頭炎

2013-01-27 06:06:29 | 上咽頭炎
恐れていたことが起こりました。
ある意味想定通りなのですが、やはり上咽頭炎になってしまいました。


渡英直前までBスポットをしたのですが、1ケ月少しで再発。妊娠してからは炎症の頻度が高い。もう高すぎ。こちらに来てからは、就寝中にマスク、毎日鼻うがい、ビタミンC服用、加湿器…してたのですが、ダメでした。たぶん、娘(1歳)の風邪がうつったんだと思います。もとはと言えば、娘は、児童館で遊んでいたときに子供に咳をかけられたのが原因。日本人みたいにマスクしたり、「うつしちゃいけないから児童館はやめとこう」という、遠慮は全くないみたいです。


上咽頭に違和感を感じてから2週間、日に日に強まってくる炎症に負けて、車を出しました。ロンドン医療センターという日系の病院に行くためです。運転する恐怖より、上咽頭炎の恐怖の方が強かった。


さて、ロンドン医療センターでは、イギリスの医師免許を取得している日本人医師が診察に当たってくれます。イギリスの医師には、日本のように××科という専門医だけではなく「GP」とよばれる家庭医がいます。このGPは、内科・眼科・耳鼻咽喉科・皮膚科・精神科…など、全ての科を診ます。患者はまず、GPに診察をしてもらわなくてはいけません。GPが必要と判断した時だけ、専門医に診てもらうことができます。私を担当した医師(GP)によると、専門医の診察が必要なのは大体100人に5人くらいだそう。


GP制度には賛否両論あると思いますが、私を診てくれた医師はとても素敵な先生でした。まず、GP(私の家庭医)として、病歴や飲酒・喫煙などのチェック、出産、月経周期、初潮、血液検査・尿検査から得られるデータを抑えます。そして私の症状の確認に入ります。


私は上咽頭炎になった時、耳鼻咽喉科に行きますが、そこでチェックするのは鼻の中と喉です。しかし今回GPの先生は、問診の後に耳と鼻、喉、目、めまいの確認をしました。先生の診断は…


・上咽頭には頓服薬は効かない(私がそのように訴えたからかも)
・顔色、めまい、授乳中ということから判断して、貧血気味(=免疫機能の低下)
・育児中及び渡航後1ケ月ということを考えると、疲労とストレスで発症
・おそらく春くらいまではぶり返す(春ころには環境に慣れ、娘の授乳頻度も減るだろうから)


ということで、上咽頭に直接塗る薬を処方されました。消炎効果があるものと、殺菌効果があるものです。また、あわせて鉄剤も処方してくれました。今までBスポット以外に効いた薬はありませんでしたが、果たしてこれはどうでしょう。


今回よかったのは、「頓服薬は効かない」という意見を理解してもらえたこと。先生自身がそう思っていたのか、医師として患者の意見に耳を傾けるという先生の姿勢がそうさせたのかはわかりませんが、大体日本の耳鼻科では、抗生剤+消炎剤+ムコダインで終わるので、とても嬉しかったです。また、家庭医として「トータルで診る」ため、貧血の指摘や、育児による疲労・ストレスも加味して診断を下してくれたのは感動しました。よく考えたら、必ずしも症状の原因って一つではないですよね。頭痛の原因が上咽頭にあったりするわけですから。


念のため、薬が薬局で購入できるか聞いたところ、残念ながらこの薬は医師の処方箋がないと購入できないとのことでした。この薬が効いたら、是非日本に持って帰りたいし、同じように悩んでいる人におすそ分けしたかったのですが。


どうでもいいのですが、初診料+尿検査+血液検査+薬代で、約£330でした(£1≒140円)。高っ。



I expect them to make nasopharyngitis good.



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****参考書籍****************
『病気が治る鼻うがい健康法 体の不調は慢性上咽頭炎がつくる』 堀田修(著)/角川マーケティング