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八丈島でダイビング!BIENTOS(ビエントス)

八丈でダイビング中に出会った生き物達の写真館です

ニシキウミウシ

2008年05月22日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ドーリス亜目/イロウミウシ科(八丈島・乙千代ヶ浜・10cm・15m)
インド・西太平洋に分布。外套膜の周縁に大きな丸い1対の突起部と、鰓の後部に反り返った突起の計3個の突起部がある。対してテヌウニシキウミウシは外套膜の周縁に、さほど大きくない2対の突起部があり、鰓の後部に反り返った突起とあわせて計5個の突起部がある。この外套膜の形が本種の分類形質である。体色は黄褐色や赤紫色などたいへん変異に富む。。外套膜の縁はかなり明瞭で、紫色の線または断線や白色線で縁取られる。大型のウミウシの種類でウミウシカクレエビが共生していることがある。八丈島では岩礁の絶壁にいることが多く、大きく目立つので見つけやすい。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

キイボキヌハダウミウシ

2008年05月22日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ドーリス亜目/キヌハダウミウシ科(八丈島・神湊・3cm・5m)
太平洋・インド洋に分布。体地色は白色や黄色、または橙色。体表には黄色から赤色のイボ状の突起がある。オオエラキヌハダウミウシに似るが、本種の鰓は比較的小さめで、鰓葉の外側全体が彩色される。他のウミウシを食べる。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

モンジャウミウシ

2008年05月21日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ドーリス亜目/イロウミウシ科(八丈島・八重根・3cm・10m)
インド・西太平洋に分布。背面は黄褐色から褐色で、周縁は最も外側から順に青色、黒色、黄褐色に縁取られる。背面の周縁は波を打つ。腹足の周縁も背面周縁と同じ色相のより淡色の帯で縁取られる。触角と鰓は褐色。鰓葉を細かく動かす動作が見られる。タヌキイロウミウシに似るが周縁の色で見分けられる。八丈島では季節や環境に関係なく普通に見られる。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

キスジカンテンウミウシ

2008年05月21日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ドーリス亜目/ドーリス科(八丈島・八重根・5cm・10m)
琉球列島、八丈島、小笠原諸島に分布。体高は比較的高い。体は白色や白色をおびた半透明で、背面は稜線の明確な隆起が連なる。稜線は橙黄色で、その周囲にも同色の細線や斑紋が散在する。外套膜の周縁は白線で縁取られ、白線の少し内側に橙黄色線が並行する。触角と鰓葉は白色をおびた半透明で、黒褐色の細点が密に散在している。八丈島では岩礁域で通年見られる。大型になると7cmに達する。

コンシボリ

2008年05月21日 | 八丈のウミウシ
頭楯目/オオイシノミガイ上科/ミスガイ科(八丈島・八重根・2cm・2m)
インド・西太平洋及び太平洋の熱帯域に分布。殻は薄く、殻表には褐色の螺帯が3本あり、その間に数本の弓状の縦線がある。軟体部は淡黄色または青色を帯びた半透明で、全体に白色斑は散在している。周縁は黄色みが強かったり、青みが強かったりと個体差がある。八丈島ならではのウミウシと紹介され、他ではなかなか見られないのでウミウシが好きな人は憧れる。春から初夏にかけて岩礁域の浅所で見られる。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

カラスキセワタ

2008年05月19日 | 八丈のウミウシ
頭楯目/キセワタ上科/コノコキセワタ科(八丈島・乙千代ヶ浜・2cm・15m)
インド・西太平洋に分布。体地色は暗褐色から黒紫色。体表には帰路のラインが断続しつつ縦走する。黄色のラインの周辺には白色斑が散在するが、この変異幅は大きい。側足は青色で縁どられる。頭楯の後端は尖って立ち上がる。泥質のやや多い砂地で見られる。本種は大きく筋肉質な口球を持つ。頭楯先端にある微細な突起に貝や他の後鰓類などが触れるとこの大きな口球を部分的に回転させる事で餌を丸のみする。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

ミスガイ

2008年05月19日 | 八丈のウミウシ
頭楯目/オオイシノミガイ上科/ミスガイ科(八丈島・神湊・3cm・5m)
伊豆半島以南、インド・西太平洋及び大西洋熱帯域に生息。大型の貝殻は薄く、殻表には多数の黒色螺帯がある。貝殻の中に収納しきれない大きな軟体部は褐色をおびたピンク色で、フリル状周縁は青白色で蛍光を発する。八丈島ではナイトダイビングでよく見られ、春先になると白いらせん状の卵塊が砂地のあちこちに見られる。(ラトスズ「本州のウミウシ」参考)

ベニシボリ

2008年05月19日 | 八丈のウミウシ
頭楯目/オオイシノミガイ上科/ベニシボリガイ科(八丈島・八重根・1cm・5m)
房総半島以南、インド・西太平洋の亜熱帯・熱帯域に分布。貝殻を持ったウミウシ。貝殻は卵形でやや薄い。殻表には紅色の螺帯が2本あり、この帯の間にはゆるく湾曲した紅色の縦線がある。軟体部は白色をおびた半透明で、周縁は青白色で縁どられる。本種は軟体部を殻の中に収納することが出来る。八丈島で早春から春にかけて浅瀬の粗砂地で見られる。2008年春には大発生した。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

オトヒメウミウシ

2008年05月19日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ドーリス亜目/イロウミウシ科(八丈島・八重根・2cm・15m)
伊豆半島以南、西太平洋熱帯域に分布。背面は黄色で、背面中央ににはむささ黄色の斑紋が散在している。この斑紋を除き、背面中央はやや褐色をおびるが、この褐色域が薄い個体もよく見られる。外套膜の周縁は紫色帯で縁取られる。外套裏と腹足にも紫色の斑紋が散在し、移動時に外套膜の周縁を上下に振るので斑紋がよく見える。配色が綺麗なので写真を撮るダイバーには人気がある。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

シンデレラウミウシ

2008年05月19日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ドーリス亜目/イロウミウシ科(八丈島・八重根・3cm・15m)
西太平洋に分布。体の色は赤紫色のものが多く、外套膜の周縁は白色帯で取られる。この白色帯は内側が網目状で網目は内側にいくにしたがって薄くなり、やがて体の赤紫色に溶け込む。ゾウゲイロウミウシと似るが本種は大型になり、10cmとなる。しかし本種とゾウゲイロウミウシの交接の記録もありゾウゲイロウミウシの色彩型とする研究者もいる。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)