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八丈島でダイビング!BIENTOS(ビエントス)

八丈でダイビング中に出会った生き物達の写真館です

コンペイトウウミウシ

2010年02月26日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ドーリス亜目/ドーリス科(八丈島・底土・3cm&4cm・15m)
西太平洋熱帯域に分布。体地色は白色を帯びた半透明で、体表には橙色の微細点が散在している。背面には先端の丸い突起があり、中央部の縦3列は大きく、周縁の突起は小さい。ともに先端は鮮やかな橙色または黄色で、その数は個体差がある。触角と鰓葉は体地色と同じ色で多数の黒褐色点がある。八丈島では春季、水深20m前後で見られる。写真は2個体が交接を行っているところ。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

タテヒダイボウミウシ

2010年02月26日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ドーリス亜目/イボウミウシ科(八丈島・八重根・4cm・10m)
インド・西太平洋、紅海に分布。背面は灰青色。イボ状の突起が縦に連なり、複数の隆起線となって背面を縦走する。正中線上の隆起線の両脇を黒色縦線が走る。触角は黄色。腹脚に縦線がある。よく似たソライロイボウミウシはより小型で正中線上に黒色の縦線が走り、腹脚に縦線がない。南洋普通種、本州では稀。本科の中で最も大型になり、115mmに達する。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

クロモドーリス・ヒントゥアネンシス

2010年02月25日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ドーリス亜目/イロウミウシ科(八丈島・乙千代ヶ浜・3cm・5m)
南西諸島・フィリピン、インドネシア、タイに分布。背面は白色。そこに乳白色の丸い突起が散在する。この白い突起は紫色の色域に囲まれている。鰓と触角は半透明な紫色でより濃い色で縁取られている。外套膜は紫色で覆われている。見つけたとき、マダライロウミウシかと思ったが、背面の斑点の色で識別できた。まだ和名が付いていない。八丈島では珍しい種類だと思う。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

ミナミヒロウミウシ

2010年02月24日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ドーリス亜目/ネコジタウミウシ科(八丈島・八重根・5mm・5m)
八丈島以南、沖縄諸島、マーシャル諸島、フィリピン、インドネシアに分布。体地色は濃いピンク色で触角と鰓葉も体地色と同じ。5対の指状突起が背面に左右対称に配列され、それプラス触角と鰓の間に1本突起がある。ヒロウミウシとよく似るが、突起の先端の色で区別できる。八丈島では岩礁の壁や穴の中など暗いところで稀に見ることが出来る。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

ミゾレウミウシ

2010年02月12日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ドーリス亜目/イロウミウシ科(八丈島・八重根・2cm・10m)
西太平洋の熱帯域に分布。八丈島では夏季、岩礁域、壁の壁面などで見られる。背面は淡青色で、3本の黒色縦線が入るが、この縦線は途切れることもある。特に正中線上の黒色線は触角間でと鰓直前にのみ残ることが多い。背面縁と腹脚線は白色。触角と鰓は淡色で白色の細かい点が密に散在する。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

クロコソデウミウシ

2009年10月07日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ドーリス亜目/フジタウミウシ科/フジタウミウシ亜科(八丈島・神湊・1cm・5m)
南アフリカ、オーストラリア、スペイン、日本に分布。体は黒褐色の細点におおわれ、白色や黄色の円錐状の小突起が散在する。両触覚の間から鰓の後ろにかけて、白色の細点が並ぶ。頭部の前縁と鰓の後方におのおの4~6個の突起が並んでいる。この突起の基部は黄色で中央は黒、先端は半透明。触角と鰓は黒褐色で、先端は黄色。非常に広い分布を示す。これは船底の藻について分布を広げたことを示唆している。八丈島では2009年の冷水塊で水温の下がったときに港の中の海草に着いていた。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

サラサウミウシ

2009年10月07日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ドーリス亜目/イロウミウシ科(八丈島・乙千代ヶ浜・2cm・10m)
インド洋・西太平洋に分布。背面は赤色の細かな網目斑状紋で蜜に覆われる。周縁は黄色で縁取られる。八丈島ではウミウシの多い冬の時期に良く見られる。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

コノハミドリガイ

2009年07月06日 | 八丈のウミウシ
嚢舌目/ゴクラクミドリガイ上科/ゴクラクミドリガイ科(八丈島・神湊・3cm・5m)
カリブ海、インド・西太平洋に分布。本州では通年、浅所に普通にいる。八丈島など黒潮の影響を受ける海域は稀。体地色は通常半透明の緑色だが、真っ白から黄色、濃い緑色まで変化に富む。側足の周縁は黒く縁取られ、その内側は黄色または橙色の色帯がある。体全体に黒と白の細点が数多く散在する。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

ユビウミウシ

2009年06月22日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/スギノハウミウシ亜目/ユビウミウシ科(八丈島・乙千代ヶ浜・1cm・5m)
インド・西太平洋に分布。岩礁域の浅所に生息する。体地色は灰色で、橙色の網目状の斑紋で覆われる。網目状の斑紋の色の濃淡は変異幅が大きい。背面突起は3~6対でそれぞれが2~3分岐する。背面突起の先端近くに橙色の輪があるタイプと先端が白くなるタイプが見られる。八丈島では春に多く見られる。体をくねらせて泳ぐ。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

パイナップルウミウシ

2009年06月21日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ドーリス亜科/ドーリス科(八丈島・底土・5cm・10m)
インド・西太平洋に分布。体は半透明で、背面隆起部の稜線は黄色kら橙色。稜線の太さには個体差があり稜線の間は黒色。触角は半透明の地に小黒班が散在している。鰓葉は半透明で黒色細点が散布してあることが多いが、軸部は淡色で枝部は一様に褐色になっているものもある。鰓はの軸に沿って黒色線が入るものもある。大型種で10cmを超える。コヤマウミウシ、ミヤマウミウシ、メイズウミウシなどは和名における異名。色彩のバリエーションに富む。八丈島ではよく見ることができ、岩礁の壁などに付いている。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)