太った中年

日本男児たるもの

邦人殺人の年

2008-12-16 | weblog

今年一年のフィリピンを振り返り、お馴染みのjet師範は「とにかく邦人殺人事件が多かった」と語った。毎年、日本人の殺人事件は起きるが、例年になくハイペースだった。事件の大半は金銭トラブルや強盗で殺害された。そんな中でも今年の初め、日本人がフィリピン人を殺害して自殺するという衝撃的な事件が起きて週刊誌等でも報道され話題になった。

事件はフィリピン人妻と再婚をした初老の日本人が定年前にフィリピンへ移住、現地でアパート経営に失敗して経済的に困窮し、義理の息子を射殺してから愛人のいる島で首つり自殺を遂げたものだ。実は数年前、この日本人に会ったことがあり、jet師範のブログで事件を知って驚いた。通り一遍の報道とは別に事件の背景には語り得ぬものがあり、未だ釈然としない。そんなワケで、明日、帰国の途につく。


予言的中

2008-12-15 | weblog

解雇の嵐、帰国の波…世界不況が出稼ぎフィリピン人直撃

労働力人口の2割が海外で就労する「出稼ぎ大国」のフィリピンが、金融危機に伴う世界的な景気後退の余波に揺れている。

就労先の海外企業から解雇された労働者が相次いで帰国し始めたためで、海外からの送金に国家経済を依存する政府は、対策に頭を抱えている。

(以上、読売新聞より引用)

今回の渡航は伝書鳩として妻にクリスマスプレゼントを渡すことの他に、フィリピン関連の某有名ブログの予言、「年末のマニラにも世界不況の波が押し寄せる」、が当たるのかどうか確かめる目的もあった。上記新聞記事により予言は見事に的中した。

「誰でもそんなこと予想できる」などと言ってはいけない。未来予測は不可能だと経済学者は言っている。凡人のなせるワザではない。おまけに某有名ブログはフィリピン人女性に「不況になるから貯金をしなさい」と助言していた。

「日本語のブログでは伝わらない、ただの自己満足」などと言ってはいけない。以心伝心、熱い思いは国境を超える。「お金のないフィリピン人は貯金が出来ない、ただの自己満足」などと言ってはいけない。フィリピンはキリストの国、奇跡は起きる。ともかく、予言は見事に的中したのだった。


イライラ

2008-12-14 | weblog

この写真もマニラのいつどこで撮ったのか忘れた。ホワイトバランスが失敗しているのでお蔵入りしていたものだ。たぶんマニラ名物の交通渋滞でイライラしていたのだろう。写真を見るとまたまたイライラしてくる。

それから、到着日のマニラ空港も帰省客でごった返し、空港を出るまで1時間以上掛りイライラした。さらにホテルに着く間も交通渋滞でイライラだった。時間厳守を是とする日本人はナニもしなくてもストレスが溜まるのだ。でも、ホテルでチェックインを済ませ部屋に入ればホッとする。

脳科学ではこのとき、イライラした分だけ脳で報酬系の物質であるドーパンミンが放出されてイライラが解消されるとしている。そうなるとイライラもいいのか悪いのかよくわからくなるから困ったものだ。


中国人激減

2008-12-13 | weblog

今回の空港ホテルは不況を反映しているのか宿泊客が少なく、すんなりチェックイン出来た。それから毎度お馴染みの中国人団体客には遭遇しなかった。ホテルにあるコンビニにも居なかった。普段だと中国人団体客が20~30人でコンビニを占拠して買い物が儘ならない。レジ前でタムロして大声でおしゃべりをする。従業員が注意しても聞く耳なんてアリャしない。中国人の引率責任者に大声で注意されてやっと退く。男子工業高校の修学旅行に居合わせるのと同じで手に負えない。中国人団体客がいなくてホッとした。

翌朝、空港の出発ロビーも人は疎らだった。ところが、フィリピン航空のカウンターだけ行列が出来ていた。クリスマスシーズンを迎え、帰省するフィリピン妻ファミリーで一杯だった。しかも皆さん粛々と並んでエアチケットを貰っているではないか。平和な光景だ。なんだかんだ言ってもフィリピン妻は日本で20余年の歴史があるからちゃんとマナーを心得ている。ここ1~2年の中国人団体客とは違う。郷に入らば、郷に従え、中国人はフィリピン妻からマナーを学べと言いたいところではあるが、まあ、このまま中国が没落して無礼千万な中国人が日本へ来ないことが一番望ましい。


歩道橋の下

2008-12-12 | weblog

フィリピンへ来た初日、妻にクリスマスのプレゼントを渡して他にヤルことがない。伝書鳩の使命は終わった。ポッポッポッ、ヒマだ。宿泊はいつものホテル。徒歩範囲で趣味の写真を撮るところはもうコレといってない。過去に撮った写真がかなりの量なのでファイルを整理している。

街で美人の女性に声を掛けて撮影する勇気もなければ、第一、ナンパ言葉を知らない。「アンタ アタマ オカシイ」とか言われたらヤだしなぁ。旅先の写真はお手軽リアリズム。軟弱な土門拳でいい。

上記のなんでもない写真は以前マニラの中心部マカティにあるウォーク・ブリッジ下で撮った。そのときは確か、たまたま近くに警備員がいて「セキュリティーエリアだから写真はダメ」と言われたな。どうも向いの建物が銀行らしい。銀行強盗の下見じゃないっつーの。でもそう考えると、ここで写真を撮るヤツは余りいないからある意味貴重な一枚だ。

あと、気になるニュース

自民・古賀氏、塩崎氏らをけん制 「後ろから鉄砲撃つな」

自民党の古賀誠選挙対策委員長は11日の古賀派総会で、同派の塩崎恭久元官房長官ら中堅・若手議員が麻生太郎首相の政策運営への批判を強めていることについて「後ろから鉄砲を撃つことだけは宏池会(古賀派)は絶対にないようにお願いしたい。これが一番支持率を下げる」とけん制した。終了後、塩崎氏は古賀氏に「説明不足でした。すみません」と陳謝した。

(以上、NIKKEI NET より引用)

小沢一郎の「チンピラの言いがかり」もよかったが、古賀誠の「後ろから鉄砲を撃つな」も奮っている。

両者の顔といいまるでヤクザの抗争だ。


青春ラジカセ

2008-12-11 | weblog

NHK青春ラジカセ

昔、NHK-FMでサウンドストリートという音楽番組があった。その番組が放送開始30周年を記念してインターネットでサイトを立ち上げた。空港ホテルで若い頃を思い出しながら聴いてみた。上記サイトのわざとらしいタイトル、「青春ラジカセ」とはNHKらしくコワイほどダサイが然程気にならない。それだけ年を取った。で、最初、坂本龍一と大島渚の対談に耳を傾けたら映画監督の平均年収の話題が面白かった。

大島渚曰く、大体のところ400万くらいで、しかも監督になるまでには長い下積みがある。一般企業に就職した大学の同期なら監督と同じ立場である管理職の年収の半分以下なのだ。夢が叶って映画監督になっても貧乏だ。しかも作品の興行成績が悪ければ全責任を負うことになる。生涯貧乏に耐えうる覚悟がなければ続けられない職業だ。今は先の見えない不況だから、好転するまでジーと耐えつつも、映画監督を参考にして、不況貧乏を能動的に考えることは一つの手かもしれない。


思考の補助線

2008-12-10 | weblog

思考の補助線

幾何学の問題で、たった一本の補助線を引くことが解決への道筋をひらくように、「思考の補助線」を引くことで、一見無関係なものごとの間に脈絡がつき、そこに気づかなかった風景がみえてくる。この世界の謎に向き合う新たな視座を得ることができる―。「知のデフレ」現象が進む日本で、ときに怒りを爆発させながらも、「本当のこと」を知るために探究をつづける著者の、情熱的な思索の過程が本書である。自由軽快に、そして粘り強く考えるヒントを、自らの一身を賭して示す。

(以上、ブックレビュー)

今年一年を振り返ると何故か脳ミソへの関心があって天才脳科学者茂木健一郎博士の著書はほとんど読んだ。茂木博士は「物質である脳がなぜ心を生むのか」という主題をもとに物質(自然科学)と心(人文学)それぞれの思考領域が交差したところで脳科学者として果敢に発言している。司会をしているNHKの番組でゲストに対して「それは、脳科学では~」と平明に説明するのもそうした行為だろう。本書はそんな茂木博士による知の人生訓みたいなものだ。

それから茂木博士には「すべては脳内現象である」という悟りを開いた考えがある。本書でもニーチェの哲学概念を取り上げ、プラトン的世界である普遍的な思考もノイズとカオスにまみれた猥雑な日常的思考も同じ脳内にあるとしている。なんでも一つの脳に共存する両者の関係性は人間の持つ意識の不思議さに直結しているそうだ。さて、今、世界不況の最中、渦中にいる人たちの脳内でどういった思考がされているのか、その結果どうなるのか、ということに関心がある。なんたって「100年に一度」だ、果たして来年はどうなることやら。


赤い国を見よ

2008-12-09 | weblog

中国女 完全版DVD ジャン=リュック・ゴダール

赤い本を見よ  浅田彰

『中国女』は赤の映画である。赤の思想を描いているから?それだけではない。 その水準だけでみれは、この映画は、1968年に流行した毛沢東思想を賛美したものとも、毛沢東思想にかぶれたブルジョワの子女を揶揄したものともとれ、いずれにしても徹底性を欠くということになるだろう。むしろ、この映画の力は、赤を文字通りの赤として示すところにある。

そう、メタフォリカルにではなくリテラルに。そこでは、政治状況が分光器にかけられて色分けされ、提示されてゆくのだ。ブルジョワのアパルトマンの白い壁と、そこに並ぶ赤い毛沢東語録。その鮮やかなコントラストがすでにすべてを示している。「この赤い本を見よ」とゴダールは言う。振り返ってみればあの時代、われわれは、毛沢東語録を伝える北京放送を、ウォーホルの描いた毛沢東の肖像のようにポップなものとして聴いたのだった。『中国女』は、その鮮烈な赤によって、ポップ・アートをも凌駕してみせる。だがそれは、プロパガンダでないのと同時に、パロディでもない。その色彩による政治学は、いま見てもウォーホルと同じくらい新鮮で、しかもどんな歴史書よりも立体的に当時の状況を提示してくれるのである。

この赤の映画がニュー・プリントとなって蘇った。生まれたてのように鮮やかなその赤を見ながら、陰鬱な混色の時代を生きるわれわれは、あの赤の時代を昨日のことのように思い出す。その赤は、しかし、混色から抽出されるべきものとして、今日の現実のなかにも確かに存在しているのだ。赤の映画である『中国女』はわれわれにそのことを教える。

(以上、浅田彰の映画レビュー)

 赤い国を見よ  bibbly

オジサンの年代ならYMOの「中国女」のほうが有名なんだけれど、その曲名はゴダールのパクリ。映画は30年前、文化大革命や毛沢東思想にかぶれるパリの女子大生を実験的な映像によって描いたものだ。浅田彰の映画レビューは酷いもので、文化大革命によって5000万人以上の人民を粛清したことが歴史によって明らかにされたことを考えれば郷愁に浸って「赤の映画」などと言ってられないだろう。

どうしようもない浅田彰はさて置き、明後日からクリスマスシーズンのフィリピンへ行く。毎度のこと空港ホテルで中国女の集団に出くわすことを思い出してゲンナリした。中国にかぶれたパリの女ならまだしも、リアルな中国女は女ではない。ホントにストレスだ。

最近のニュースやあるブログ記事で中国の経済が崩壊していることを知った。なんたって米国最大の貿易相手国だから、現在の底なし世界不況では元の米国に等しくダメージを受けるのが中国だ、っていうことがわかった。願わくは空港ホテルで中国女に会いたくない。崩壊ついでに中国共産党は渡航を暫く禁止してもらいたいものだ。

中国経済とどめの一撃


昭和恐慌の教訓

2008-12-08 | weblog

昭和恐慌の教訓に学べ!

十月三十一日ようやく日銀は金利を引き下げましたが、〇.二%という中途半端な数字で、これではとても本格的な景気回復は望めません。

今世界で起こっているのは、一九二九~三〇年に起きた世界大恐慌、日本では昭和恐慌に匹敵するような大事件なのです。ところが、日本政府も日銀も危機感が足りないように思えてなりません。今こそ昭和恐慌の教訓をしっかりと振り返らなければならないのです。

日本では当初浜口内閣の下で、旧平価による金輸出解禁(今日の円切り上げ)、と清算主義(今日の構造改革)を推し進め大失敗します。不況はより深刻化したのです。一九三一年になって犬養内閣が誕生、高橋蔵相の下で一八〇度の政策転換が行われました。金輸出再禁止(即ち円切下げとフロート)、それに日銀による国債の直接引受けによる猛烈な通貨供給です。これで一気に景気は回復に向かいます。

いつの世でも、日銀の思い切った政策枠組みの大転換が必要なのです。

このため、私は金融政策小委員会で昭和恐慌についての勉強会を開き、新たな政策提言を取りまとめる所存です。

同じ頃アメリカでもルーズベルト大統領が誕生、ニューディール政策を打ち出し、金融も緩和して景気回復に向かいます。この十一月四日にはアメリカ初の黒人大統領オバマ氏が誕生しました。オバマ新大統領は早速オバマ式ニューディール政策を打ち出してくると予想されます。日本もこれに負けない政策を打ち出せるかどうか。まさに正念場です。

(以上、衆議院議員 山本幸三ホームページ よりコラムを転載)

上記コラムについて、昭和恐慌の経済対策だけを抜き書きして景気回復に成功したから有効だとしているのは自民党の選挙用党内事情そのものである。些か安直過ぎないか。当時と現在では世界情勢がまったく異なっている。当時は欧米列強による植民地戦争の時代で赤字国債の発行は海軍の軍事費拡大が目的だった。また、円切下げによって輸出が急増したけれど、ソーシャル・ダンピングだと欧米列強は非難し、植民地圏をブロック経済化して日本を孤立させ第二次世界大戦の遠因になった。そして国内では統帥権干犯問題がおこり、政党政治が自滅していった。昭和恐慌の教訓なら当然そうした史実まで視野に入れるべきだろう。そうでなければ勉強会の経済対策も一知半解に過ぎない。


懸賞金300万円

2008-12-07 | weblog

田母神氏、受け取り辞退へ…懸賞金300万円の方ですが

昭和戦争などに関して政府見解に反する論文を投稿して更迭された田母神(たもがみ)俊雄・前航空幕僚長(60)(先月定年退職)が、最優秀賞の懸賞金300万円の受け取りを辞退する意向であることがわかった。

関係者によると、前空幕長は「お金のために論文を投稿した訳ではない。騒動を起こしたので懸賞金は辞退する」と話しているという。懸賞論文を主催したホテル・マンション経営アパグループが8日に行う表彰式には出席する予定。

(以上、gooニュースより引用)

北朝鮮の核開発・ミサイル開発・拉致問題も最重要課題である。6カ国協議により北朝鮮の核問題が解決しうるかどうかが問題の焦点である。また、長期的には中国との安全保障関係は国家最大の安全保障問題である。中国軍の海・空軍力近代化や海洋における活動、核戦力近代化、宇宙兵器開発も懸念材料である。こうした国家の安全保障政策問題には高度な情報機能と政策立案・政策調整機能が不可欠であり、こうした総合機能を発揮できるようにしなければならない。

(以上、森本敏公式ホームページより一部転載)

先月末の朝生で森本拓大教授は田母神さんが防衛大時代の教え子であったと言っていた。また、番組のテーマ田母神論文については歴史認識のバランスを欠いていると批判していた。森本さんの上記論文にある「安全保障政策問題には高度な情報機能と政策立案・政策調整機能が不可欠」の部分で空幕長として不適切というワケだ。

田母神さんは懸賞論文の表彰式には出席して懸賞金の受け取りは辞退するそうだ。こちらもやはりバランスを欠いている。自分の信念に基づいた論文なら退職金同様、堂々と懸賞金を受け取ればいいだろう。ケチをつけたな、代わりに懸賞金を受け取ってもいいけど。マジで。


日本の空気を入れ替えよう

2008-12-06 | weblog

中川元幹事長、保守に転向? 国籍法に批判的 ソマリア沖海自派遣に前向き

自民党の中川秀直元幹事長は4日の町村派総会で、国籍法改正案に批判的な考えを表明する一方、アフリカ・ソマリア沖の海賊に対処する海上自衛隊艦艇の派遣に前向きな姿勢を示した。

中川氏は、国籍法改正案について「DNA鑑定導入の検討が付帯決議となったが、単なる(決議上の)確認ではだめだ」と指摘。さらに「ソマリア沖の海賊行為で国連安保理は『各国は艦艇を出せ』と決議した。自衛隊法の海上警備行動がある」と述べ、現行法に基づく海自派遣に積極姿勢を示した。

中川氏は、5日に社会保障に関する議員連盟の旗揚げを予定していたが「反麻生グループか」との観測があり、「誤解を招かないように」(議連関係者)との理由で発足を来週半ばに先送りしている。中川氏はリベラル派の代表格とみられてきたが、4日の発言について「保守系への影響力を増すねらいがあるのでは」との声も出ている。

(以上、産経新聞より転載)

もう終わっているとしか思えない中川元幹事長のどうでもいいような記事がなぜニュース配信されたのかよくわからない。考えられるのは産経新聞がリニューアルオープンした公式ホームページの顔写真を見てショック受け気が動転したのか。或は、中川元幹事長の頭が狂ったことを伝えたかったのか。いずれにしても、どうやったらこんな表情が出来るのだろう、キモイ、キモイ、キモイ。


テンプレート変更

2008-12-05 | weblog

こんな不況のとき、突然gooが「カスタムレイアウト移行計画」とほざきやがった。おかげでデカイ写真が収まらずテンプレートの変更を余儀なくされた。おそろしい手間だった。おまけにチラシ用に撮影した素晴らしい料理の写真も小さくなるとやっぱりインパクトに欠ける。クッソー、gooのバカ、勝手にこんなことしやがって、フザケヤガッテ、担当の女性はオバサンじゃなかったら、黙ってパンツを脱げ、じゃないともう相手してやんないぞ、いいな。え、ちょっと大人げないか、まあいいじゃない。

そんなことより

国籍法改正案、5日成立へ 与野党、付帯決議案にも合意

参院採決が先送りされていた国籍法改正案の付帯決議案について与野党が3日、合意した。母親が外国人で、日本人の父親から生後認知された婚外子が日本国籍を取得しようとする際、「父親と認知された子とが一緒に写った写真の提出をできる限り求める」との文言を加え、偽装認知に懸念する議員に配慮した。

(以上、gooニュース より)

「父子の写真の提出」とはなんだ。gooも世の中も狂っている。パンツを脱いで反省しろ。


世界不況

2008-12-04 | weblog

特集 広がる金融危機

金融危機で深刻化必至 米景気後退

【ワシントン=米山雄介】全米経済研究所(NBER)が1日、公式に宣言した米景気後退は金融危機を背景に深刻化が避けられない情勢だ。信用収縮の影響が自動車、消費者ローンなどに及んでおり、内需の下押しは必至。自動車大手3社(ビッグスリー)の経営不安もあり、雇用情勢は一段の悪化が見込まれる。米経済が戦後最長の景気後退に沈むかどうかは、オバマ次期政権の景気対策にかかっている。

NBERの認定に参加したフランケル・ハーバード大教授は1日のCNBCテレビで「夏の終わりの金融危機の悪化で、景気の落ち込みが加速した」と指摘。証券大手リーマン・ブラザーズの破綻をきっかけに景気後退はより深刻化したとの認識を示した。

(以上、NIKKEI NETより転載)

前エントリーに続いて世界不況。やっぱり世界は不況の最中なんだよな。特集記事を読んでも世界不況が実体としてどんなものなのか理解しづらい。まず、この不況がいつまで続くかが問題で、それは、「オバマ次期政権の景気対策にかかっている」そうだから来年になってみないとワカラナイ。さらにオバマ政権が景気対策に失敗したらどうなるかという問題もある。未来予測は不可能だから過去を振り返れば、前世紀同様に①株の大暴落→②不況の深刻化→③世界恐慌→④戦争へと、歴史は繰り返すのだろうか。過去と現在では当然世界の情勢も全く違うが、現在は②の段階だ。さて今後どうなるのだろう。


大暴落1929

2008-12-03 | weblog

NY株、400ドル超安 世界不況懸念で(共同通信) - goo ニュース

【ニューヨーク1日共同】週明け1日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は世界規模で不況が深刻化する懸念が強まったことなどから売りが広がって6営業日ぶりに急反落、一時、前週末比で400ドル超まで下落幅を広げた。

麻生首相、書店で本を4冊購入

 麻生首相は30日午後、東京・八重洲の八重洲ブックセンター本店を訪れ、本を4冊購入した。首相が買ったのは「強い日本への発想」(日下公人、竹村健一、渡部昇一著)、「大暴落1929」(ガルブレイス著)、「人物で読む現代日本外交史」(佐道明広、小宮一夫、服部龍二編)、「日本はどれほどいい国か」(日下公人、高山正之著)。

(以上、gooニュース、asahi com.より転載)

100年に一度の世界金融危機の余波でまたNY株が暴落した。麻生首相が書店で買った本は世界不況の中で国民に向けた麻生政権のメッセージなのだろう。タイトルから気になった本はガルブレイスの「大暴落1929」。バルフ崩壊の教訓は有効ではなく、未曽有の出来事だから世界恐慌の引き金になった大暴落に学ぶということか。麻生首相がその辺りの歴史の流れをどのように捉えているか興味のあるところだ。


付帯決議

2008-12-02 | weblog

国籍法改正案、3日にも成立 付帯決議案固まる

参院での採決が先送りされている国籍法改正案について、与野党の参院法務委員会理事は27日、「半年ごとの国会への報告」などを盛り込んだ付帯決議案に合意した。懸念されている偽装認知を防ぐために、同委に半年ごとに施行状況を報告することを求めるほか、DNA鑑定導入の「要否及び当否を検討する」としている。

決議案が固まったことで、改正案は早ければ来月2日の委員会で付帯決議とともに採決され、3日にも参院本会議で可決・成立する見通しとなった。ただ、自民、民主両党内には慎重論がくすぶっており、民主党は週明けに党内向けの説明会を開いて改正に理解を求める方針。

付帯決議案はこのほか、父親への聞き取り調査の「可能な限りの実施」、出入国記録の調査なども求める。聞き取り調査では、父親の出生から現在までの戸(除)籍謄本、子の出生証明書、分娩(ぶんべん)の事実の記載がある母子手帳、母子の外国人登録原票の写しなど11点の資料提出などが想定されている。詳細は法務省が省令改正や通達で対応する。

一方、新党日本の田中康夫代表は27日の質疑で、「『人身売買促進法』と呼びうる危険性をはらむ」としてDNA鑑定を法案修正で義務づけるよう求めた。付帯決議で言及する案については「官僚の裁量行政に陥る」と批判した。田中氏は民主党系会派に所属している。

(以上、asahi com.より引用)

付帯決議とは当該委員会の法案に対する意思や希望の表明であって法的な拘束力を有しないから法案にただお墨付きを与えるだけのものだ。国籍法改正案は議員立法ではなくて最高裁の違憲判決を受けて法務省が上げた。それが意味するのは結局、田中康夫さんの批判通り、「官僚の裁量行政」のための省益法案ということになる。官僚は省益のためなら国益なんて関係ない。自己満足のために「DNA鑑定は信用できない」と言い張り、国籍だって利用してしまうのだ。