愛煙家の多事総論

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CIAとFBI

2006-05-14 19:38:21 | 国際情勢
CIAとFBI。しばしばハリウッド映画などでは両者の仲の悪さが描かれ、どっちかに裏切り者がいたり、縄張り争いでいがみ合ったり・・・。

まあ、実際悪いのだが。
立場は違えど、同じ政府機関、諜報機関なのだから、いずれ仲も良くなるだろう・・・とはいかない。イギリスのSISとMI5は、サッチャーのとりなしもあり、また常にIRAという直接的な脅威がいたために、諜報、防諜の両者を駆使して立ち向かわなければならない相手がいたために、連携を取っていたが、CIAとFBIはねぇ・・・。まあ、MI5は今でもSISのことをTSARと呼んで馬鹿にしているが。
70年代、CIAがスパイを出した時にFBIはえげつないまでにCIA職員のプライバシーを踏みにじっていったし、FBIの象徴にして帝王であったフーバーがいなくなると、CIAも仕返しとばかりにFBIに嫌がらせしたりもしている。

お互いを監視し合っている、という意味では、旧ソ連のKGBとGRUの関係に似ている。まあ、流石にKGBみたいに「同志」に対しても仮借なく拷問を行うわけではないが、冷戦末期にはCIA、FBIともに、相手がミスをしないか常に監視しあっていた。

そういった険悪な関係は今に至るまで続いている。
アフガン侵攻時に際しても、防諜機関であるFBIが拡大解釈し、「防諜の為」と言ってCIAの領域にズカズカ入り込み、CIAも「容疑者はホテルに泊まるまで外国人だ」という訳の分からない解釈を行って、FBIの領域に鼻息荒く突っ込んだり・・・。

だから、今回の事件はFBIからすればしてやったり、というところだろう。

FBIがCIA本部捜索 元ナンバー3に汚職疑惑

さぞかしCIAは歯噛みしていることだろう。

それにしても

>CIA本部への捜索は「史上最強の情報機関」のさらなる権威失墜につながりそうだ。

あそこって史上最強か?
規模だけで言ったら最強だけれど、アングラへの潜入ならモサドの方が格段に上だし、情報の精緻さで行ったら、まだSISの方が優れている気がするが。



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