子育てよしなしごと

4歳と1歳の二児の母になりました。子育てで感じたことをつづろうと思います。コメント頂けると嬉しいです。

出産で人生観が変わるのか?

2006年04月14日 | 育児・子育て
復帰直後、独身の同僚(♀)に

「出産して人生観変わった?」

と聞かれたことを思い出した。

当時、そう聞かれて、正直「うーーーーーん」と考え込んでしまった。

確かに出産は感動的だった。
長時間に渡る陣痛の後に、元気に生まれてきてくれた赤ちゃんに感動する。
あれほど自分が動物の一種であることを体感できるすごい体験はないと思う。
私は子供を産んでみたいと思う女性なら一度は試してみるべきとさえ思う。
(そんな簡単なものではないかもしれませんが)

でも、お産をしたからといってすぐには母性なんか生まれてこないし。
産後直後も寝てばかりいる子供を横目に仕事のことが気になったし。
復帰直後は娘が病気しまくりで大変さの方が先にきてたし。
何よりも仕事が閑職になって悶々としてたし。(そのときからか・・・)

出産したからといって人生観が変わるほどでもないのかなと思った。

でも、最近は
「出産しても人生観は変わらないけれど、育児で人生観は変わるのかも」
と思う。

子供ができて嫌でも家庭中心の生活にならざるを得なくて。
仕事と家庭のバランスで悶々とすることも多いけれど、
結果的には子供中心に考えて動いていて。
出産前の仕事オンリーのような生活とは全く逆方向になっている。

それでも、日々変化する子供の成長は本当に楽しみで。
育児が大変なことで、自分の親もこうして苦労して自分を育ててくれた
ことに今更気がつかされ。
今まで気がついていなかったことに反省し、感謝の気持ちが倍増する。
育児をすると、仕事をしていなくとも周囲の人に助けてもらわないと
やっていかれないことばかりで、周囲に感謝する気持ちが芽生える。

仕事についても、引いてみるようになってしまった。
よく言えば客観的に見られるようになったということだけれど、
悪く言えば冷めた見方をするようになってしまった。
それは会社の中心から退いたことのせいなのか、
家庭という仕事以外の世界ができたからなのか、
どちらなのか定かではないけれど。

子供をもってみて、この子との巡り合わせ=出産を棒にふってまで
打ち込む仕事なんてなかったんだよなと思う。

サラリーマンである限り所詮社員は駒の一つでしかなくて、
自分の代わりはいくらでもいる。
でも子供にとっての母親の代わりは自分以外にいない。

当たり前のことを身にしみて感じる。

だからといって、仕事でのやりがいやチャンスへの執着は捨てきれないのだけれど。

それでも子供を持つ前、育てる前よりは冷静に仕事、会社みたいなものを
見られるようになったと思う。

出産では人生観は変わらないけれど、
育児で人生観は変えられる。
しかも日々ちょっとずつ。

今度同じようなことを聞かれたらそう答えよう。
そして出産をすすめよう。(大きなお世話)



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2 コメント

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仕事に対する意識 (ぐーたん)
2006-04-17 10:06:57
私も、出産で人生観は変わらないけど、育児で仕事に対する意識は変わったような気がします。視野が広くなったのか、狭くなったのかは微妙だけど。どうしても、親としての視点を強く持ってしまうので頑なな部分も出たし、反対に「そんなことぐらいは大した事ではない」と思えたりもするし。いろんなことを考えるチャンスを貰えたなあと思ってます^^
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視野の広さは微妙ですよね (beth0325)
2006-04-17 21:13:11
たしかに私も視野は広くなったのか狭くなったのかビミョーです。

仕事へのこだわりがなくなってしまったのは、いいやら悪いやら・・・という気がします。

なんだか戦闘能力が欠けてしまったような気がして。

それはそれでよくないなあなんて思います。
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