心の休憩室 パート2

何度か中断していますが、書きたいことがでてくると復帰しています。

推敲

2012-05-12 16:36:32 | 日記
今日から「あなたの世界が広がる詩」という本を
読み始めたけど、その中に筆者が推敲した詩の
ことが書いてあったよ。

最初に書いた詩

これまででいちばん美味しかったのは

と問われれば

娘が子どものころ植えた種から芽吹いたビワが

初めてつけた実三つほどと答える

その後繁りに繁って隣家の玄関に

大きな影を落とすようになったので

先日ばっさばっさと枝を切り落とした

今日 二階の窓から

誰かが書斎を覗く気配があり

はっとして顔を上げると

細くなったそのビアの木の先っぽが

ガラス窓の左隅でゆれた

あまり切らないでよ と

声を聞いたようだった

いずれ梯子をかけて

切ろうと思っていたところだった




この詩が四回の推敲の後、最後にどうなったかと
言うと

だれかが背伸びして

二階の書斎を覗いている

と思ったら

ビワの木の先端だった

娘が子どものころ種を植えたのが

よくもまあ育ったものだ

陽光を大幅に遮るので今日あたり

ざっくり枝々を切り払おうと思っていたところだった

機先を制された


こっちの詩の方が読んだ時にいろんなことを
イメージできると思わない?

ちなみに我が家でも、娘が小学生の時にビワの
種を庭に植えたら、どんどん大きくなったので、
枝をばっさばっさと切ってあるよ。

でも、この詩の作者は僕じゃないからね~(笑)


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