日伊文化交流協会

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2014年イタリア旅行(ガルダ湖編)

2014年09月23日 12時17分24秒 | イタリア旅行
ピエモンテからヴェネトまでの北部イタリアは、湖が多く、西から順に、オルタ湖、マッジョーレ湖、ルガーノ湖、コモ湖、イゼオ湖、ガルダ湖と並びます。いずれも保養地として名高く、周辺は優美な別荘やホテルが立ち並び、特にドイツ人観光客が多数やってきます。
で、今回はヴェローナから西へ約36Km位置にあるガルダ湖に向かいました。
ガルダ湖はイタリア最大の湖で、総面積は370平方キロメートル。最深は346mで、南北に長く、最長距離は51.6kmあります。

まず、ヴェローナから鉄道で、デセンツァーノへ向かい、そこから湖畔まで歩き、遊覧船に乗る計画。
私が想像していたより、ヴェローナの駅は大きくて、切符売り場もすごい混雑。
自動券売機で買っても構わなかったのですが、窓口の方は一応ローピングして並ぶようになっているものの、自動券売機の方は大勢の人が四方八方から群がってカオス状態。
仕方なく、窓口へ並びました。まぁその時間のかかることかかること。
だいたい日本の「みどりの窓口」の3倍~5倍ですね。
私なんて、乗る電車のスケジュールは全て事前に時刻表をプリントアウトして決めていますし、それを見せるだけ。みたいな状態にしてるんですが、とにかくコンピューターの起動が遅い!!
まぁ毎度のことですけど。日本の鉄道の優秀さを改めて感じます。
のっけから文句でしたね。

それはさておき、イタリアでは切符を乗車前に打刻しなければいけないのが常識。
切符の打刻器
     

理由は誰もが問題なくホームまで上がれる上、不正乗車もできるので、切符を持っているだけではダメで、自分で乗る前に、日付と時刻を打ち込む機械に通さなければならないのです。
でも、しばらくイタリアの鉄道に乗らないうちに、少しシステムが変わって、普通電車(時間指定も座席指定もない電車)については同様に打刻しなければならないのですが、指定席の特急については、しなくてもよくなりました。っていうか、機械に通しても反応しないんです。ちょっとびっくりでした。

さて、そんなことでイタリアの特急Freccia Bianca(白い矢の意味)に乗って、20分ほどでデセンツァーノに到着。

  

  

かわいらしい雰囲気の駅
  



そこから湖まで歩く途中、小高い丘に建つ、リケット城(Castello Richetto)に立ち寄りました。

リケット城(内部非公開)13世紀築城
  

  

  


デセンツァーノの町
  

  

デセンツァーノの町は、マッジョーレ湖周辺ほど瀟洒ではありませんが、コモ湖ほど俗化せず、穏やかな佇まいの町でした。


遊覧船時刻表(2014年1月1日~10月5日)
ガルダ⇒シルミオーネ(所要時間:20分)
8:00/8:50/9:45/10:20/11:15/12:25/13:45/14:20/15:05/15:35/16:20/17:00/18:00
料金:大人1人 3€(安い!!)

  

  

  

ちなみに、船はこの四大海洋都市国家の旗を掲げないと、航行できないんだそうですよ。
ガルダ湖の遊覧船は、種類がたくさんあって、中には、4時間ほどかけて、一番北のリーヴァ・デル・ガルダまで行く便もありますが、一番近い、シルミオーネと言う湖に突き出した半島状の場所に向かいました。

ガルダ湖地図
   


湖なので、揺れもほぼなくゆったりとした感じで船が進み、20分ほどで到着。

シルミーネ地図
     


帰りは、シルミオーネから都市間バスに乗る予定にしていたので、その時刻と乗り場を調べるべく、インフォメーションに向かいました。そこで地図をゲット。乗り場も確認して切符も購入。

最初の見どころ、スカラ家の要塞(Rocca Scaligera)

  

  

  

  

正面から見ると、普通のお城ですが、裏に回ると、外壁は湖に突き刺ささっているように見えます。要塞と言うだけあって、非常に堅牢な印象を与えます。
正面にはヴェネツィアの支配下であったことを物語るライオンのレリーフもありました。


このあたりでもうお昼を過ぎていたので、ランチ。
予想はしていましたが、観光名所のレストランは高かったです。(その上サービスも悪い)

  

  

グラスワイン2杯、お水一本。パスタ2皿で37€。日本円で5000円ちょっと。
正直ランチの値段としては高いな~。って思います。


で、もう一つの見どころ、カトゥッロの洞窟と呼ばれるローマ時代の遺跡を目指して湖沿いを歩きました。

途中白鳥にガンを飛ばされたり、
  


アツアツのカップルを眺めたり
  


足湯を楽しめる温泉を発見したり
(実はガルダ湖は温泉保養所としても有名)
  

  


そんなこんなで気が付けば突き当り。
     


ここからは登れないことが解り、少し引き返してまた上り坂を歩くこと10分。
この写真は絵葉書ですが、このように長細い半島になっていて、その突き当りが「カトゥッロの洞窟」

シルミオーネ俯瞰図
  

歩いた距離は1kmちょっとなので、別に大したことがありませんが、しかーーーーし!!
この日は月曜日。なんと休館日でした。
わざわざインフォメーションまで地図貰いに行ってるんだから教えてよ~!!!

  

  

スカラ家の要塞は、まだ外から写真で見れたからいいけど、カトゥッロの洞窟は門が閉まっていると、オリーブの木しか見えなくてとっても残念。

こちらはウィキペディアにあった中の写真
  

デセンツァーノよりシルミオーネの方がにぎわってました。
  


帰りはプルマンと呼ばれる都市間バスで帰りました。これまた切符に金額の記載がないのですが、確か6€だった気がします。行きの鉄道が12.5€だったので、(鈍行だったらもう少し安い)。バスの方が安いな~って思いました。その分時間は3倍かかりますが。
ただ、市内中心部まで入れるので便利ですしね。やっぱりイタリアは車社会なんだと思います。
  

そんなことで、お城の中に入れなかったのは残念でしたが、お天気にも恵まれ楽しい小旅行でした。



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