
昨年の旅行記は、シチリアだったので、そのくくりの中で、都市毎に『○○編』と言う形で書いたのですが、今年は3つの州を訪れたので、そういう形にすることができず、また以前のようなマスコットを連れて行っていなかったので(実は持って行ってたのに写真を撮らず)、考えた末、こういう形のタイトルです。
今回は、「ロミオとジュリエット」の舞台となった町として知られる、ヴェローナに5泊しました。
でもって、そこから鉄道であちこちに行くと言う、がっちゃんが好む旅のスタイル。
ここ数年は移動が多かったのですが、鉄道好きの私は、毎日あわただしくホテルを変えるより、同じホテルに滞在して、スーツケースの中身も全部だしちゃって、そこを起点に小旅行をするのが好き。
なので、この後、ヴェローナ編に続き色々な都市が登場します。
さてさて、そのヴェローナですが、ざっくり説明すると、ヴェネト州にある人口25万ほどの都市で、州都のヴェネツィアから西へ105km。ロンバルディア州に近い場所にあります。
見どころとしては、ローマ時代の円形闘技場「アレーナ」。そして「ジュリエット像」が有名で、パッケージツアーの場合は、だいたいこの二つの前で写真を撮ってすぐ次の目的地へ向かうようですが、それ以外にも見どころがたくさんあります。

城壁とアディジェ川がハート型に取り囲むこの街を、時計で言うと7時のあたりから右回りに巡ってみました。
ポルタ・ヌオーヴァ(Porta Nuova)

ヴェローナの玄関口ともいえる門で、直訳すると「新門」ですが1535~1540年に建設されたもので、後にカノッサ宮を設計した、ミケーレ・サンミケーリの作によるものです。
パリオ門(Porta Palio)

時差ボケのせいで、早朝に目が覚め、まだ明けきっていないうちに散歩して最初に行った門。なので、写真がちょっと暗いです。
サン・ベルナルディーノ教会(San Bernardino)


回廊付の庭が美しい教会で1466年に建造された教会です。ファサードはロンバルディア様式で、少し無骨な感じがしますが、中は鮮やかな絵画で彩られていました。
スカリジェッロ橋(Ponte di Castelvecchio)


正式名称は、カステルヴェッキオ橋と言うそうなのですが、誰もそう呼ばないのだそうです。
1355年に建設された橋ですが、第二次世界大戦時下、ドイツ軍の爆撃によって破壊され、1951年に再建されたものです。
橋の上からの写真は、まるで額縁のよう!
カステルヴェッキオ通り(Corso Castelvecchio)


この日は、地域の山岳隊の人たちが、鳥打帽を被り、町を行進する。と言う「アルプス祭」というのが開催され、そのおかげで旧市街は通行止め。なのでとってものんびり町を散策することが出来ました。
アレーナ(Arena)5€(?)



ローマのコロッセオよりも状態が良いとされて、毎年9月の頭に野外オペラが開催されていることでも知られています。でね、このアレーナが凄いと思うのが、紀元前1世紀に城壁外に建設されたのを、防衛の目的で3世紀に移築したと言うんですよ。こんな大きな物を移築するって・・・
イタリア恐るべし!!
エルベ広場(Piazza delle Erbe)

エルベ広場とは、その昔、野菜の市が立った場所を指すのですで、ヴェローナ以外にも、私が知っているだけでも、マントヴァ、パドヴァ、ボルツァーノ、ヴィチェンツア、トリノなど、あちこちにあります。ネットで見るとアンコーナにもあるよるようですが、全体的には北イタリアに多い気がします。
シニョーリ広場(Piazza dei Signori)

スカラ家の廟(Arche Scaligere)中に入らず

ヴェローナの領主であったスカラ家の霊廟。日本だったら、豊臣秀吉の石碑みたいな感じだろうけれど、歴史的な背景を学んでないと、こういうのって、よくわからないですね~
ジュリエットの家(Casa di Giulietta)中に入らず


なんかものすごーーーい人でした。「ジュリエッタの胸を触ると幸せになれる。」っていうのは、最近の村おこしなんかでアリガチな設定ですけど、とりあえず行ったからには触りたいと思うようで、老若男女次々登っては触ってました。人がいない瞬間を撮影するのがめっちゃ難しかった。
サン・フェルモ・マッジョーレ教会(San Fermo Maggiore)2.5€



ここは表から見た印象と、裏からみた印象が全く違う教会でした。
ピエトラ橋(Ponte Pietra)


この橋の歴史は古く、遡ると紀元前148年頃設計の木製の橋にたどり着くようですが、洪水で何度もかけなおされ、1521年に石と煉瓦によるアーチ橋が完成しました。しかしこれも1945年ドイツ軍によって爆撃され、現在の橋は1959年の再建です。それにしても1940年に日独伊三国同盟が締結されているのに、爆撃されているなんて、ヨーロッパの歴史って複雑だわ~。
ローマ劇場(Teratro Roma)1€

がっちゃん的には、イマイチだった場所。この日、夜にコンサートか何かあるらしく、イベントのステージが出来上がっていて、サウンドチェックの最中だったこともあり、なんか普通のコンサート会場みたいでした。
で、ふと思ったのが、ローマ劇場と、ギリシャ劇場の違い。がっちゃんは、つくられた時代が違うのだと思い込んでましたが、調べたところ建築様式の違いでした。
ギリシャ劇場の方は、小高い丘や山の斜面を利用し、すり鉢状に削って造られたもので、ローマ劇場の方は、利用可能な斜面がない場合に、石やコンクリートを組んで作られたものだそうです。
ドゥオーモ(Duomo)2.5€


ここは、初期キリスト教時代(5~6世紀頃)の教会跡に建てられたそうで、主祭壇の奥には、一部、遺跡が見えるようになっていました。1117年の地震で倒壊した直後から再建が始まり、1187年に完成しています。
この日、結婚式があったのですが、12世紀の建築物が今なお利用されているってすごいな~って思いまいした。
ランベルティの塔(Torre Lamberti)5€(エレベーター利用の場合)


ヴェローナで最も高い塔で、高さは84m。12世紀に建築がはじまり、その後なんども増築され、15世紀に完成した模様。塔に取り付けれている鐘のうち、大きな方は議会の招集に使われ、小さな方は火事を知らせるために使われたそうです。
この塔にたどり着いた頃には、相当疲れてグロッキーでしたけれど、上は涼しい風が吹きわたり、とっても気持ちよかったです。
レオーニ門(Porta Leoni)


最後は、ホテルに帰る途中、道を一本間違えて偶然見つけた遺跡。
横の看板を読んでも、詳しい年代などはわからないらしく、ローマ時代の遺跡としか書かれていませんでした。
とにかくヴェローナでは良く道に迷いました。なんていうか道がビミョーに斜めになっているので、自分が向かっている方向を見誤るようです。でも、これも楽しみの一つですね。
アレーナの入場料だけうろ覚えです。一応それぞれの入場チケットはちゃんとおいておいたんですが、アレーナとローマ劇場は、料金の記載がなかったんです。これってどうかと思うけど。
実は、観光客の為には、「ヴェローナカード」と言う、バスとモニュメントの共通入場券がついたお得なカード(2014年9月現在:24時間15€/72時間20€)があって、それを利用すると、お得なことは知っていたんですが、この日はお祭りで旧市内のバスは午後3時まで運行中止。
また私たちの泊まったホテルは駅寄りだったのですが、カードを売っている場所はアレーナの近くだった上、逆回りで歩き始めたのもあって、カードを買わず。っていうかインフォメーションオフィスは市内じゃなくて、駅に設けてほしいものです。
とにかく、一日中徒歩だったので疲れました。軽く10kmは歩いています。
夜は、ホテルで教えてもらったトラットリアへ。
ここで、食べた料理の内容まで書くと長くなるので、食関係、そして町で出会った色々な人や動物については番外編にまとめます~
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今回は、「ロミオとジュリエット」の舞台となった町として知られる、ヴェローナに5泊しました。
でもって、そこから鉄道であちこちに行くと言う、がっちゃんが好む旅のスタイル。
ここ数年は移動が多かったのですが、鉄道好きの私は、毎日あわただしくホテルを変えるより、同じホテルに滞在して、スーツケースの中身も全部だしちゃって、そこを起点に小旅行をするのが好き。
なので、この後、ヴェローナ編に続き色々な都市が登場します。
さてさて、そのヴェローナですが、ざっくり説明すると、ヴェネト州にある人口25万ほどの都市で、州都のヴェネツィアから西へ105km。ロンバルディア州に近い場所にあります。
見どころとしては、ローマ時代の円形闘技場「アレーナ」。そして「ジュリエット像」が有名で、パッケージツアーの場合は、だいたいこの二つの前で写真を撮ってすぐ次の目的地へ向かうようですが、それ以外にも見どころがたくさんあります。

城壁とアディジェ川がハート型に取り囲むこの街を、時計で言うと7時のあたりから右回りに巡ってみました。


ヴェローナの玄関口ともいえる門で、直訳すると「新門」ですが1535~1540年に建設されたもので、後にカノッサ宮を設計した、ミケーレ・サンミケーリの作によるものです。


時差ボケのせいで、早朝に目が覚め、まだ明けきっていないうちに散歩して最初に行った門。なので、写真がちょっと暗いです。



回廊付の庭が美しい教会で1466年に建造された教会です。ファサードはロンバルディア様式で、少し無骨な感じがしますが、中は鮮やかな絵画で彩られていました。



正式名称は、カステルヴェッキオ橋と言うそうなのですが、誰もそう呼ばないのだそうです。
1355年に建設された橋ですが、第二次世界大戦時下、ドイツ軍の爆撃によって破壊され、1951年に再建されたものです。
橋の上からの写真は、まるで額縁のよう!



この日は、地域の山岳隊の人たちが、鳥打帽を被り、町を行進する。と言う「アルプス祭」というのが開催され、そのおかげで旧市街は通行止め。なのでとってものんびり町を散策することが出来ました。




ローマのコロッセオよりも状態が良いとされて、毎年9月の頭に野外オペラが開催されていることでも知られています。でね、このアレーナが凄いと思うのが、紀元前1世紀に城壁外に建設されたのを、防衛の目的で3世紀に移築したと言うんですよ。こんな大きな物を移築するって・・・
イタリア恐るべし!!


エルベ広場とは、その昔、野菜の市が立った場所を指すのですで、ヴェローナ以外にも、私が知っているだけでも、マントヴァ、パドヴァ、ボルツァーノ、ヴィチェンツア、トリノなど、あちこちにあります。ネットで見るとアンコーナにもあるよるようですが、全体的には北イタリアに多い気がします。




ヴェローナの領主であったスカラ家の霊廟。日本だったら、豊臣秀吉の石碑みたいな感じだろうけれど、歴史的な背景を学んでないと、こういうのって、よくわからないですね~



なんかものすごーーーい人でした。「ジュリエッタの胸を触ると幸せになれる。」っていうのは、最近の村おこしなんかでアリガチな設定ですけど、とりあえず行ったからには触りたいと思うようで、老若男女次々登っては触ってました。人がいない瞬間を撮影するのがめっちゃ難しかった。




ここは表から見た印象と、裏からみた印象が全く違う教会でした。



この橋の歴史は古く、遡ると紀元前148年頃設計の木製の橋にたどり着くようですが、洪水で何度もかけなおされ、1521年に石と煉瓦によるアーチ橋が完成しました。しかしこれも1945年ドイツ軍によって爆撃され、現在の橋は1959年の再建です。それにしても1940年に日独伊三国同盟が締結されているのに、爆撃されているなんて、ヨーロッパの歴史って複雑だわ~。


がっちゃん的には、イマイチだった場所。この日、夜にコンサートか何かあるらしく、イベントのステージが出来上がっていて、サウンドチェックの最中だったこともあり、なんか普通のコンサート会場みたいでした。
で、ふと思ったのが、ローマ劇場と、ギリシャ劇場の違い。がっちゃんは、つくられた時代が違うのだと思い込んでましたが、調べたところ建築様式の違いでした。
ギリシャ劇場の方は、小高い丘や山の斜面を利用し、すり鉢状に削って造られたもので、ローマ劇場の方は、利用可能な斜面がない場合に、石やコンクリートを組んで作られたものだそうです。



ここは、初期キリスト教時代(5~6世紀頃)の教会跡に建てられたそうで、主祭壇の奥には、一部、遺跡が見えるようになっていました。1117年の地震で倒壊した直後から再建が始まり、1187年に完成しています。
この日、結婚式があったのですが、12世紀の建築物が今なお利用されているってすごいな~って思いまいした。



ヴェローナで最も高い塔で、高さは84m。12世紀に建築がはじまり、その後なんども増築され、15世紀に完成した模様。塔に取り付けれている鐘のうち、大きな方は議会の招集に使われ、小さな方は火事を知らせるために使われたそうです。
この塔にたどり着いた頃には、相当疲れてグロッキーでしたけれど、上は涼しい風が吹きわたり、とっても気持ちよかったです。



最後は、ホテルに帰る途中、道を一本間違えて偶然見つけた遺跡。
横の看板を読んでも、詳しい年代などはわからないらしく、ローマ時代の遺跡としか書かれていませんでした。
とにかくヴェローナでは良く道に迷いました。なんていうか道がビミョーに斜めになっているので、自分が向かっている方向を見誤るようです。でも、これも楽しみの一つですね。
アレーナの入場料だけうろ覚えです。一応それぞれの入場チケットはちゃんとおいておいたんですが、アレーナとローマ劇場は、料金の記載がなかったんです。これってどうかと思うけど。
実は、観光客の為には、「ヴェローナカード」と言う、バスとモニュメントの共通入場券がついたお得なカード(2014年9月現在:24時間15€/72時間20€)があって、それを利用すると、お得なことは知っていたんですが、この日はお祭りで旧市内のバスは午後3時まで運行中止。
また私たちの泊まったホテルは駅寄りだったのですが、カードを売っている場所はアレーナの近くだった上、逆回りで歩き始めたのもあって、カードを買わず。っていうかインフォメーションオフィスは市内じゃなくて、駅に設けてほしいものです。
とにかく、一日中徒歩だったので疲れました。軽く10kmは歩いています。
夜は、ホテルで教えてもらったトラットリアへ。
ここで、食べた料理の内容まで書くと長くなるので、食関係、そして町で出会った色々な人や動物については番外編にまとめます~



