日伊文化交流協会

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イタリアン:『アルテ・シンポジオ』

2012年12月27日 17時22分23秒 | 食べ物のお話
先週、夙川のイタリアン『アルテ・シンポジオ』で開催された、FESTA DELL'OLIO 2012に参加しました。
ノヴェッロと言えば、普通ワインの新酒ですが、新酒ならぬ、新油のテイスティングセミナーです。
なので、普通の食事とはちょっと違うし(自分で選んだお料理ではなく、コースであったのと、セミナーと言うこともあり、一般よりサービス価格になっていると思います)
その意味でお店として、下記の評価が妥当かどうか迷うところですが、一応書いておきます。


≪総合≫ ★★★☆ 3.5

料理   ★★★★ 4
サービス ★★★  3
雰囲気  ★★★  3
CP   ★★★★ 4
ドリンク ★★★☆ 3.5

      


まずは新油のオリーブオイル2種類をテイスティング。写真を撮り忘れました。
普通、「油を飲む」なんてことはないのですけれど、本当にワインのテイスティングと同じように、空気を含ませるようにして、口の中で転がして、オイルを味わいます。
そうすると、喉の奥からピリリとした辛さが伝わってきて、こんなにもおいしいものだったのか。と改めて果実油としての、オリーブオイルの新鮮味に触れたような気がしました。

お料理もすべてオリーブオイルとのマリアージュで、違う種類のオリーブオイルをお料理とともに味わう趣向となっていました。
≪   ≫内は、オリーブオイルの名称


冬野菜のズッパ  ≪2012≫

  

ズッパ(スープ)となっていますが、冬野菜のスフマートって感じでしょうか。ジャガイモ、かぼちゃ、ニンジンを野菜のブイヨンで煮て、それをフードプロセッサーにかけて、おそらくさらに裏ごししたであろう舌触りで、そこに新油が加わると、口どけがより滑らか。



新油のためのシェフ特製 前菜の盛り合わせ  ≪ノーヴィレ≫

  

野菜はシェフが自身の畑で育てているそうですが、そういう場合は、よく「野菜本来の味を知っていただきたい。」っていう、思い込みにも似た、野菜を単に切っただけ。と言う生食を強制をする店があるんですが、ここはそうじゃなくて、本当に丁寧な仕事がしてありました。
一見、生に見える赤ダイコンもきちんと塩で落ち着かせてありましたし(でもシャキシャキ)。さらにホタテはほんのり燻製になっていて、このあたりが、思わずうなりたくなる一品でした。



カラスミのスパゲッティ   ≪Madame Nori≫

  

でも、パスタはちょっと評価が厳しくなります。まず、具材が多過ぎて、せっかくの自家製カラスミなのに、そのねっとりした風合いを味わうことができなかったのと、その具材に絡める時間が長すぎがのかパスタが柔らかくなってしまいました。一気に、30人分のお料理となると、普段とは違ってしまったのかもしれません。



ジビエ フランス産山鳩のテリーヌ ≪ボンバ・リゼルヴァ≫

  

これもおいしかったと思うのですが、何故かあまり印象に残っていません。その前のパスタでおなか一杯になっていたので、ちょっと自分の中で早く胃袋に収めてしまおう。っていうのがあったのかも。申しわけないことをしてしまいました。あと、付け合せのキャベツの酢漬けがさっぱりおいしかったのですが、それを一緒に食べてしまったことで、テリーヌをちゃんと味わうことができなかったのかも。これは自分に反省です。



四国の猟師さんがしとめた、瓜坊のロースト ≪ボンバ≫
  
  

めちゃおいしかったです。皮の部分がパリッパリで、おせんべいのような食感。これは瓜坊ならではらしいです。普通の猪だと、皮をはぐとき、ペロンとはぐことができず、剃るようにして、皮の部分を取り去るので、皮つきじゃなくなるんですって。添えられた安納芋はもう本当にキントンとか、スイートポテト級の甘さ。絶品でした。


みかんのコンポート、ジェラート、チョコレートケーキ ≪ノヴェッロ≫

  

実は、ジェラートにもオリーブオイルがかかっています。これが不思議にあうんですよねぇ~。ノヴェッロのピリっとした感じが、ジェラートにピッタリでした。あと、みかんのコンポートって初めていただいたんですが、めっちゃおいしかったです。


さて、お料理はとってもおいしかったのに、最初に書いたように評価が少し下がったのは、
まず、サービスですが、その日のセミナーは、12時開場でした。

確かに12時開場と書いてあったので、12時に扉を開くのは正しいとは思いますが、そこは日本人。ほとんどの人が早めに行きます。
自転車で来れる距離の方は、時間が読めるでしょうが、電車を3度も乗り継いでいく私などは、遅刻するよりもは・・・、と早めについてしまうのは仕方のないこと。
それが、店の前に10人以上がウロウロしている状態で、何度かノックしましたが、扉を開けてもらえない。
中では、まだお皿などのセッティングをしている様子も見受けられたのですが、12月の寒空の下、待っているこっちとしては、とりあえず早く、入れてくれないかな~?と思うのは人情・・・。
中途半端なセッティングでお客様を入れて、あとで、フォークがない、グラスが足りない。と言うより完璧なセッティングをしてから。と言うお店側の気持ちもわかるのですが、ホテルのように暖かい場所で待つのとは違うので、ちょっと残念でした。

あと、雰囲気のところで評価が下がったのは、これはお店の建物の構造上の問題だとは思うのですが、配管からの下水臭がかなり気になりました。恐らく、この建物自体相当年数が経っているので、そのあたりの設備が古くなっているのでしょうが、食事をする場所では臭いに敏感にならざるを得ません。
このあたりは、改善するのに費用が掛かると思うので、すぐにどうこうできる問題でしょうが、正直あの臭いの中で、今度はディナーに行ってみよう。と言う気持ちにはなれませんでした。
座った席に問題があったのかもしれませんが、でも、次回どこに座れるかわかりませんものね。
お料理がおいしかっただけに残念・・・



アルテシンポジオ
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