ここ2週間ぐらいの間に読んだ本
『恋せども、愛せども』唯川恵
『ロズウェルなんか知らない』篠田節子
『四つの嘘』大石静
『顔のない裸体たち』平野啓一郎
『氷の華』天野節子
『ダ・ヴィンチの愛人』藤本ひとみ
『環境活動家のウソ八百』リッカルド・カヨーリ/アトニオ・ガスパリ【訳】草皆信子
『誰もが幸せになる1日3時間しか働かない国』シルヴァーノ・アゴスティ【訳】野村雅夫
えっと、それぞれ面白い面白くない。
色々あったんですけれど、
イタリア人が書いた本、
またはイタリアをテーマにした本としては、
『ダ・ヴィンチの愛人』
『環境活動家のウソ八百』
そして、『誰もが幸せになる1日3時間しか働かない国』の3冊です。
でまぁ今日はこのながぁ~いタイトルの、
『誰もが幸せになる1日3時間しか働かない国』
をご紹介します。
書 名:『誰もが幸せになる1日3時間しか働かない国』
著者名:シルヴァーノ・アゴスティーノ
翻訳者:野村雅夫
出版社:マガジンハウス
価 格:本体1200+税
こちら、イタリア語の原題はLettere della Kirghisia
(キルギシアからの手紙)と言います。
そのタイトルの通り、キルギシアと言う国を偶然旅した僕が、
そこで感じたこと見たことを、友人に手紙で綴る
いわゆる書簡形式になっています。
超薄い簡単な本なので、店頭で立ち読みもできたんですが、
一応イタリア関係の本は手元に置くように心がけているので買いました。
感想はね、
うぅぅぅぅぅ~ん。
あまり変なこと書いて、営業妨害になってもいけないけれど、
(っていうかこのブログで妨害になるほどの影響力はありませんが)
まっ悪口でもなんでも、話題になったほうが宣伝になると思うので、一応正直な感想を書きますが、まずね、1200円と言う値段は、正直ちょっともったいなかったかな。って感じです。
10年ほど前に、『チーズはとこへ消えた?』スペンサー・ジョンソン
と言う本が一躍ベストセラーになったのを覚えておられますか?
会社の社員教育用に企業が大量購入したことがきっかけらしいんですけれどね。
なんかそれにとっても似ています。
実際には、チーズのほうは、転職っていうか、現状に満足しないで新しいことにチャレンジせよ。って内容だったし、本書はそれとは違うんですけれどね。
なんていうのか、
本の行間に漂う、押し付けがましさみたいなものが似ています。
ネタバレにならないように紹介すると、(これは本の帯にあるので、大丈夫だと思います)
秘境のユートピア「キルギシア」では・・・
1日に3時間以上働く人はいない、残りの時間は自分自身の為に使う。
政治家はボランティア。
学校は「人生の谷」と呼ばれ勉強がなく学びがある。
18歳を迎えると1軒の家が贈られる。
刑務所はなく、警察官もいない。
誰かと愛し合いたいと思ったら、みんなにそれがわかるように、旨に小さな青い花を飾る。
まっそんな国で人々がのびのびと自由に暮らすさまを見て、イタリアに住む友人たちに、その素晴らしさを説くわけです。
特に強く主張しているのが、「政治腐敗」がないせいで、国も経済も、教育も人々の健康までもが全てうまくらしいのです。
最初から最後までずぅぅぅぅーーーーーーーーーーと
首をかしげながら読み終わって、全然理解できなくて、
もう一回頭から読み直して、
でもわかんなかった。
啓蒙思想に満ちてるのだけれど、そこには内容がないと言うのか。
政治腐敗を寓話にすることはいいんですよ。
政治だけじゃなくて、まぁ例えば「しっかり働け」
と言うことを大衆に知らしめるための『アリとキリギリス』の話や、
「仕事はちゃんとせーよ」と伝えるために『3匹の子豚』の話がある。
それはいいんです。
だけど、それをどう解釈するかは読者の勝手、つまりキリギリスみたいに野垂れ死にしてもいいから、あくせく働くよりも、今は楽しく暮らしたいと思う人もいるし、わらの家を建てて、火をつけられて、もえちゃったら、となりのレンガの家に逃げ込めばいい。と思う人もいるかもしれない。
なのに、キルギシアでは働く時間(つまり人生の中で犠牲となる時間)が短い。
だから笑顔に溢れてる。って言われると、すんごぉ~く嫌な気分になっちゃう。
あぁ~私ってなんてひねくれてるのかしら・・・
だってあまりにもバカバカしいんだもん。
3時間しか働かないから時間に余裕が出来て、家族と一緒に過ごす時間が増える。
(まったこれは判る。だけどそれで生活は成り立つの?)
強制される学習ではなく、子供たちが遊びながら自由に学ぶからこそ真の知識が身に付く。
(いや、世の中私みたいな怠け者もいますって)
全ての国民は18歳になると家が一軒ずつ与えられる。
(キューバがそうだけどね、生活物資が配給制っていうのは選択の自由がありません)
犯罪者がいないから警察は必要ない。
(論理的にはあってる。でもどんな世界でも、悪意は生まれる?!)
恋がしたければ、胸に青い花をつける。
(「恋人募集中」って宣言したところで、相手が応じるとは限らない)
まっこんな風にケチをつけ始めたらキリがないんですが、
それにしても、なんで、この話が釈然としないのか。
考えてみました。
で、結論。
これはヒッジョーに申し訳ないのだけれど、
釈然としないその理由は、これを書いたのが、
イタリア人だからかもしれない。
いやあのね、納得するフレーズもあったんですよ。
例えば、これって冒頭だから書いちゃいますね。
休暇の時期になると何百万の人々が楽しむことを強制される。
そして残りの時期は息つく暇もなく働いたり、
うまく仕事にありつけないかと夢見たり。
毎日の義務的な労働からくる心身のトラブルを
解決することに費やしてしまうんだ。
確かにっ!!!
お盆休みの帰省ラッシュなんか見てたらね、
180%の乗車率の列車に乗って、
ぐずる子供をあやしてなだめるお父さんや、お母さんとか、
高速道路が40kmの渋滞とかで8時間ぐらいかけて帰省しても、
2日ぐらいの滞在でまた帰るとか、
そういうのを見たり聞いたりすると、
なんのために無理してお盆に帰省するんだろう?
って思うんですよ。
子供の絵日記のため?
親に孫の顔を見せるため?
とにかく、その期間しかお盆休みがないんだから、仕方ない。って言うのが理由の一つだろうと思います。それぐらい、日本は休暇が短い。
確かにイタリアも海への道路、
特にミラノ~ジェノヴァ間が殺人的な渋滞になることも
知ってますが、それだって、
本当はちょっと時期をずらせばいいだけのこと。
一日でも長く海辺にいたいと思うから一斉に出発するわけでしょう?
それに、海に行って日帰りなんてするわけもなく、
2週間とか滞在するわけじゃないですか。
私たち日本人から見ると、
イタリア人は充分に休んでる。
って思うので、この1日3時間しか働かないユートピアについて、
フーン、とかヘー。とは思うけれど、それをアンタが言うか?!
って感じです。
日本人の場合、労働時間を短縮する代わりに、
自分の趣味を持ちなさい、
社会に貢献できる何かを見つけなさい。
なんていわれるほうが苦痛かも。
まぁそれはおいておいてもですね、世の中、働かない国はたくさんあるわけですよ。働かないというより働けない。
アフリカのとある国では失業率80%だったりするもの。
そりゃまぁ、働かなくても衣食住が保証されてるんなら、それに越したことないけれど、平等と言う名のものに、国から与えられたもので生活してる国(主に社会主義国)の成功例は少ないですからね。
そういうのをすっとばして、人類の究極の幸せを解かれてもねぇ~
それにさ、じゃぁそのキルギシアと言うユートピアを求めて、ナン百万人って言う難民が押し寄せたらどうするのさ。とかね。
それにしてもこの本イタリアで5万部を越えるベストセラーだそうです。
イタリア在住の方、ご存知ですか???
クリックよろしくお願い致します
『恋せども、愛せども』唯川恵
『ロズウェルなんか知らない』篠田節子
『四つの嘘』大石静
『顔のない裸体たち』平野啓一郎
『氷の華』天野節子
『ダ・ヴィンチの愛人』藤本ひとみ
『環境活動家のウソ八百』リッカルド・カヨーリ/アトニオ・ガスパリ【訳】草皆信子
『誰もが幸せになる1日3時間しか働かない国』シルヴァーノ・アゴスティ【訳】野村雅夫
えっと、それぞれ面白い面白くない。
色々あったんですけれど、
イタリア人が書いた本、
またはイタリアをテーマにした本としては、
『ダ・ヴィンチの愛人』
『環境活動家のウソ八百』
そして、『誰もが幸せになる1日3時間しか働かない国』の3冊です。
でまぁ今日はこのながぁ~いタイトルの、
『誰もが幸せになる1日3時間しか働かない国』
をご紹介します。
書 名:『誰もが幸せになる1日3時間しか働かない国』
著者名:シルヴァーノ・アゴスティーノ
翻訳者:野村雅夫
出版社:マガジンハウス
価 格:本体1200+税
こちら、イタリア語の原題はLettere della Kirghisia
(キルギシアからの手紙)と言います。
そのタイトルの通り、キルギシアと言う国を偶然旅した僕が、
そこで感じたこと見たことを、友人に手紙で綴る
いわゆる書簡形式になっています。
超薄い簡単な本なので、店頭で立ち読みもできたんですが、
一応イタリア関係の本は手元に置くように心がけているので買いました。
感想はね、
うぅぅぅぅぅ~ん。
あまり変なこと書いて、営業妨害になってもいけないけれど、
(っていうかこのブログで妨害になるほどの影響力はありませんが)
まっ悪口でもなんでも、話題になったほうが宣伝になると思うので、一応正直な感想を書きますが、まずね、1200円と言う値段は、正直ちょっともったいなかったかな。って感じです。
10年ほど前に、『チーズはとこへ消えた?』スペンサー・ジョンソン
と言う本が一躍ベストセラーになったのを覚えておられますか?
会社の社員教育用に企業が大量購入したことがきっかけらしいんですけれどね。
なんかそれにとっても似ています。
実際には、チーズのほうは、転職っていうか、現状に満足しないで新しいことにチャレンジせよ。って内容だったし、本書はそれとは違うんですけれどね。
なんていうのか、
本の行間に漂う、押し付けがましさみたいなものが似ています。
ネタバレにならないように紹介すると、(これは本の帯にあるので、大丈夫だと思います)
秘境のユートピア「キルギシア」では・・・
1日に3時間以上働く人はいない、残りの時間は自分自身の為に使う。
政治家はボランティア。
学校は「人生の谷」と呼ばれ勉強がなく学びがある。
18歳を迎えると1軒の家が贈られる。
刑務所はなく、警察官もいない。
誰かと愛し合いたいと思ったら、みんなにそれがわかるように、旨に小さな青い花を飾る。
まっそんな国で人々がのびのびと自由に暮らすさまを見て、イタリアに住む友人たちに、その素晴らしさを説くわけです。
特に強く主張しているのが、「政治腐敗」がないせいで、国も経済も、教育も人々の健康までもが全てうまくらしいのです。
最初から最後までずぅぅぅぅーーーーーーーーーーと
首をかしげながら読み終わって、全然理解できなくて、
もう一回頭から読み直して、
でもわかんなかった。
啓蒙思想に満ちてるのだけれど、そこには内容がないと言うのか。
政治腐敗を寓話にすることはいいんですよ。
政治だけじゃなくて、まぁ例えば「しっかり働け」
と言うことを大衆に知らしめるための『アリとキリギリス』の話や、
「仕事はちゃんとせーよ」と伝えるために『3匹の子豚』の話がある。
それはいいんです。
だけど、それをどう解釈するかは読者の勝手、つまりキリギリスみたいに野垂れ死にしてもいいから、あくせく働くよりも、今は楽しく暮らしたいと思う人もいるし、わらの家を建てて、火をつけられて、もえちゃったら、となりのレンガの家に逃げ込めばいい。と思う人もいるかもしれない。
なのに、キルギシアでは働く時間(つまり人生の中で犠牲となる時間)が短い。
だから笑顔に溢れてる。って言われると、すんごぉ~く嫌な気分になっちゃう。
あぁ~私ってなんてひねくれてるのかしら・・・
だってあまりにもバカバカしいんだもん。
3時間しか働かないから時間に余裕が出来て、家族と一緒に過ごす時間が増える。
(まったこれは判る。だけどそれで生活は成り立つの?)
強制される学習ではなく、子供たちが遊びながら自由に学ぶからこそ真の知識が身に付く。
(いや、世の中私みたいな怠け者もいますって)
全ての国民は18歳になると家が一軒ずつ与えられる。
(キューバがそうだけどね、生活物資が配給制っていうのは選択の自由がありません)
犯罪者がいないから警察は必要ない。
(論理的にはあってる。でもどんな世界でも、悪意は生まれる?!)
恋がしたければ、胸に青い花をつける。
(「恋人募集中」って宣言したところで、相手が応じるとは限らない)
まっこんな風にケチをつけ始めたらキリがないんですが、
それにしても、なんで、この話が釈然としないのか。
考えてみました。
で、結論。
これはヒッジョーに申し訳ないのだけれど、
釈然としないその理由は、これを書いたのが、
イタリア人だからかもしれない。
いやあのね、納得するフレーズもあったんですよ。
例えば、これって冒頭だから書いちゃいますね。
休暇の時期になると何百万の人々が楽しむことを強制される。
そして残りの時期は息つく暇もなく働いたり、
うまく仕事にありつけないかと夢見たり。
毎日の義務的な労働からくる心身のトラブルを
解決することに費やしてしまうんだ。
確かにっ!!!
お盆休みの帰省ラッシュなんか見てたらね、
180%の乗車率の列車に乗って、
ぐずる子供をあやしてなだめるお父さんや、お母さんとか、
高速道路が40kmの渋滞とかで8時間ぐらいかけて帰省しても、
2日ぐらいの滞在でまた帰るとか、
そういうのを見たり聞いたりすると、
なんのために無理してお盆に帰省するんだろう?
って思うんですよ。
子供の絵日記のため?
親に孫の顔を見せるため?
とにかく、その期間しかお盆休みがないんだから、仕方ない。って言うのが理由の一つだろうと思います。それぐらい、日本は休暇が短い。
確かにイタリアも海への道路、
特にミラノ~ジェノヴァ間が殺人的な渋滞になることも
知ってますが、それだって、
本当はちょっと時期をずらせばいいだけのこと。
一日でも長く海辺にいたいと思うから一斉に出発するわけでしょう?
それに、海に行って日帰りなんてするわけもなく、
2週間とか滞在するわけじゃないですか。
私たち日本人から見ると、
イタリア人は充分に休んでる。
って思うので、この1日3時間しか働かないユートピアについて、
フーン、とかヘー。とは思うけれど、それをアンタが言うか?!
って感じです。
日本人の場合、労働時間を短縮する代わりに、
自分の趣味を持ちなさい、
社会に貢献できる何かを見つけなさい。
なんていわれるほうが苦痛かも。
まぁそれはおいておいてもですね、世の中、働かない国はたくさんあるわけですよ。働かないというより働けない。
アフリカのとある国では失業率80%だったりするもの。
そりゃまぁ、働かなくても衣食住が保証されてるんなら、それに越したことないけれど、平等と言う名のものに、国から与えられたもので生活してる国(主に社会主義国)の成功例は少ないですからね。
そういうのをすっとばして、人類の究極の幸せを解かれてもねぇ~
それにさ、じゃぁそのキルギシアと言うユートピアを求めて、ナン百万人って言う難民が押し寄せたらどうするのさ。とかね。
それにしてもこの本イタリアで5万部を越えるベストセラーだそうです。
イタリア在住の方、ご存知ですか???
クリックよろしくお願い致します
この本はイタリア語で読まれることをオススメしますよ!!
薄いし、簡単な言葉を使ってると(思います)
っていうか小説に関しては、読むとき、話の筋よりも、その筋とは関係ない風景描写であったり、状況描写の部分を訳すのが結構大変だったりするので、外国語の本を読むのは本当に時間がかかるんですが、これは「書簡形式」なので、読みやすいと思いますよ。
イタリア語の勉強になるし。
それに、emiさんのような、素直に言葉を受け取ることのできる優しい完成をお持ちの方が読んだら、絶対違った感想になると思います。
私は、この本を読むには年を取りすぎていました。
その意味でちょっと悲しい思いをした本です。
お久しぶりです!!
また、本をご購入いただいたようで、ありがとうございます。
ちょーーーーーーー嬉しいです。
今年その続編を出すことになっていて、既に校了したというのに、出版社の手違いで未だに眠ったままです。
お蔵入りになったらどうしようぉ~。
と心配しつつ、出版日とか、タイトルが決まったらお知らせしますね。
そうなんですよねぇ~。
日本の方が祝日の数は多いんですけれどね。
やっぱり休みを総合して考えるとイタリアの方が多いと思います。
あとなんていうか、バカンスと言うものの捕らえ方が違うって言うか。
最近、あるブログに書かれていた方の話で知ったんですが、イタリアは法廷も8月はまるまる一ヶ月休みになるんですって。
まぁ確かに、全員が休む。って言えば、ある一部だけ働こうしても、稼動できなくなるんでしょうね。
ちなみにこの作家さんは、小説家、詩人、エッセイスト、映画監督、映画プロデューサー、俳優、評論家、など様々な肩書きを持っているらしく、いわゆる「マルチタレント」らしいので、おっしゃる通り、そこそこ知名度はあるみたいです。
>イタリア人のことだから、もしかしたら皮肉って書
>いてるのかもなんて思いました。
それならいいんですよ。
アイロニー大好き!!
だけど、どうもそうじゃないだけに、不気味な気がします。例えばね、ポル・ポトだって最初から200万人もの人を虐殺するつもりで、あの革命(?)を始めたわけじゃないんですよね。理想郷を築くことを夢見てた。
でも理想郷を築く前にしなければならない現実に目を向けずにやっことが、あんな悲惨な結果を招いたんじゃないかと思います。
それと同じで、「夢物語」として、描くんならいいんですよ。
だけど本書のなかで、「~考えてみよう」「行動してみよう」っていいながら、今の社会の否定をし続けてるんですよね。
人々に、注意喚起を呼ぶための本としては、「世界がもし100人の村だったら」(タイトル間違ってたらすいません)とにかく、富める人と貧しい人を数値で描くことで、強く印象付けた本がありましたね。
あれにかんしては、だからもう少し自分たちの今の生活を少し見直してみませんか?
って問えるかと思いますが、この本では「8時間以上働く人=不幸」と言うのは、著者の思い込みというか決めつけによって成り立ってるだけに、『皮肉』と言うよりも、新興宗教とか、自己啓発っぽい感じで、なんとも言えず、いやな気分になったんです。
ただね、これは本当に人によって受け取り方が違うと思いますし、実はちょっと私の読み足りなさが原因かと思って、他の方が書いた書評に目を通してみたら、みなさん、「こんな理想郷を形作っていけたら、人類が全て幸せになると思います」とか「少しでも理想郷に近づけるように、ささやかな一歩を踏み出す努力がもてました」って感じで、誉めておられるんですよ。
だから、きっと素直な心で読めば、しみじみと伝わるものがあるかもしれません。
(とさりげなく本の宣伝をする、小心者のがっちゃんでした)
国の体制凄いですね~!本当どれも驚きました!
警察官は犯罪者がいないから、いないって!
18歳以上になれば国から、家が支給ですか!
夫に聞いてみましたが、彼も本を読まないせいか、この国名すらも私同様知りませんでした
興味あって、さっそくネットでいろいろ情報集めしちゃいました。
70歳以上の人は食べ物がただ ていうのも、書いてありました。
イタリア語バージョン読むの時間かかって大変なので、日本語バージョン私も欲しいです!
普段全然本読まない私も、読んでみたい衝動にかられました!!!
実はJACKは持ってます!
それも今ここに・・・^^
話のネタに使わせていただいています!
深く同意いたします。
忙しいだのなんだかんだ言ってても労働時間は短い。
しっかり休みはある。
ちなみに中年イタリア人に「この人知ってる?」って聞いてみたら、知ってました。
有名?って言ったら「そこそこね」だそうです。
でも一度も彼の本は読んだことないって言ってました。
イタリア人のことだから、もしかしたら皮肉って書いてるのかもなんて思いました。
この本の中に書いてある状態だったらイタリア人は満足できない、楽しめないだろうから、今のほうがまだましでしょ、みたいな。
どうかなぁ??
ご訪問&初コメントありがとうございます。
>この本読んで、「んな国ありえないでしょ。」
>っていうイタリア人が一体何人いるのか不安です。
まさに!
この本の中にもね、手紙でやり取りする、主人公の友達が、
組合の掲示板に、(労働時間を減らすと言う
貴方からの提案を)貼り付けておけば、問題
意識を持つきっかけになる・・・
って言う内容の返事があるんですね。
つまりは、この国のやり方について賛同する返事(まぁ著者が自分で書いてるのだから当たり前なんですけど)だからおっしゃる通り、「んな国ありえないでしょ」じゃなくて「いいなぁ~こんな国、まさに理想郷だよ~」って思う人多いかもです。
イタリア人がうらやましいと思うのは、仕事をせず一日中しゃべって暮らすことが幸せ。と思えることです。日本人の場合、女性はありえても、男性の場合、そういうことで幸せを感じられる人は少ないのでは?と思います。
「会社で働く」=「社会と繋がる」=「社会に認められる存在。」
だと考える人にとっては、このイタリア式のユートピアもありかな?とも思うんですが、私も犬友さんとおんなじで、How to本が嫌いなだけに、「人生の過ごし方」について、クドクド述べられると、ちょっとうっとうしいんですよ。
「そんなん人のかってやん。」って感じ。
まっそれなら、買うな。ですし、文句もつけるな。
なんですけれど、買うまでこの本が、そういうタイプとは思わなかったもので・・・。
その意味では出版社の勝利ですね。
もしタイトルが、「働く時間を短縮して、人生をもっと楽しむ方法」とかって書いてあったら絶対買わなかったと思います。
>キルギシアって実在の国でしょうか?
>作者が描くユートピア?
ふふふ。
それはネタバレになっちゃうので、あおばばぁちゃん様のブログでお返事しますね。
>イタリア人は仕事より私生活が大事な人が多いの?
このご質問に関しては、個人的な印象ではイエスです。決してイタリア人が働かないとか、怠け者だとかそういう意味ではありません。実際、私の知り合いの多くは、すごい長時間働いています。
ただ、目的が違う感じでしょうか。
日本人の場合、生活の向上、維持の為に働く人が多いのに比べ、イタリア人は、人生を楽しむために働く人が多いように思います。
私生活が大事と言うよりも、日本よりも家族に割く時間が、必然的に多くなるのと、また職場もそれを認めているんですよ。
例えば子供の学校の送り迎えに親族が行かなければ行けないとか、そうなると、共働きの場合、朝は奥さんが送っても、帰りはダンナさんが一旦仕事を抜けて迎えに行くとか。そうなってて、また子供が熱を出したから今日は仕事を休みます。
ってことに関してもかなり寛容です。
その意味で、日本よりもプライベートな時間と、仕事の時間を分ける意識が低いような気がします。
だから、日本みたいに定年になったあと、何をして良いかわからない。
ってことがあまりないんじゃないでしょうか・・・
そうそ、タイトルはいいですよね。
それに、あの「買うな」ってことじゃないですから、本屋で見かけたら一度手にとって見てください。
かわいいイラストもついてますし。
感想は人それぞれですからね。
文句ばっかり書いちゃったけど、世界平和を考えたとき、こういう風に暮らせば争いも少なくなるかも。とは思います。
あとね、投稿してくださるとき、URLの欄にchicoさまのブログアドレスを入力していただくと、このブログをご覧になった方が、遊びに行くかもしれません。
本当は相互リンクをして差し上げたいのですけれど、一応このブログのリンクはイタリア関係のブログに限ってるんですよ。
すいません。
では、また遊びに伺いますね。
この本読んで、「んな国ありえないでしょ。」
っていうイタリア人が一体何人いるのか不安です。
昔お世話になったイタ人の大家は元警察官で
40歳で年金生活に入り、まだ43歳というのに
毎日ダラダラと好き勝手に過ごしていました。
その友達は来るたびに理想の人生について語り、
将来は少しの金で暮らせる国に行って、
仕事せず一日中しゃべって暮らす。と半ば本気に
語っていました。
きっとこの本を買っていることでしょう。
話変わって、
日本でホントに多い、人生のHOW・TO本たる
書籍。嫌いです。
こうすれば成功するとか、こういう気持ちでいれば
人生ハッピーに生きれるとか、美しくなるとか。
人の弱点をついて本がうまく売れてしまうのと、
半分は成功した著者の自伝じゃねーか、
とも思ってしまいます。
作者が描くユートピア?
本ってタイトルに騙されますよね?出版社も人目を引く題名にするのでしょうし。
イタリア人は仕事より私生活が大事な人が多いの?それでこういう本が売れるの?
日本人は働き過ぎっていうか、仕事に依存し過ぎっていうのはあると思います。
友人のご主人とかで停年を迎えたひとがぼつぼつ出始めていますが、
もっと若いときから遊び方とか暇を楽しく過ごす方とか知らないと大変だなと思いますね。仕事一筋の人生は損ですよ。
ほんと内容に無理がある本ですね
でも、本屋でこの本のデザインと題名を見たら、「おっ!?面白そう」と思って買ってしまいそうです。ありがとうございます。教えてもらってよかったです
っていうか、すごい読書量ですね