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『レッドクリフ』 (赤壁の戦い)と三国志 ①

2009年04月21日 | 映画・ドラマ
  ジョン・ウー監督が三国志の世界を映像化した『レッドクリフ』見ました。もともとは1本の作品みたいですが、長くなったため2部作にしたみたいです。1作目と2作目は間をおいてはいけません。part1(先日民放でしてましたが)をDVDで見て当日か、翌日にすぐに映画館に行ってpart2を見るべきです。5時間くらいに縮めて1本にしたらかなり濃厚な作品だったでしょうね。(やっぱ長いか)
 この作品は三国志のターニングポイントとなったといわれる最大の戦い「赤壁の戦い」に焦点を当てた作品です。この作品を見るにあたり、近所で売っていた漫画の三国志(全14巻)を購入して読みましたよ。今、おれの中で三国志ブームですね。 

 一般的に三国志といわれるものは、「三国志演義」という小説がベースになっているそうです。史実が7割で、3割が脚色。この比率が逆なら、ここまで三国志が世をにぎわす事はないと思うのですが、フィクションでも生み出せないようなドラマが史実にあるというのがすごいところです。そこに様々な魅力的な人物も登場するわけです。それらが戦いの中でドラマをうみます。
 この『レッドクリフ』もジョン・ウー監督の脚色と現代に生きる私たちへのメッセージを感じることができます。三国志のキャラクターや出来事を人によっていろいろな側面から描ける要素があり、そこに様々な楽しさがまた生まれるわけです。「三国志演義」では仁義の君主として劉備とその家臣(孔明、関羽、張飛)を軸に描かれ、曹操は悪役的な描かれ方です。しかし史実では曹操の功績は大きく歴史的な評価も高い。昔NHKでしてた人形劇(島田紳助も出てた)もまた見たくなったな~。
 あらためて思いましたが、三国志は裏切りとか騙しあいの物語でもあります。昨日の友が今日の敵。三国時代も、最終的には、曹操(魏)、劉備(蜀)、孫権(呉)の誰もが統一できなかったわけですが、それも一国が抜き出ると他の二国が手を組むから。今回敵対している、劉備もかつては曹操とともに戦っていましたし、今回同盟を組んだ孫権ともこの後、敵対するわけですし。実際、わけがわかんなくなってきます。
 これだけ裏切りと策謀が普通だと、人間不信になりますよ。そんな中、仁義を重んじた人物として劉備が描かれ、その人徳に魅了されて忠義の家臣が集うところに劉備の人気の高さがあります。おれは趙雲が好きですね。
 日本にも戦国時代はあり群雄割拠していたわけですが、たまに裏切りはありますが、ほとんどは主君のために命をかけています。中国の歴史はこの裏切りが日常茶飯事。日本が経済大国になったのもこの忠義の心が日本人にしみこんでる面があるかもしれません。
 あと中国の戦いのスケールがすごい。兵士の数も桁違い。あの関が原でさえ両軍あわせて16万くらいですが、今回の『レッドクリフ』の曹操軍は80万ですからね。(実際は25万くらいといわれてるみたいですが)
『レッドクリフ』をお題にしている割には、三国志談義が長くなってしまいました。次回映画『レッドクリフ』を語らせてもらいます。


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