ホイットニーの突然の訃報、驚きです。いまだに大好きな彼女のデビューアルバムを再Upさせてください。加齢によるものか、ドラックの影響なのかわかりませんが最近のちょっとかすれたVocalが好きではなかった。彼女のデビューアルバムは、このジャケのようにPureで輝いていた。日本盤、実は当時のLPのA面とB面が入れ替わっていた事を後に知ります。アルバムの1曲目、本当は「そよ風の贈りもの」だったのです。「How Will I Know」が6曲目だったのです。(以下2009.10.6Up記事、7年ぶりの新作『I Look To You』発売に際してUp)
順風満帆だったホイットニーを見てきたものとしては、ホイットニーがドラック中毒になるなんて思いもしませんでした。おれの中では1stのあのさわやかなイメージがずっとしみこんでいましたから。
おれだけではないと思いますが92年のボビー・ブラウンとの結婚は驚きました。まったく世界のちがう2人のように思えたから。ボビーと結婚後、女優業にも進出しあの「Always Love You」のメガヒット。さらに頂点を極めます。ボビーがサゲ○ンのようにいわれる事が多々ありますが、このヒットは結婚後だからそうでもないですよね~。ただこのメガヒットをピークに後退していった感はあります。ボビーも時代から取り残されおちていった。この辺から夫婦関係もギクシャクし、私生活も乱れていったのかもしれません。時代も正統派ボーカルより、ヒップホップ的な要素をもつアーティストを望むようになっていて、ホイットニーも居場所がなくなりつつあった感じもします。そういった事もドラックに彼女を走らせたのかもしれません。今、46歳。こうしてまたシーンに戻ってきたことは喜ばしい事です。時代も再び本物のボーカリストを求めてる感じだし。ただ声質が・・・
R&B好きになりつつあった私が最初にききこんだR&Bの女性ボーカルアルバムが、85年のこのデビューアルバムでした。その後も、メガヒット作が続きましたが今でもこの邦題『そよ風の贈りもの』が一番好きです。グラミーの最優秀アルバムにノミネートもされた名盤。新人とは思えない歌いっぷり。しかしナチュラルさもある。
彼女の作品をざっと振り返ります。87年の2ndもナラダ・マイケル・ウォルデンの曲を中心に無難にまとめヒット曲を連発します。
あまりに白人よりと非難されたためか、90年の3rdでは、R&BのヒットメイカーのLA&Babyfaceを起用。LA’FACEにとっても初めてのビルボード1位を獲得しますが、楽曲的には彼らのそれまでのクオリティーよりはおちてる感じ。(大物アーティストに気合が入りすぎたのか)スティーヴィー・ワンダーとのデュオもありとR&B色を強めたアルバムでした。
そして93年の『ボディーガード』でさらなる記録を作る。グラミーの最優秀アルバムも獲得。90年代にファンになった人はこの映画がきっかけになったはず。
95年、天才メロディーメーカーBabyfaceの『ため息つかせて』の主題曲も1位獲得。
98年の4thは、いわゆるR&Bのヒットメイカー、ロドニー・ジャーキンスやBabyfaceを起用。このアルバムが一番黒いかも。このアルバムは1stについで好きです。
98年、再びサントラ『天使の贈り物』で、ゴスペル色の強いアルバムを製作。
02年の5th『Just Whitney』もヒットメイカーを集めた路線。方向性の定まらなかったこのアルバムからはまったくシングルヒットがでず、この後低迷する感じです。声質もなんか変わったんですよね。年をとるからしょうがないのかもしれませんが。そして今回の7年ぶりの6thです。
ホイットニーのデビューは22歳の時。従姉妹にディオンヌ・ワーウィック。母親も実力派セッションシンガー。優れたDNAを継承しモデルもしていた美しい容姿。後は、どのような楽曲に恵まれるかだけでした。収録の10曲の紹介です。
このデビューアルバムの方向性を示したのが前述のクライブ・デイヴィス。デビューアルバムの前に、テディー・ペンダーグラスとのデュオ「Hold Me」でホイットニーをお披露目。通常、85年のデビューアルバムでの活躍をみればグラミーの新人賞でしたが、(あっ、でもSADEと争う事になってたな)84年にこの曲でシングルデビューしていたため新人とみなされませんでした。(アリスタサイドもかなり抗議したみたいですが)この歌いっぷりは、とてもデビュー作とは思えません。
さらにマイケルの兄でもあるジャーメイン・ジャクソンもモータウンを離れ84年にアリスタに移籍。クライヴもジャーメインを全面バックアップしていました。そのアリスタ移籍アルバム『Jermaine Jackson』(邦題『ダイナマイト』)には、マイケルとの「Tell Me I’m Not Dreamin」、そしてホイットニーとの「Take Good Care Of My Heart」(やさしくマイハート)も収録。すばらしいデュオをきかせます。
ジャーメインは、ホイットニーの1stでもう1曲「Nobody Loves Like You Do」(夢の中の2人)でも素晴らしいデュオをきかせます。暖炉の前で聞いたらいいような暖かな曲。プロデュースもジャーメイン。二人のボーカルは素晴らしい。ジャーメインは、「Someone For Me」というモータウン時代にしていたようなダンサンブルな曲もてがけます。楽器でも参加するマルチな活躍。ジャーメインは収録曲10曲中、3曲をプロデュース。2曲をデュオとすごい貢献度。この後も、ジャーメインのアリスタでの2枚目のアルバム『プレシャスモーメンツ』でも1曲デュオ。さらにサントラ『パーフェクト』で「Shock Me」というシンプルで疾走感のあるかっこいい曲もデュオ。前の3曲はバラードですが、この「ショック・ミー」はモダンなダンスナンバー。二人の息もピッタリでかっこよさも演出できる。この2人の曲についてはまた次回。
このアルバムから実質的な1stカットは「You Give Good Love」(そよ風の贈りもの)。Hot100-3位(R&B-1位)のビックヒット。この曲と「Thinkin About You」をニューヨークを拠点として活躍するアーティスト兼プロデューサー、カシーフが都会的な洗練された音で仕上げます。「そよ風の贈りもの」はまだ何も染まってないホイットニーにピッタリの春を思わせるさわやかな曲。
そして、ホイットニーの実力を世に知らしめたのが「Saving All My Love For You」(すべてをあなたに)です。見事全米1位を獲得。おれの中では今でも「Always Love You」よりこの曲がホイットニーのベスト曲のひとつ。22歳の彼女に、不倫を題材にしたこの曲を歌わせるリスクもあったみたいですが、すばらしい仕上がりです。そしてこの曲で最優秀女性ポップ歌手も受賞。最優秀女性R&B歌手(「そよ風の贈りもの」)は受賞できず。(アレサ・フランクリンが受賞)ホイットニーはこの後、ノミネートはされますがなかなか最優秀女性R&B歌手としては受賞できてない。
ここからホイットニーは、7曲連続1位の記録を作ります。ヒットという点では、キャッチャーな曲を提供する、ナラダ・マイケル・ウォルデンの貢献度は大きい。彼は、2ndから次々とホイットニーにNo1ヒットをもたらします。その勢いもあって87年、グラミーの最優秀プロデューサーも受賞。このアルバムでは1曲「How Will I Know」を手がけます。キャッチャーな楽曲をホイットニーが軽やかに歌います。ホイットニーのボーカルは、素晴らしいですが、すごい黒くないとこがいい感じなんだと思います。この曲で、さらにリスナー層を拡げます。
このアルバムからの3枚目の1位曲が「Greatest Love Of All」。マイケル・マッサーが、ジョージ・ベンソンに提供していた曲を再びホイットニーにもちよります。当時はヒットしなかった曲も、ホイットニーがpositiveな詩を感動的に歌い上げ見事によみがえります。86年のレコード・オブ・ザ・イヤーにもノミネートされます。マイケル・マッサーはもう1曲「All At Once」もすばらしい感動的なバラードに仕上げます。
という風に10曲ともすばらしい曲です。やはりボーカルも今聞いても素晴らしい。あと、このアルバムがよいのは生楽器を多用してるとこ。打ち込み色がうすい。才色兼備の彼女と素晴らしい楽曲が出会った事により、女性アーティストのデビューアルバムとして最高のセールスを記録します。
あと『ホイットニーDancin スペシャル』というExtendedバージョンを集めたミニアルバムもあります。1stが気に入った人はおさえとくべきです。とても楽しめます。
今度のアルバム、R.ケリーの曲は気になります。7年前の前作ではジャム&ルイスとも絡んだはずなのですが、Babyfaceのときのようにいまいちの仕上がりだったため、LAリードに没にされたっぽい。
余談ですが、ホイットニー目いじってませんか。どーでもいいか。
順風満帆だったホイットニーを見てきたものとしては、ホイットニーがドラック中毒になるなんて思いもしませんでした。おれの中では1stのあのさわやかなイメージがずっとしみこんでいましたから。
おれだけではないと思いますが92年のボビー・ブラウンとの結婚は驚きました。まったく世界のちがう2人のように思えたから。ボビーと結婚後、女優業にも進出しあの「Always Love You」のメガヒット。さらに頂点を極めます。ボビーがサゲ○ンのようにいわれる事が多々ありますが、このヒットは結婚後だからそうでもないですよね~。ただこのメガヒットをピークに後退していった感はあります。ボビーも時代から取り残されおちていった。この辺から夫婦関係もギクシャクし、私生活も乱れていったのかもしれません。時代も正統派ボーカルより、ヒップホップ的な要素をもつアーティストを望むようになっていて、ホイットニーも居場所がなくなりつつあった感じもします。そういった事もドラックに彼女を走らせたのかもしれません。今、46歳。こうしてまたシーンに戻ってきたことは喜ばしい事です。時代も再び本物のボーカリストを求めてる感じだし。ただ声質が・・・
R&B好きになりつつあった私が最初にききこんだR&Bの女性ボーカルアルバムが、85年のこのデビューアルバムでした。その後も、メガヒット作が続きましたが今でもこの邦題『そよ風の贈りもの』が一番好きです。グラミーの最優秀アルバムにノミネートもされた名盤。新人とは思えない歌いっぷり。しかしナチュラルさもある。
彼女の作品をざっと振り返ります。87年の2ndもナラダ・マイケル・ウォルデンの曲を中心に無難にまとめヒット曲を連発します。
あまりに白人よりと非難されたためか、90年の3rdでは、R&BのヒットメイカーのLA&Babyfaceを起用。LA’FACEにとっても初めてのビルボード1位を獲得しますが、楽曲的には彼らのそれまでのクオリティーよりはおちてる感じ。(大物アーティストに気合が入りすぎたのか)スティーヴィー・ワンダーとのデュオもありとR&B色を強めたアルバムでした。
そして93年の『ボディーガード』でさらなる記録を作る。グラミーの最優秀アルバムも獲得。90年代にファンになった人はこの映画がきっかけになったはず。
95年、天才メロディーメーカーBabyfaceの『ため息つかせて』の主題曲も1位獲得。
98年の4thは、いわゆるR&Bのヒットメイカー、ロドニー・ジャーキンスやBabyfaceを起用。このアルバムが一番黒いかも。このアルバムは1stについで好きです。
98年、再びサントラ『天使の贈り物』で、ゴスペル色の強いアルバムを製作。
02年の5th『Just Whitney』もヒットメイカーを集めた路線。方向性の定まらなかったこのアルバムからはまったくシングルヒットがでず、この後低迷する感じです。声質もなんか変わったんですよね。年をとるからしょうがないのかもしれませんが。そして今回の7年ぶりの6thです。
ホイットニーのデビューは22歳の時。従姉妹にディオンヌ・ワーウィック。母親も実力派セッションシンガー。優れたDNAを継承しモデルもしていた美しい容姿。後は、どのような楽曲に恵まれるかだけでした。収録の10曲の紹介です。
このデビューアルバムの方向性を示したのが前述のクライブ・デイヴィス。デビューアルバムの前に、テディー・ペンダーグラスとのデュオ「Hold Me」でホイットニーをお披露目。通常、85年のデビューアルバムでの活躍をみればグラミーの新人賞でしたが、(あっ、でもSADEと争う事になってたな)84年にこの曲でシングルデビューしていたため新人とみなされませんでした。(アリスタサイドもかなり抗議したみたいですが)この歌いっぷりは、とてもデビュー作とは思えません。
さらにマイケルの兄でもあるジャーメイン・ジャクソンもモータウンを離れ84年にアリスタに移籍。クライヴもジャーメインを全面バックアップしていました。そのアリスタ移籍アルバム『Jermaine Jackson』(邦題『ダイナマイト』)には、マイケルとの「Tell Me I’m Not Dreamin」、そしてホイットニーとの「Take Good Care Of My Heart」(やさしくマイハート)も収録。すばらしいデュオをきかせます。
ジャーメインは、ホイットニーの1stでもう1曲「Nobody Loves Like You Do」(夢の中の2人)でも素晴らしいデュオをきかせます。暖炉の前で聞いたらいいような暖かな曲。プロデュースもジャーメイン。二人のボーカルは素晴らしい。ジャーメインは、「Someone For Me」というモータウン時代にしていたようなダンサンブルな曲もてがけます。楽器でも参加するマルチな活躍。ジャーメインは収録曲10曲中、3曲をプロデュース。2曲をデュオとすごい貢献度。この後も、ジャーメインのアリスタでの2枚目のアルバム『プレシャスモーメンツ』でも1曲デュオ。さらにサントラ『パーフェクト』で「Shock Me」というシンプルで疾走感のあるかっこいい曲もデュオ。前の3曲はバラードですが、この「ショック・ミー」はモダンなダンスナンバー。二人の息もピッタリでかっこよさも演出できる。この2人の曲についてはまた次回。
このアルバムから実質的な1stカットは「You Give Good Love」(そよ風の贈りもの)。Hot100-3位(R&B-1位)のビックヒット。この曲と「Thinkin About You」をニューヨークを拠点として活躍するアーティスト兼プロデューサー、カシーフが都会的な洗練された音で仕上げます。「そよ風の贈りもの」はまだ何も染まってないホイットニーにピッタリの春を思わせるさわやかな曲。
そして、ホイットニーの実力を世に知らしめたのが「Saving All My Love For You」(すべてをあなたに)です。見事全米1位を獲得。おれの中では今でも「Always Love You」よりこの曲がホイットニーのベスト曲のひとつ。22歳の彼女に、不倫を題材にしたこの曲を歌わせるリスクもあったみたいですが、すばらしい仕上がりです。そしてこの曲で最優秀女性ポップ歌手も受賞。最優秀女性R&B歌手(「そよ風の贈りもの」)は受賞できず。(アレサ・フランクリンが受賞)ホイットニーはこの後、ノミネートはされますがなかなか最優秀女性R&B歌手としては受賞できてない。
ここからホイットニーは、7曲連続1位の記録を作ります。ヒットという点では、キャッチャーな曲を提供する、ナラダ・マイケル・ウォルデンの貢献度は大きい。彼は、2ndから次々とホイットニーにNo1ヒットをもたらします。その勢いもあって87年、グラミーの最優秀プロデューサーも受賞。このアルバムでは1曲「How Will I Know」を手がけます。キャッチャーな楽曲をホイットニーが軽やかに歌います。ホイットニーのボーカルは、素晴らしいですが、すごい黒くないとこがいい感じなんだと思います。この曲で、さらにリスナー層を拡げます。
このアルバムからの3枚目の1位曲が「Greatest Love Of All」。マイケル・マッサーが、ジョージ・ベンソンに提供していた曲を再びホイットニーにもちよります。当時はヒットしなかった曲も、ホイットニーがpositiveな詩を感動的に歌い上げ見事によみがえります。86年のレコード・オブ・ザ・イヤーにもノミネートされます。マイケル・マッサーはもう1曲「All At Once」もすばらしい感動的なバラードに仕上げます。
という風に10曲ともすばらしい曲です。やはりボーカルも今聞いても素晴らしい。あと、このアルバムがよいのは生楽器を多用してるとこ。打ち込み色がうすい。才色兼備の彼女と素晴らしい楽曲が出会った事により、女性アーティストのデビューアルバムとして最高のセールスを記録します。
あと『ホイットニーDancin スペシャル』というExtendedバージョンを集めたミニアルバムもあります。1stが気に入った人はおさえとくべきです。とても楽しめます。
今度のアルバム、R.ケリーの曲は気になります。7年前の前作ではジャム&ルイスとも絡んだはずなのですが、Babyfaceのときのようにいまいちの仕上がりだったため、LAリードに没にされたっぽい。
余談ですが、ホイットニー目いじってませんか。どーでもいいか。
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SMJ |
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でも、絶頂期の活躍とプレッシャーを思えば、クスリに走ってしまった彼女の苦しみも分からないでもないです。
Saving all my love for youは、私の中でもベストソングです。彼女は楽曲にも本当に恵まれていましたね。
大好きな I have nothing と併せて、時々、カラオケで歌いますが、、、自分で歌ってみると、ホイットニーの凄さがよく分かりますね^_^;
カムバック、楽しみにしています。
これからも応援したいアーティストの一人です。