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トスカーナの休日 ダイアン・レイン (03) イタリアが舞台  

2010年10月04日 | 映画・ドラマ
 イタリア・トスカーナ地方を舞台にしたアメリカ・イタリア合作映画です。主演は、ダイアン・レイン。好きな女優の一人です。



 この人は、84年のリチャード・ギアとの『コットンクラブ』で初めて見ました。きれいでセクシーな女性だなという印象が残っていましたが、その後はしばらく彼女の作品に出会えてなかったのですが、好きな監督であるエイドリアン・ライン(『ナインハーフ』の監督)が手がけた02年の『運命の女』(Unfaithful)で久々に見ました。以前の若さはうすれていましたが、美しく年を重ねているな~と思いました。
 この『Unfaithful』(不貞)では、会社を経営する優しくてかっこいい夫(演じるのはリチャード・ギア)と愛する子供という恵まれた家庭にありながらも、偶然に出会った魅力的な若い男性にのめりこみ、苦悩と官能、日常と非日常の狭間で苦悩する人妻を魅力的に演じ、オスカーでも主演女優でノミネートされました。
 ノミネートの翌年、03年の作品です。彼女の役は、作家(批評家)です。サンフランシスコでバリバリ執筆の仕事をしているのですが、ある日夫に愛人がいるのが分かり離婚。慰謝料として家は夫のものになり、彼女にはお金は入るのですが、精神的にボロボロな感じで家を出ます。そんな彼女を励ますために、友人が行けなくなった代わりにとイタリア・トスカーナ方面の旅行をプレゼント。彼女は渋々イタリアに旅立つのですが、その異国の地で予期せぬ人と出会い、予期せぬ出来事が起こります。そんな傷ついた女性の再生の物語です。
 この作品に共鳴するのは、女性でしょうね。それも20代、30代より人生をもっとわかっている40代以上の女性。といってもおれみたいな男(さらにおっさん)でも、めちゃ感動しました。オスカーはとれませんでしたが、ノミネートでもすごい名誉な事、やはりその事がダイアン・レインの演技をさらに良くしている印象ももちました。
 ダイアン・レインも魅力的ですが、舞台が、大好きなイタリアです。一部、イタリアを舞台にした安易な設定で浅いとかいう評もみたのですが、「何いってんだよ、超いいよ~」って思ったオレです。

 

 トスカーナ州を中心に描かれており、州都のフィレンツェやローマ、こないだ紹介した、アマルフィー海岸の手前にあるというミニアマルフィー的なポジターナも魅力的でその美しい景観もめちゃ楽しめた。

 
 この海岸も舞台にRomanticなLoveシーンもあります。夜はムードがあって、朝も爽やかな太陽と潮風が部屋に注ぎ込む。めちゃいいわ~。こんなとこ住みたい。
 物語は、ダイアン・レイン演じるフランシスの大胆な(半分自暴自棄的な)行動がきっかけに動きます。旅先のトスカーナで、彼女は勢いで魅力的ではありますがかなり年季の入ってる一軒家を買っちゃうんです。

 

 電気、ガスもまだしっかり通っていません。さらに嵐までもやってきて、家の改築がしっかりしていないので、外は雷、雨風も吹き込み家も彼女もボロボロ。「なんでこんな見知らぬ異国の地でこんな家を買っちゃったんだろう」って後悔しきり。そんなどん底の状態から、改装工事にやってきた地元の大工さんや、隣家の家族とのふれあいの中から、まるで神様がこの家に魔法をかけたかのように予期せぬ出来事が次々に起こっていきます。
 イタリアはいい。この作品見て何で魅力的なのかおれなりに感じました。イタリア人って人生を楽しんでる。生活の基本、衣食住を楽しんでる。ファッションを楽しみ、食を楽しみ、住まい、インテリアを楽しむ。そして愛を満喫する。かっこいいフェラーリに乗り、アルマーニのスーツに身を包み、魅力的な街並みのレストランでおいしいものを食べる。そしてサッカーを楽しむ。最高じゃん。まさにそういう感覚もすごく楽しめる作品です。
 ただローマに行ったとき感じましたが、「イタリア人、働かね~」って思いました。日本なんて休憩時間、せいぜい1時間だと思うのですが、観光地周辺の店、3時間くらい休憩とってましたもん。店開けたら人が来るだろうにと思いつつ。日本人は、仕事があっての余暇だけど、イタリア人は、余暇があっての仕事。だから仕事より、家族や恋人との時間を優先する。今の日本もこういうスタイルが大事かも。
 この物語の最大の魅力はやはりダイアン・レインです。たしかに以前のような若さはありませんが、時おり見せる少女っぽい感じがすごいキュート。恋したイタリア男性に、ばっちり決めて勝負に行く彼女も素敵。年を重ねても女性らしさを失わない、女性らしさにこだわりを持ち続ける女性は素敵です。

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