パンドラ(WOWOW)

　WOWOWが気合入れて作った感じの本格ドラマ。毎週１時間の全８回。三上博史を主演に豪華キャストでおくる。ＣＭスポンサー等がいないためキャスティングから内容までＷＯＷＯＷの本気さを感じる。こういうドラマをみせつけられると民放のドラマはなんか浅く思えてしまう。民放のドラマ作りも考えさせられるのではと思えるくらい。（今やってる「ラスト・フレンズ」は好きよ）
　　変人扱いされてた主人公（三上）が意志を貫き、癌の特効薬を開発します。そこからいろいろな人間のエゴがぶつかりあい話が展開されます。中盤になってさらに人間関係がすごいからみあう。国家権力や殺人事件がまた絡んできて最後がどうなるかまったくよめない。キャストの人がみんな演技力あるのも魅力的。柳葉敏郎めっちゃしぶい。小野武彦の政治家ぶりも皮肉めいていいし。
　癌の特効薬をパンドラの箱に例えているのもうまい。たしかに今、癌の特効薬ができたら世界の価値観が根本的に変わるでしょうね。ある程度の年齢で死ぬって事が前提で世の中のシステムは動いてると思うから。人が死ななくなって寿命も延びていくとまた別の問題がおきそうです。私も身内に癌で死んだものがけっこういます。わらをもすがる思いですよね。たまに悪徳商法してるのは許せない。でも世の中って人の弱みに付け込むものがビジネスになるんですよね。
　　まーいろいろ考えてしまうドラマでもあります。あと３回注目です。