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1984 グラミー賞 最優秀ソング

2011年12月08日 | Back To The 80'S
 前回、84年の最優秀R&Bソングを紹介しましたが、今回はPOP/ROCK編です。ライターに授与される賞です。
 ノミネーションは、ビルボード等のチャートで評価するのではなく、その楽曲の芸術性で評価されるわけですが、ノミネートの5曲はすべて全米1位ソングです。80'Sを代表する名曲です。今回は、収録アルバムではなくBest盤を紹介したいと思います。この5人のアーティストのBest盤を聞けば、かなり80'SのFeelingがわかるはず。

★ What's Love Got To Do With It(愛の魔力) / グラハム・ライル&テリー・ブリテン  Perfomed by ティナ・ターナー

オール・ザ・ベスト
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EMIミュージック・ジャパン

 最優秀レコードも受賞したこの曲が、最優秀ソングも獲得します。ビルボードの年間1位はプリンスの「When Doves Cry」ですがノミネートもされていません。あの革新的な名曲がノミネートされないなんて・・・そしてティナのこの曲が84年を代表する曲となりました。当初、この曲を気に入っていなかったというティナ、しかしスタジオで歌っていく内に自分の物になっていくのを感じたといいます。曲とアーティストの出会いもある意味運命なんでしょうね。ティナ自身も、チャート的にもアート的にもここまでの評価をされるとは思わなかったのでは。
 テリー・ブリテンは英国のソングライター。この後も、ティナに多くのヒット曲をもたらします。彼らとティナの楽曲はどれもいい。「ティピカル・メイル」「Two People」、マッドマックスの主題歌にもなった「孤独のヒーロー」もかなりのFav曲。MJのBADにも「Just Good Friends」が採用されています。
 マニアックなところでは、翌85年のオリビア・ニュートン・ジョンのSexyでかっこよくてけっこう気に入っている『SOUL KISS』(麗しの瞳)からのシングル「Toughen Up」(なぜか邦題:恋愛専科)にも提供。ちょっと「愛の魔力」のアレンジに似てなくもない。レニー・クラヴィッツの大好きなバラード「Heaven Help」(愛の十字架)の作曲もテリー・ブリテンだった。このチームは他にも魅力的な楽曲をたくさん提供しているのでしょうね。
 このベスト盤は、前述のグラハム&テリー・ブリテンのヒット曲も収録されていますし、アイク&ティナの時代からのヒット曲をほぼ網羅。ティナの究極のベスト盤です。

☆ Against All Odds / フィル・コリンズ Perfomed by Phil Collins

ベスト・オブ・フィル・コリンズ(スーパー・ファンタスティック・ベスト2012)
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ワーナーミュージック・ジャパン

 フィル・コリンズも素晴らしいシンガーであり、ライターでもあります。映画『カリブの熱い夜』の主題歌にもなり、フィリ・コリンズの輝かしい80'Sのキャリアの幕開けとなる曲となります。この曲で最優秀POP歌手も受賞しています。アカデミーの最優秀主題歌賞の受賞も期待したようなのですが、スティーヴィー・ワンダーに敗れます。
 Best盤はフィル・コリンズのすべての全米No1ソングを収録。さらにシンディー・ローパーの名バラード「True Colors」をカバーしています。そのProduceがBabyface。この曲だけでも聞く価値あります。

☆ Hello / ライオネル・リッチー  Perfomed by Lionel Richie

ベスト・オブ・ライオネル・リッチー(DVD付)
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ユニバーサルインターナショナル

 シンガーとしても素晴らしいリッチーですが、ライターとしても素晴らしい曲を数多く生み出しています。メロディー・メーカーという言われ方もする。個人的には、このベタなメロディーラインは好きではないのですが・・・このセンチメンタルなバラード「ハロー」は今や、リッチーの代表曲の一つですが、1stアルバムの時には既に書き上げていた曲だそうなのですが、アルバム収録は見送られたそうです。さらにアルバム・オブ・ザ・イヤーを獲得した『Can't Slow Down』への収録もリッチーはみあわせたそうなのですが、妻の後押しで方針を変えこのヒットとノミネートにもなります。リッチーは、あまり好きな曲ではないのですかね。
 この曲は、R&Bソングとしてのノミネートではないんですよね。どこで線引きされるんだろう?ポップと言えばポップ。でもR&B的な要素がゼロとも思えない。
 リッチーのバラード曲あまり好みじゃない。86年のNo1シングル「Say You Say Me」はまだ好き。実は「エンドレス・ラブ」も好きじゃない。好みの問題ですよね。3rd『Dancing On The Ceiling』収録の「Love Will Conquer All」や「Se La」は好き。
 「We Are The World」はマイケルとの共作曲ですが、メロディーのほとんどはMJによるもの。リッチーはリリックと一部メロディーに関わった感じ。
 DVD付の、現在のメロディーメイカー、Neyoやエイコンも参加したBest盤をお奨めします。

☆ I Just Called To Say I Love You / Stevie Wonder   Perfomed by スティヴィー・ワンダー

スティーヴィー・ワンダー・グレイテスト・ヒッツ
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ユニバーサル インターナショナル

 スティーヴィーのこの曲なんて、さらにR&B色が強いと思いますが、R&Bではなくこの部門でのノミネート。意外な事ですが、ソロとして初めてのHot-100の1位曲だそうです。日本でも愛されたメロディーライン。80年代、スティヴィ―もテクノロジーを積極的に導入していきます。スティヴィ―の80'Sの大ヒット曲「パート・タイム・ラバー」を収録した『In Square Circle』は80'S TASTE 全開の名盤。
 邦題「心の愛」は映画『ウーマン・イン・レッド』の主題曲です。アカデミー賞では、「フットルース」、「見つめてほしい」、「ゴーストバスターズ」を抑えて最優秀主題歌賞を受賞。
 スティーヴィーも、3枚組とかいろいろベスト盤が出ていますが、代表曲がコンパクトに収録されているこのベスト盤が適度でお奨め。

☆ Time After Time シンディー・ローパー、ロブ・ハイマン  Perfomed by Cyndi Lauper
 
究極ベスト
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ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

 個人的には、この曲に1票です。「What's Love Got To Do With It」より「Time After Time」。シンディーは、最優秀新人賞も獲得していますが、ライターしての表現力も評価されたと思います。この曲があったから、あのちょっと飛んでるキャラの意味合いも深まった気がします。このバラードもおれの中では一生モンの曲。素晴らしいバラード。リピート数では相当なもの。シンディーの、きれいすぎないボーカルがこの曲にあう。マドンナと比較されたシンディーだけど、歌のうまさはシンディーの方が一歩抜き出てる。っていうかマドンナ歌はうまくない。この曲は今でも心にしみる。アコースティックバージョンも良かった。「トゥルー・カラーズ」も名曲だと思いますが、やっぱ「タイム・アフター・タイム」がいい。
 新しいベスト盤がこちら。グーニーズの主題歌やPrinceのカバーも収録されてるのでこちらを紹介します。 

 以上最優秀楽曲賞ノミネートの5曲です。80'Sを思い起こす名曲ばかり、そして80'Sだけではくくれない名曲ばかり。どの曲も受賞してもおかしくないポテンシャルをもった曲だと思います。



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