山崎まさよしさんのLIVEに初めて行きました。(1月30日in広島・上野学園ホール)
これまでの私のMusic Blogの好みを見てもらったらまさやん(←ファンはこう呼ぶらしい)は意外に思われると思います。でやはり物事にはきっかけというものがあるわけで、山崎まさよし氏のライブに行こうと思った理由は、彼の代表作バラード「One More Time,One More Chance」を生で聞きたかったからなのです。
私の山崎まさよし観といえば、SMAPに提供した「セロリ」と、独特の歌心を感じる唱法といった所。特にアルバムを購入しているアーティストでもありませんでした。
そんな私が、魅了されたのが「One more time, One more chance(ワン・モア・タイム ワン・モア・チャンス)」でした。
この曲は、97年発売の彼の4枚目のシングルで、さらに彼が主演もした『月とキャベツ』(監督 篠原哲雄)の主題歌にもなった曲で、山崎まさよしの初期の大ヒット曲。
当時、これだけすばらしい楽曲なので耳にした事はあると思うのですが、「すてきなバラードだな」という位で聞き流していたように思います。
この曲に完全に魅了されたのが、07年、新海誠監督によって手がけられた『秒速5センチメートル』という切ない恋愛アニメ作品でした。
新海監督の作品は、WOWOWで特集していたのを見て一気に好きになりました。
風景描写の緻密さ・美しさが特筆で、その空気感が素晴らしく魅了された。
そして『秒速5センチメートル』で、山崎まさよしの10年前のヒット曲が使用されることになります。
この作品は、小学校3年の時に出会った貴樹(たかき)と明里(あかり)の淡い恋から、大人になっていく過程でクロスしそうで交わらない切ない想いと距離を過ぎていく時間というものを軸に描いている。
2人は出会った時から、お互いを特別な存在と感じあっていた。しかし、お互いの転校等で離れていく現実の中で、特別な想いを抱きつつも、一方は想い続け、一方は現実を受け入れる。
タイトルにもなっている「秒速5センチメートル」は、本編の明里のセリフでもあるけど「桜のおちるスピード」だそう。
当初、この作品のタイトルをこうした意味はすぐにわからなかったし、深く考えもしなかったのだけど、新海監督のインタビューで理解した。
新海作品の根底は、時の流れのはかなさみたいなものがあるんだな。。
新海作品はアニメとは思えない風景の綿密さと美しさがあります。日常のありきたりの景色が独特のカットと描写でドラマになる。
「秒速5センチメートル」予告編 HD版 (5 Centimeters per Second)
3編からなる作品ですが、2話では種子島が舞台となっている。
「なんで種子島?」とも思ったけど、豊かな自然とそして宇宙ロケットを発射する宇宙センターもある。そしてその宇宙船、永遠とも思えるような闇をただひたすら進んでいく宇宙ロケットにも物語のテーマも重ねている。
そして、山崎まさよしの「One more time ,One more chance」なしでは成立しない作品でもあると思います。当初は、作品自体も10個程度のプロットとそれぞれに楽曲をつけて制作するプランがあったそうですが、最終的にはこの作品のテーマと山崎氏のこの曲に絞られたと。
で新海監督も大好きだった思い出深い曲だそうで、ダメもとで山崎サイドに依頼したところ快諾されたということ。
曲と作品が見事に一体化しています。「One more time ---」の世界観を作品にしたようです。
山崎まさよしが歌う曲自体もすばらしいですが、作品の中のBGMとしてもこの曲がアレンジされたはかないピアノ曲が流れそれもすばらしい。
サントラ欲しくて探しても山崎まさよしのシングル盤しかなくて(そこには1曲そのピアノBGMが収録)サントラはないのかな?と思っていたら、下記の特別限定版DISKの3枚目がこの作品のサントラでした。
シンプルなピアノの音色が主体のサントラで、作品同様そのはかない空気感に魅了される。新海作品には欠かせない天門が手がけている。
「One more time ,One more chance」はいろいろなアーティストによってカバーもされているようですが、シンプルなピアノバージョンは見つけれなくて探していたのですが、このサントラにはピアノによるインストも収録されている。このサントラに出会えてよかった。
こうして数年前に『秒速5センチメートル』を見てから「One more time, One more chance」が心に浸透していたのです。
そして山崎まさよしのLIVE情報を目にし、チケットがとれたので前回行ったのです。(この辺からLIVEの話ね)
山崎まさよしLIVE初体験で、前述のようにほとんど予備知識がないオレでしたが、素晴らしかったですね。
山崎まさよし、「本物のミュージシャンだわ」ってしびれた。
シンガーソングライターという言葉もだんだん薄れてきているこの時代だけど、こんなミュージシャン魂全開のライブは初めてでした。(松下奈緒ちゃんのLIVEもよかったけど)
こないだもジャネットいったし、いわゆる大物アーティスト系もちょこちょこ行ってますが、ギターとベース、ドラムスの3人のみで編成されたステージだったけどその迫力とグルーブ感といったら!まさやんも、曲、曲でそれにあったギターをその都度変える徹底ぶり。手間を惜しまないその姿にも感動した。
中村キタロー(B/Key)、江川ゲンタ(Dr/Per)という方とのトライアングルは定番のようですが、このお二人も素晴らしかったし、三人の生み出すグルーブは最高だった。3人のやりとりもおもしろい!
山崎まさよし、そのギターにブルースの匂いを超感じたし、カントリーの匂いもあったし、こんなにもロックなんだとも思ったし、全体的におれが好きなR&B色はうすいけどベースは超ファンキーだった。年齢も近い山崎まさよしさん、どんなアーティストに影響受けてきたんだろうっという部分もすごく興味ももってしまった。
(ネットででてきたアーティストは、ポール・マッカートニー、ニール・ヤング、キャロル・キング等だった)
ほとんど楽曲を知らないオレも3人が生み出すグルーブに自然に体ものってくるし、バラードではその歌心に魅了される。
キーボードがあまりないバンド編成だったけど、『ドラえもん 新・のび太の日本誕生』のために書き下ろした「空へ」もキーボードのピアノソロで初披露され、これもよかった。
山崎まさよし、ギターもめちゃうまだけど、ピアノもうまいんだな。めちゃマルチ。
知らない曲ばかりでも、超楽しめていましたが、メインの「One more time, One more chance」やらないのか??と思っていたところ、照明も落ちこの曲が始まる。
Yamazaki Masayoshi - One More Time, One More Chance (live with orchestra)
暗闇の中にバックに十字架が映し出され神聖な空気感も漂う。
曲もいいけどリリックもすばらしい。そして魂の歌声に心がふるえる。
これ以上 何を失えば 心は許されるの
どれ程の痛みならば もういちど君に会える
こんな出だしから曲は始まる。
山崎まさよしの実体験を曲にしているのだそう。
寂しさ紛らすだけなら 誰でもいいはずなのに
星が落ちそうな夜だから 自分をいつわれない
この詩もこころにしみる。
命が繰り返すならば 何度も君のもとへ
欲しいものなどもう何もない
君のほかに大切なものなど
で終わる。もしかしたら相手とは死別したのかとも感じてしまう。
そういう想いを持つ人や遠距離恋愛を今している人、相手をめちゃくちゃ好きなまま離れてしまった人などは切ないほど心に染みる曲だと思う。
別れの春がまたやってくる。
★天野清継という方のギターによるブルース感満載のインストもすばらしい。
これまでの私のMusic Blogの好みを見てもらったらまさやん(←ファンはこう呼ぶらしい)は意外に思われると思います。でやはり物事にはきっかけというものがあるわけで、山崎まさよし氏のライブに行こうと思った理由は、彼の代表作バラード「One More Time,One More Chance」を生で聞きたかったからなのです。
私の山崎まさよし観といえば、SMAPに提供した「セロリ」と、独特の歌心を感じる唱法といった所。特にアルバムを購入しているアーティストでもありませんでした。
そんな私が、魅了されたのが「One more time, One more chance(ワン・モア・タイム ワン・モア・チャンス)」でした。
この曲は、97年発売の彼の4枚目のシングルで、さらに彼が主演もした『月とキャベツ』(監督 篠原哲雄)の主題歌にもなった曲で、山崎まさよしの初期の大ヒット曲。
One more time, One more chance | |
山崎将義,森俊之,中村キタロー,カラオケ | |
ポリドール |
当時、これだけすばらしい楽曲なので耳にした事はあると思うのですが、「すてきなバラードだな」という位で聞き流していたように思います。
この曲に完全に魅了されたのが、07年、新海誠監督によって手がけられた『秒速5センチメートル』という切ない恋愛アニメ作品でした。
新海監督の作品は、WOWOWで特集していたのを見て一気に好きになりました。
風景描写の緻密さ・美しさが特筆で、その空気感が素晴らしく魅了された。
そして『秒速5センチメートル』で、山崎まさよしの10年前のヒット曲が使用されることになります。
One more time,One more chance 「秒速5センチメートル」Special Edition | |
山崎将義,天門,森俊之,サントラ | |
NAYUTAWAVE RECORDS |
この作品は、小学校3年の時に出会った貴樹(たかき)と明里(あかり)の淡い恋から、大人になっていく過程でクロスしそうで交わらない切ない想いと距離を過ぎていく時間というものを軸に描いている。
2人は出会った時から、お互いを特別な存在と感じあっていた。しかし、お互いの転校等で離れていく現実の中で、特別な想いを抱きつつも、一方は想い続け、一方は現実を受け入れる。
タイトルにもなっている「秒速5センチメートル」は、本編の明里のセリフでもあるけど「桜のおちるスピード」だそう。
当初、この作品のタイトルをこうした意味はすぐにわからなかったし、深く考えもしなかったのだけど、新海監督のインタビューで理解した。
新海作品の根底は、時の流れのはかなさみたいなものがあるんだな。。
新海作品はアニメとは思えない風景の綿密さと美しさがあります。日常のありきたりの景色が独特のカットと描写でドラマになる。
「秒速5センチメートル」予告編 HD版 (5 Centimeters per Second)
3編からなる作品ですが、2話では種子島が舞台となっている。
「なんで種子島?」とも思ったけど、豊かな自然とそして宇宙ロケットを発射する宇宙センターもある。そしてその宇宙船、永遠とも思えるような闇をただひたすら進んでいく宇宙ロケットにも物語のテーマも重ねている。
そして、山崎まさよしの「One more time ,One more chance」なしでは成立しない作品でもあると思います。当初は、作品自体も10個程度のプロットとそれぞれに楽曲をつけて制作するプランがあったそうですが、最終的にはこの作品のテーマと山崎氏のこの曲に絞られたと。
で新海監督も大好きだった思い出深い曲だそうで、ダメもとで山崎サイドに依頼したところ快諾されたということ。
曲と作品が見事に一体化しています。「One more time ---」の世界観を作品にしたようです。
山崎まさよしが歌う曲自体もすばらしいですが、作品の中のBGMとしてもこの曲がアレンジされたはかないピアノ曲が流れそれもすばらしい。
サントラ欲しくて探しても山崎まさよしのシングル盤しかなくて(そこには1曲そのピアノBGMが収録)サントラはないのかな?と思っていたら、下記の特別限定版DISKの3枚目がこの作品のサントラでした。
秒速5センチメートル 特別限定生産版 DVD-BOX | |
クリエーター情報なし | |
コミックス・ウェーブ・フィルム |
シンプルなピアノの音色が主体のサントラで、作品同様そのはかない空気感に魅了される。新海作品には欠かせない天門が手がけている。
「One more time ,One more chance」はいろいろなアーティストによってカバーもされているようですが、シンプルなピアノバージョンは見つけれなくて探していたのですが、このサントラにはピアノによるインストも収録されている。このサントラに出会えてよかった。
こうして数年前に『秒速5センチメートル』を見てから「One more time, One more chance」が心に浸透していたのです。
そして山崎まさよしのLIVE情報を目にし、チケットがとれたので前回行ったのです。(この辺からLIVEの話ね)
山崎まさよしLIVE初体験で、前述のようにほとんど予備知識がないオレでしたが、素晴らしかったですね。
山崎まさよし、「本物のミュージシャンだわ」ってしびれた。
シンガーソングライターという言葉もだんだん薄れてきているこの時代だけど、こんなミュージシャン魂全開のライブは初めてでした。(松下奈緒ちゃんのLIVEもよかったけど)
こないだもジャネットいったし、いわゆる大物アーティスト系もちょこちょこ行ってますが、ギターとベース、ドラムスの3人のみで編成されたステージだったけどその迫力とグルーブ感といったら!まさやんも、曲、曲でそれにあったギターをその都度変える徹底ぶり。手間を惜しまないその姿にも感動した。
中村キタロー(B/Key)、江川ゲンタ(Dr/Per)という方とのトライアングルは定番のようですが、このお二人も素晴らしかったし、三人の生み出すグルーブは最高だった。3人のやりとりもおもしろい!
山崎まさよし、そのギターにブルースの匂いを超感じたし、カントリーの匂いもあったし、こんなにもロックなんだとも思ったし、全体的におれが好きなR&B色はうすいけどベースは超ファンキーだった。年齢も近い山崎まさよしさん、どんなアーティストに影響受けてきたんだろうっという部分もすごく興味ももってしまった。
(ネットででてきたアーティストは、ポール・マッカートニー、ニール・ヤング、キャロル・キング等だった)
ほとんど楽曲を知らないオレも3人が生み出すグルーブに自然に体ものってくるし、バラードではその歌心に魅了される。
キーボードがあまりないバンド編成だったけど、『ドラえもん 新・のび太の日本誕生』のために書き下ろした「空へ」もキーボードのピアノソロで初披露され、これもよかった。
山崎まさよし、ギターもめちゃうまだけど、ピアノもうまいんだな。めちゃマルチ。
知らない曲ばかりでも、超楽しめていましたが、メインの「One more time, One more chance」やらないのか??と思っていたところ、照明も落ちこの曲が始まる。
Yamazaki Masayoshi - One More Time, One More Chance (live with orchestra)
暗闇の中にバックに十字架が映し出され神聖な空気感も漂う。
曲もいいけどリリックもすばらしい。そして魂の歌声に心がふるえる。
これ以上 何を失えば 心は許されるの
どれ程の痛みならば もういちど君に会える
こんな出だしから曲は始まる。
山崎まさよしの実体験を曲にしているのだそう。
寂しさ紛らすだけなら 誰でもいいはずなのに
星が落ちそうな夜だから 自分をいつわれない
この詩もこころにしみる。
命が繰り返すならば 何度も君のもとへ
欲しいものなどもう何もない
君のほかに大切なものなど
で終わる。もしかしたら相手とは死別したのかとも感じてしまう。
そういう想いを持つ人や遠距離恋愛を今している人、相手をめちゃくちゃ好きなまま離れてしまった人などは切ないほど心に染みる曲だと思う。
別れの春がまたやってくる。
★天野清継という方のギターによるブルース感満載のインストもすばらしい。
山崎まさよしトリビュート・アルバム 「ONE MORE TIME,ONE MORE TRACK」 | |
ジェイク・シマブクロ | |
ERJ |
私に「One more chance ,One more time」は意外でした?
ジャンルに限らず、音楽はいいですよね。音楽は人生を豊かにすると思います。
なんと!
1/30と聞いて…その日は、Shinnosukeさんが(ユニットのライヴイベントを)幕張(と新宿!?w)で頑張ってらした時じゃないですか!w
いらしてたのが幕張ではなかったということが、非常に残念でなりません………というのは冗談(イベントは本当ですよ!笑)ですがw
この世に生まれた音楽の数って、実際どのくらいあるものなのでしょうね。
想像は出来ませんが、星の数ほどという表現が、あながち大袈裟ではないような気はしています。
そう考えると、自分がこれまでに出逢えた音楽の数なんて、そのうちの、ほんの一握り程度でしかありません。
となると当然、自分の心をも揺さぶる音楽は、自分次第できっとまだまだたくさん存在するのでしょうし、そしてそれ(良さ)は、そもそもが、決してジャンルの枠に囚われるものではなく、届き方(きっかけやタイミング)もあるのかもですが、どちらかというと、届け方に左右される部分も大きいのかな、とは思ってるので、意外だったと、思わなかったといえば嘘になりますが、単純に、純粋に、良いものの良さがきちんと伝わった瞬間というだけのことだったのではないでしょうか。
まさに、音楽が持つ力の真髄と言いますか………なんか、意味わからないですね、すみません。
でもやっぱり…新鮮でした!笑