![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/6a/a43cceec41a2a60f4801919935aac6ab.jpg)
007シリーズ最新作。期待の『スペクター』。監督は前作『スカイフォール』に引き続きサム・メンデス。音楽もトーマス・ニューマン。
ダニエル・クレイグボンドの4作目。契約上はもう1作品あるそうですが、ダニエルボンド終わりかな~。正直、今回でもういいやって感じにもなった。ダニエルボンド、十分満喫した。ダニエル自身も明確なコメントはしていないけど、降板の意思を示しているそうだし。まあやっと作り上げて「次は?」って聞かれても嫌になるだろうけど。
ダニエルボンドは、06年の『カジノ・ロワイヤル』から。今回の『スペクター』まで9年の登板で4作品の出演となっている。
歴代の俳優の登板期間も振り返ってみる。
初代、ショーン・コネリーは1962年~1971年の9年で6作。(71年『ダイヤモンドは永遠に』で1作品のみ再復帰)
2代目、ジョージ・レーゼンビーは1969年の『女王陛下の007』のみ。
3代目、ロジャー・ムーアは、1973年~1985年の12年で7作。
4代目、ティモシー・ダルトンは、1987年~1989年の2年で2作。ティモシーボンドは、一番好きだった。007シリーズの配給の権利をめぐって訴訟が起こり、再開のめどがつかず降板という形になる。次の007作品の再開まで6年の空白期間をうむ。
5代目、ピアース・ブロスナンは、1995年~2002年の7年で4作品。
こうしてみると、ダニエルボンドも4作品なんだけど、かなり新たなジェームス・ボンドのイメージを作り上げた。『カジノ・ロワイヤル』から9年もたってるんだと驚きもする。
とにかく06年の『カジノ・ロワイヤル』が傑作だった。
ちょっと閉塞感も感じていた007シリーズをマーティン・キャンベル監督が見事に復活させた。
同じくハード・ボイルド路線だったティモシーボンドも好きだったけど、さらにハードに、リアリティーも重視し、人間ボンドも描いたのが『カジノ・ロワイヤル』だった。
それまでの007作品は、秘密兵器的なツールも魅力でしたが、ちょっとトンデモすぎるものもあった。
ストーリー展開も、ご都合主義的なとこもあって、「それはないだろ」的なとこで苦笑してしまう事もあった。そこも含めて007作品ではあるのだけど。
しかし、ダニエルボンドは、リアルだった。大きな痛みを伴う展開が多かった。それにより物語にエッジがきき、いつも以上にボンドに感情移入できた気がする。
ダニエルも、ジョークやユーモア満載のジェームス・ボンドを演じる気はなかった。
『カジノ・ロワイヤル』は、リメイク作品ではあるけど、本当にこれまでにない007作品となった。ある意味、007シリーズにしなくてもいいくらいの。公開前まで、けっこうメディアに酷評されていたダニエル・クレイグにも、絶賛の嵐がおこった。
今回、あらためて『カジノ・ロワイヤル』を見たのですが、やはりすばらしかった。こうして見るとダニエルも、ちょっと細身だった。今がさらにマッチョになってる事か。
で、『カジノ・ロワイヤル』を見て、ダニエル作品は、つながっていたんだと言うことも認識する。『カジノ』に出ていたミスター・ホワイトが、超重要人物で、彼がこの4作品をつなげている事も再認識する。
『カジノ・ロワイヤル』から2年後に公開された『慰めの報酬』は完全につながっている。設定も、『カジノ・ロワイヤル』の最後のシーン、ボンドがミスター・ホワイトを捕獲した後のカーチェイスから始まってるし。今回、さらに続けて『慰めの報酬』も一気見してよくわかった。
『慰めの報酬』は、『カジノ・ロワイヤル』を見てそのまま見ないとその良さがうすれてしまう。私がそうでした。
当時も劇場で、『カジノ・ロワイヤル』のすばらしい印象は残っていましたが、復習せずに『慰めの報酬』も見たのでやはりいろいろな部分で断線していた。特に、ダニエルボンドが、ある種暴走というか、無慈悲に相手を殺していく感じに違和感ももっていた。
それは、ウェスパーを失った悲しみが根底にあるわけで。『カジノ・ロワイヤル』の最後のシーンでは平静を装っていたボンドだけど、その悲しみの深さは『慰めの報酬』の随所で感じる。そして、『慰め』でもミスター・ホワイトは登場し、彼のバックには大きな組織がある事を匂わせている。彼が逃亡できたのも、敵のスパイがボンド側にも潜伏していた事にもよった。
そして、2012年の『スカイフォール』です。監督の、サム・メンデスも当初から『カジノ・ロワイヤル』から続くベースのストーリーは作品の中に盛り込むように指示を受けていたんだと思う。『スカイ・フォール』では、幼少期に過ごしたスコットランドの〝スカイ・フォール″に向かい、そこには『スペクター』の伏線となる遺留品の写真(少年ボンドと顔は焼け焦げて見えないもう一人の少年との)が残っているわけです。
そうした過去3作品の伏線が、この『スペクター』に結びつきます。ダニエルもその事を意識して演じていたのでしょうか。
これまでの007シリーズは、ほぼ1作品、独立していましたが、ダニエル作品に関しては、当初から4部作的な作りを考えていたように思いました。
そういう意味合いもあってダニエルもこれで終わり的な気持ちもあるのかもしれません。
ただ『スペクター』、これまでのダニエルボンドとボンドのスタイルが違う。
人間ないものねだりで、これまでのダニエルボンドが、ハードでリアルだったので、ちょっと今までの軟派ボンドでトンデモ展開もいいかなと思った事がありましたが、その感じが今回入ってます。
ダニエルが、えらく軟派なプレイボーイ的な感じになっています。今回、イタリアの至宝、おれも好きなモニカ・ベルッチもマフィアの未亡人の役で007シリーズに登場。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/7e/27158f594e5dfba36a3f70c151d53cb9.jpg)
50歳での起用は、シリーズ最年長だそう。ヴァンサン・カッセルと離婚し、シングルマザーとなったモニカが007シリーズにどう絡むのかも今回楽しみの一つではあったけど、ちょっと歳を感じだな~。『マレーナ』(00)の時のような妖艶さはうすれてた。
ストーリー展開も、安直な感じがしました。どれだけ強大で恐ろしい組織なんだと思っていたけど、意外とあっさり敵の本部にもたどりつけた。それも正面から堂々と。クリストフ・ヴァルツ演じる相手ボスとボンドとの因縁も描かれるわけです。『カジノ・ロワイヤル』の時から、ボンドへの復讐劇は始まっていたわけですが、ちょっと深みにもかけたし。
そうはいっても007シリーズの醍醐味は失われておらず、作品の水準はよゆうでクリアなわけですが。
ただ最後まで『カジノ・ロワイヤル』を超えることはできなかった感じ。
音楽も、前回同様トーマス・ニューマンに期待でしたが、そんなに残らなかったな~。今回はサントラ買うのも躊躇してます。サム・スミスの主題歌もそんなに好きじゃないかな。
次回の007シリーズ、どうなるんでしょうね。シリーズも一区切りになり、リラックした感じで最後の1作品にダニエル・クレイグが登板するというのもありな感じもしてきた。すごい契約料も入るでしょうし。
そして、また新機軸の007シリーズが登場するのか。でもだんだん諜報機関の描き方も難しくなってきてる感もある。ほんとテクノロジーと情報戦の世界になりつつある。
今の世界情勢だったら、テロが題材になるような気もするけど、なかなか取り上げるには難しい側面もある。
007シリーズ24作品ですか。すごいです。
スパイ映画といえば007シリーズだったけど、トム・クルーズの『ミッション・イン・ポッシブル』やマッド・デイモンのジェイソン・ボーンシリーズもでてきた。
そんな中、英国発信の007シリーズが今後もどういう形で描かれるのか楽しみです。そして『カジノ・ロワイヤル』を超える作品を作れるかにも期待です。
★モニカ・ベルッチ写真集、でかいです
ダニエル・クレイグボンドの4作目。契約上はもう1作品あるそうですが、ダニエルボンド終わりかな~。正直、今回でもういいやって感じにもなった。ダニエルボンド、十分満喫した。ダニエル自身も明確なコメントはしていないけど、降板の意思を示しているそうだし。まあやっと作り上げて「次は?」って聞かれても嫌になるだろうけど。
ダニエルボンドは、06年の『カジノ・ロワイヤル』から。今回の『スペクター』まで9年の登板で4作品の出演となっている。
歴代の俳優の登板期間も振り返ってみる。
初代、ショーン・コネリーは1962年~1971年の9年で6作。(71年『ダイヤモンドは永遠に』で1作品のみ再復帰)
2代目、ジョージ・レーゼンビーは1969年の『女王陛下の007』のみ。
3代目、ロジャー・ムーアは、1973年~1985年の12年で7作。
4代目、ティモシー・ダルトンは、1987年~1989年の2年で2作。ティモシーボンドは、一番好きだった。007シリーズの配給の権利をめぐって訴訟が起こり、再開のめどがつかず降板という形になる。次の007作品の再開まで6年の空白期間をうむ。
5代目、ピアース・ブロスナンは、1995年~2002年の7年で4作品。
こうしてみると、ダニエルボンドも4作品なんだけど、かなり新たなジェームス・ボンドのイメージを作り上げた。『カジノ・ロワイヤル』から9年もたってるんだと驚きもする。
とにかく06年の『カジノ・ロワイヤル』が傑作だった。
ちょっと閉塞感も感じていた007シリーズをマーティン・キャンベル監督が見事に復活させた。
同じくハード・ボイルド路線だったティモシーボンドも好きだったけど、さらにハードに、リアリティーも重視し、人間ボンドも描いたのが『カジノ・ロワイヤル』だった。
それまでの007作品は、秘密兵器的なツールも魅力でしたが、ちょっとトンデモすぎるものもあった。
ストーリー展開も、ご都合主義的なとこもあって、「それはないだろ」的なとこで苦笑してしまう事もあった。そこも含めて007作品ではあるのだけど。
しかし、ダニエルボンドは、リアルだった。大きな痛みを伴う展開が多かった。それにより物語にエッジがきき、いつも以上にボンドに感情移入できた気がする。
ダニエルも、ジョークやユーモア満載のジェームス・ボンドを演じる気はなかった。
『カジノ・ロワイヤル』は、リメイク作品ではあるけど、本当にこれまでにない007作品となった。ある意味、007シリーズにしなくてもいいくらいの。公開前まで、けっこうメディアに酷評されていたダニエル・クレイグにも、絶賛の嵐がおこった。
今回、あらためて『カジノ・ロワイヤル』を見たのですが、やはりすばらしかった。こうして見るとダニエルも、ちょっと細身だった。今がさらにマッチョになってる事か。
で、『カジノ・ロワイヤル』を見て、ダニエル作品は、つながっていたんだと言うことも認識する。『カジノ』に出ていたミスター・ホワイトが、超重要人物で、彼がこの4作品をつなげている事も再認識する。
『カジノ・ロワイヤル』から2年後に公開された『慰めの報酬』は完全につながっている。設定も、『カジノ・ロワイヤル』の最後のシーン、ボンドがミスター・ホワイトを捕獲した後のカーチェイスから始まってるし。今回、さらに続けて『慰めの報酬』も一気見してよくわかった。
『慰めの報酬』は、『カジノ・ロワイヤル』を見てそのまま見ないとその良さがうすれてしまう。私がそうでした。
当時も劇場で、『カジノ・ロワイヤル』のすばらしい印象は残っていましたが、復習せずに『慰めの報酬』も見たのでやはりいろいろな部分で断線していた。特に、ダニエルボンドが、ある種暴走というか、無慈悲に相手を殺していく感じに違和感ももっていた。
それは、ウェスパーを失った悲しみが根底にあるわけで。『カジノ・ロワイヤル』の最後のシーンでは平静を装っていたボンドだけど、その悲しみの深さは『慰めの報酬』の随所で感じる。そして、『慰め』でもミスター・ホワイトは登場し、彼のバックには大きな組織がある事を匂わせている。彼が逃亡できたのも、敵のスパイがボンド側にも潜伏していた事にもよった。
そして、2012年の『スカイフォール』です。監督の、サム・メンデスも当初から『カジノ・ロワイヤル』から続くベースのストーリーは作品の中に盛り込むように指示を受けていたんだと思う。『スカイ・フォール』では、幼少期に過ごしたスコットランドの〝スカイ・フォール″に向かい、そこには『スペクター』の伏線となる遺留品の写真(少年ボンドと顔は焼け焦げて見えないもう一人の少年との)が残っているわけです。
そうした過去3作品の伏線が、この『スペクター』に結びつきます。ダニエルもその事を意識して演じていたのでしょうか。
これまでの007シリーズは、ほぼ1作品、独立していましたが、ダニエル作品に関しては、当初から4部作的な作りを考えていたように思いました。
そういう意味合いもあってダニエルもこれで終わり的な気持ちもあるのかもしれません。
ただ『スペクター』、これまでのダニエルボンドとボンドのスタイルが違う。
人間ないものねだりで、これまでのダニエルボンドが、ハードでリアルだったので、ちょっと今までの軟派ボンドでトンデモ展開もいいかなと思った事がありましたが、その感じが今回入ってます。
ダニエルが、えらく軟派なプレイボーイ的な感じになっています。今回、イタリアの至宝、おれも好きなモニカ・ベルッチもマフィアの未亡人の役で007シリーズに登場。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/7e/27158f594e5dfba36a3f70c151d53cb9.jpg)
50歳での起用は、シリーズ最年長だそう。ヴァンサン・カッセルと離婚し、シングルマザーとなったモニカが007シリーズにどう絡むのかも今回楽しみの一つではあったけど、ちょっと歳を感じだな~。『マレーナ』(00)の時のような妖艶さはうすれてた。
ストーリー展開も、安直な感じがしました。どれだけ強大で恐ろしい組織なんだと思っていたけど、意外とあっさり敵の本部にもたどりつけた。それも正面から堂々と。クリストフ・ヴァルツ演じる相手ボスとボンドとの因縁も描かれるわけです。『カジノ・ロワイヤル』の時から、ボンドへの復讐劇は始まっていたわけですが、ちょっと深みにもかけたし。
そうはいっても007シリーズの醍醐味は失われておらず、作品の水準はよゆうでクリアなわけですが。
ただ最後まで『カジノ・ロワイヤル』を超えることはできなかった感じ。
音楽も、前回同様トーマス・ニューマンに期待でしたが、そんなに残らなかったな~。今回はサントラ買うのも躊躇してます。サム・スミスの主題歌もそんなに好きじゃないかな。
次回の007シリーズ、どうなるんでしょうね。シリーズも一区切りになり、リラックした感じで最後の1作品にダニエル・クレイグが登板するというのもありな感じもしてきた。すごい契約料も入るでしょうし。
そして、また新機軸の007シリーズが登場するのか。でもだんだん諜報機関の描き方も難しくなってきてる感もある。ほんとテクノロジーと情報戦の世界になりつつある。
今の世界情勢だったら、テロが題材になるような気もするけど、なかなか取り上げるには難しい側面もある。
007シリーズ24作品ですか。すごいです。
スパイ映画といえば007シリーズだったけど、トム・クルーズの『ミッション・イン・ポッシブル』やマッド・デイモンのジェイソン・ボーンシリーズもでてきた。
そんな中、英国発信の007シリーズが今後もどういう形で描かれるのか楽しみです。そして『カジノ・ロワイヤル』を超える作品を作れるかにも期待です。
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★モニカ・ベルッチ写真集、でかいです
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