アート泥棒、26ヶ月の刑にガックリ。自殺未遂。

　AFP通信によると、元ウエイターのStephane Breitwieser(33)は数年に渡ってヨーロッパの美術館をめぐり、盗みを働いていた模様。盗品はリュック・サックの中やコートの内側に隠すというごく単純な手法。
　法廷で検察は、彼が盗品を売ったか否かに関わらず、犯行はナルシスティックでエゴイスティックなものとして最高刑の３年を求刑。しかしStrasbour裁判所は26ヶ月の懲役刑を言い渡しただけだった。
　彼の弁護士によると熱心なアート愛好家であるBreitwieserは非常に落ち込んでおり、この火曜日に房内で首つり自殺を図ったが、同室の受刑者が警報を鳴らし未遂に終った。
　
　Breitwieserは2001年11月スイスのLucerne、リチャード・ワグナー美術館で逮捕された。スイスの法廷で彼はブリューゲル、ワトー、デューラーを含む200あまりの名作をヨーロッパ各地のギャラリーから盗んだと供述。フランスに移送される前にスイスの刑務所で２年を過ごした。フランス法廷ではおもにフランスの美術館での窃盗についての裁判。
　彼の逮捕後100以上のアンティークの花瓶や香炉などラインーローヌ運河から収集され修復されている。これは彼の母が遺棄しようとしたもの。彼の母はフランス東のEschentzwillerの自宅に息子の盗品を保管、作品に傷をつけたかどで懲役３年執行猶予18ヶ月。彼の元恋人は盗品を受け取り懲役６ヶ月執行猶予12ヶ月を言い渡されている。
　
＊BBC NEWS
　http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/4155989.stm