barbaraunfufu

Burro nombrado, burro presentado.

『ピンクパンサー』The Pink panther / 2005 アメリカ 95min.

2006-05-02 23:44:28 | je l'ai vue
(ストーリー)
サッカーフランス代表監督グルアンはポップスター、ザニアの恋人。フランスVS中国の試合に臨み、大観衆の前で彼女に勝利を誓った。試合後勝利に涌くスタジアムでイブが殺害され、彼の持つ至宝ピンクパンサーが盗まれた。パリ警視ドレフュスは事件を解決して、今年こそ栄誉賞メダルを授与したい…。見事犯人を検挙するまで世間の目をくらます公式捜査員が必要。そこで抜擢したのが片田舎の巡査クルーゾー。お目付け役にカタブツ刑事ポントンをつけて、クルーゾーを現場に送り込んだはいいが…。

 ずっと前から白髪だから年をとっているのかわからない。マユ、鼻、口と顔の造作が大きいのに目だけが小さくカワイくはないのでキレキャラでコワ面白いのがスティーブ・マーチンの持ち味。でも手足が長くてスタイルよし、手の振りを大きく早くして早足で歩けばX脚が浮ついて楽しいこと、声がお調子者のラッパみたいにハイテンションなこと、歌って踊ればさぞ愉快そうに見えること、自分の持ち味を知っている男です。
 触るものがみな崩壊、足音から聞き分けてその主は女と声を大にして言えば男、眼鏡をかけて目が巨大…とカラダを駆使したスラップスティック・ギャグのオンパレード。15秒に一度は笑える仕掛け。でも一番面白いのはスティーブ・マーチンの言い回し。フランスなまりの英語の警部の発音です。英語が発音できない英語レッスン・ギャグは学生時代に言語学を勉強していたスティーブ・マーチンの経験の賜物かと思ったんですけど、SNLのジョン・べルーシのギャグのパクリらしいです。

◯監督 / ショーン・レヴィShawn Levy 製作 / ロバート・シモンズ Robert Simonds 音楽 / クリストフ・べック 出演 / クルーゾー警部:スティーヴ・マーチン Steve Martin ポントン:ジャン・レノ Jean Reno ザニア:ビヨンセ Beyonce ドレフュス警視:ケビン・クライン Kevin Klein

クルーゾーを救うシークレット・エージェントはクライブ・オーウェンのカメオ出演。

『タイタニック』Titanic 1997 / アメリカ 189min

2006-05-01 05:48:46 | je l'ai vue
(ストーリー)
アメリカの田舎で静かな老年生活を送っていたローズはある日テレビで、1912年大西洋沖に沈没したタイタニック号の財宝探索のニュースを耳にする。彼女はタイタニック号の生存者のひとりであった。甦る当時の思い出に胸を高鳴らせるローズ。船とともに沈んだ至宝『海の心臓』についての情報提供者を募る声に応えて北の海に飛んだ。そこで調査隊の青年たちにタイタニック号沈没の状況と、彼女の、彼女をとりまく人々、そして彼女とともに情熱を燃やした青年ジャックの物語を語り出すのであった…

◯学識もあり進歩的な自意識をもっているが因習を打ち破れない女性ローズと超コンサバ婚約者キャル、画家のジャックの三角関係がオリーブとブルート、ポパイの関係みたい。救命船で海上に降りてゆくローズを見送るジャックとキャルはポパイとブルートさながら。でも二人には仏映画『突然炎のごとく』のような友情はないのでウジウジしない三角関係がアメリカ。
 そして沈み行く船上で人々を安心させるために演奏を命じられた弦楽四重奏楽団。よもや危ない、演奏終了。しかしその後自主的に" Nearer My God, Thee" を演奏し始める。大ヒット主題歌 "My heart will go on" よりずっと印象深いです。
http://www.soundpie.com/hymn/320.htm
http://www.letgodbetrue.com/worship/songs/nearer-my-god-to-thee.htm

監督・製作・脚本 / ジェームズ・キャメロン James Cameron 音楽 / ジェームズ・ホーナー James Horner 撮影 / ラッセル・カーペンター Russel Carpenter 
出演ジャック:レオナルド・ディカプリオ Leonardo DiCaprio ローズ:ケイト・ウィンスレット Kate Winslet、グロリア・スチュアート Gloria Stuart 母:フランシス・フィッシャー Francis Fisher キャシー・ベイツ キャル:ビリー・ゼイン Billy Zane

音楽のジェームズ・ホーナーは『マスク・オブ・ゾロ』シリーズなどで知られています。大ヒット主題歌 "My heart will go on" を作曲。作詞は " Up where we belong" のウィル・ジェニングス。撮影のラッセル・カーペンターは『チャーリーズエンジェル』。

『モーター サイクルダイアリーズ』

2005-01-07 23:59:52 | je l'ai vue
(ストーリー)
 1952年、23歳の医学生エルネスト・ゲバラ・デ・セルナはアルゼンチンのブエノス・アイレスからヴェネズエラのカラカスまで相棒の薬学生アルベルト・グラナードとともに大陸縦断バイク旅行に出発。ノートン500のバイクは名付けてポデロッサ(馬力くん)だ。出発の日はアルベルトの29歳の誕生日で、彼の30歳の誕生日には目的地に到達しているはず。
 エルネストの恋人の家を訪ねたり、チリの新聞に診療しながら旅する医学生として新聞に掲載されたり、バイクがイカれてしまったり、喘息の発作に悩まされたり、二枚目エルネストと脳天気なアルベルトの旅はまさにデコボコ珍道中。しかしペルーの鉱山をヒッチハイクで越えるあたりからエルネストらはラテン・アメリカの貧しく厳しい現状を目のあたりにする。アマゾン川奥地でハンセン氏病患者のホスピスを手伝いながらそれぞれの将来への一歩を踏み出す揺らぎない思いを確実なものにするのだった。

●ジョン・レノンとゲバラは似ています。ジョン・レノンは音楽・ロックの領域から理想の世界像を発信。彼の世界像は漠然とした愛と平和でしたが、ゲバラは具体的な政策を持った革命家でした。
 現代の世界では、政治とアート、音楽の世界は乖離してしまっているけど、ジョン・レノンの運動は、アートは世界を変えられるというものだったし、ゲバラは革命は世界を変えると考えていたのでした。
 ゲバラは政治的に世界を変えよう、平等な世界にしようとし、1967年のボリビア・ゲリラ戦争中に殺害。ジョン・レノンは思想的に、世界を変えようとして1980年に暗殺。ふたりとも本当に自由で平等な世界をめざしていたのは同じだったのです。

◎監督 / ウォルター・サレス 製作総指揮/ ロバート・レッドフォード、ポール・ウェブスター、 ハノ・ヒュ-ス 出演/ ガエル・ガルシア・ベルナル、ロドリゴ・デ・ラ・セルナ、ミア・マエストロ/ 2004年/製作国:イギリス=アメリカ合作/ 原作:エルネスト・チェ・ゲバラ「モーターサイクル南米旅行日記」(現代企画室刊)提供/ 日本ヘラルド映画、アミューズソフトエンタテインメント / 後援:キューバ共和国大使館/サントラ:ユニバーサル・クラシックス カラー/ 2時間7分/ 7 巻/ 3453 m/ ビスタサイズ/ ドルビーSRD/ 字幕翻訳:林 完治

*モータサイクルダイアリーズ
http://www.herald.co.jp/official/m_cycle_diaries/index.shtml

『誰にでも秘密がある』

2005-01-04 06:27:56 | je l'ai vue
 ジャズ・ボーカリストで恋愛セックス自由主義の三女ミヨン、ガリ勉でオクテの次女ソニョン、幸せな結婚をして娘がいるが刺激がほしい長女ジニョン。最初はミヨンの恋人として三姉妹の前に登場するギャラリー経営の青年実業家スヒョン。見目麗しいだけでなくスリリングなデートをプレゼントしたり、文学に造詣が深かったり、ほどよくエッチでやさしい…そんなスヒョンにそれぞれチョッカイを出され、それぞれメロメロになってゆくのだが、スヒョンはミヨンの婚約者。押さえ切れない姉妹の欲望が、スヒョンを通して爆発! といったストーリー。
 
 カラフルなデザインコスチュームなし、オカマも出てこないけど、人間関係が複雑に入り組んでいけばいくほど笑えちゃうところがスペインのアルモドヴァル映画に似てる、と言ってはアルモドヴァルがかわいそう!? 。登場人物たちの食べているモノがおいしそうで、韓国を感じさせる。ソニョンとジニョンがデパート帰りに立ち寄る屋台で食べる巨大な串焼きみたいなもの、ウマそう! 冒頭もミヨンとソニョンの食事シーンだし、スヒョンがご馳走を振る舞うシーンもある。いっそ韓国グルメ映画にしてほしかった。ビョン様ファンでないものには辛い映画である。そう、入場券を購入するとオマケでくれるニューイヤー・プレゼントのビョン様シール、どこに貼ればええのでしょうか?

監督 / チャン・ヒョンス
出演 / イ・ビョンホン、チェ・ジウ、チュ・サンミ、キム・ヒョジン

*誰にでも秘密がある
http://www.himitsugaaru.com/

東京グランド・オール・オープリー・リユニオン

2004-12-17 04:31:50 | je l'ai vue
東京グランド・オール・オープリー・リユニオン~TOKYO GRAND OLE OPRY REUNION~
2004/12/13(月)ヤクルトホール
出演 / ムッシュかまやつ / トミ藤山 / マイク眞木 / 麻田浩&His Muddy Greeves / 金子洋明 / 東理夫

 1940年代生まれ。カントリー&ウエスタン世代の同窓会さながら。司会はマウンテン・プレイボーイズのジミー時田と縁の深い作家の東理夫。現ベンテン・レーベル主宰の麻田浩と彼の率いるカントリー・ブラスバンドが登場。(ちなみにブラスはテナー・サックスとトランペット)
 ペティ・ブーカのゲスト演奏に続いて、五輪真弓のプロデュースで知られる金子洋明。彼と日本のカントリー・クィーン、トミ藤山とのヨーデル合戦、マイク眞木のおとぼけトーク・シンギング、ムッシュかまやつのゆるゆるカントリーと『Get on you kinks on Rout66』。
 うまいアマチュアとお気楽モードのプロ、大熱狂ではないが静かなカントリー・ミュージックへの愛を感じさせるノリ。
 中でも特筆すべきはマイク眞木のプレイボーイ・ビームと相乗効果で妙な盛り上がりをみせるおとぼけトーク&シング。しかも登場時には南北戦争時の楽器(実は中世ヨーロッパからの楽器)ハーディ・ガーディを抱え、吟遊詩人ながら英語の詩を唄う、というか唸る。これがうまい! カッコいい! さらに日本語訳で『駅馬車』『3人の社員のうた(You are the Sunshine)』などカントリーの定番。
 観客を乗らして唄わせ、自分はあまり唄わない力のヌキようだが、楽しい! うまい!

*ハーディ・ガーディの音
http://www.midcoast.com/~beechhil/vielle/sounds.html

ジョージ・ガーシュインさんについて

2004-09-08 05:48:31 | je l'ai vue
George Gershwin(1898~1937)
 ニューヨークでロシア系ユダヤ人として生まれる。高校生時代から、音楽産業の中心地ティン・パン・アレイでピアニストとして活動。
 ラヴェルに作曲法を乞うが、ラヴェル風のつまらないものを学習する必要はないと断られる。
「SWANEE」(1919)のレコードが200万枚を越す大ヒット。ジャズとクラシックの融合を試みていたポール・ホワイトの以来で作曲した
「Rhapsody in Blue」(1924)、「An American in Paris」(1928)、「I Got Rhythm」(1930)、オペラ「Porgy & Beth」(1935)中の「Summertime」が代表作。
 作詞は兄のアイラ・ガーシュインがほとんどを担当。
 19世紀、ニューオリンズの黒人だちが白人音楽の楽器を使って、自分たちの音楽を演奏してジャズが誕生した。20世紀、ガーシュインは黒人の演奏方法を取り入れて、クラシック音楽を再生。ポップス、ジャズ、クラシックのジャンルを越えた新しい音楽の出現、ニューヨークの音楽の出現であった。

*ウッディ・アレンの『マンハッタン』。ガーシュイン節。
http://www.bekkoame.ne.jp/~ilgg/
http://www.gershwin.com/

イタリアの泣きメロおやじ、初来日~エンニオ・モリコーネ~

2004-06-02 06:56:27 | je l'ai vue
 1928年生まれの「泣きメロおじさん」、いわずと知れた『荒野の用心棒』(64)、『夕陽のガンマン』(65)の映画音楽作曲家エンニオ・モリコーネ。大の男に涙をこぼさせる「泣きメロ」は、トランペッターだった父親譲りといわれるが、このところのモリコーネ・ブームのキモは、ラウンジ。その名もズバリ『モリコーネ・イン・ザ・シーン~ラウンジ・モリコーネ~』 (KICP-848)っていうコンピが出ております。『ヴェルーシュカ』、『性の告白』(74)、『スキャンダル 愛の罠』(85)など、イタリアンB級映画でのモリコーネ作品が、ラウンジ、はたまたモンドとして取り上げられることが多いのですが、そりゃ、エロ! ソフト! でも緻密!
 その多作さと、ほとんど同い年ってゆーとこから、よくアメリカの映画音楽家ジェリー・ゴールドスミスと比較されるみたいだけど、アクション、戦争、サスペンスからヒューマンドラマ、グルメ、エロ、果ては変態モノまで作曲しているこの「泣きメロ」おじさんの方に、人間としての幅を感じちゃうのです。ビバ! 初来日。


DVD『ドキュメンタリー・オブ・エンニオ・モリコーネ』?3990(税み)OPSDS-123

パゾリーニ監督の絶大な信頼を得ていたという話も面白いけど、89年には、谷崎潤一郎の『鍵』を、イタリアン・エロ王子、ティント・ブラスが監督した作品でも曲を作っているの。同年にはなんと『アタメ』も作曲している。偉い! 作曲の時、モリコーネは、ピアノにではなく、机に向かう。溢れる音符を広い集めるのに似た作業なのかも。その静かな制作風景が垣間見れます。


*ちなみにジャン=ルイとは2才違い。いっしょにやっているのは『華麗なる女銀行家』(80)だけみたい
http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=1123

*『アタメ』のテーマ曲『RESISTIRE』やってるDUO DINAMICO、ストレーンジ!
http://www.duodinamico.com/adelante.htm
http://homepage2.nifty.com/ysotake/page319.html


*モリコーネ研究
http://www.tcat.ne.jp/~eden/FC/morricone.htm

*エンリコ・ピエラヌンツィ
http://www.asahi.com/offtime/music/TKY200403120232.html

ドン・タコス系メキシコ人の台頭

2004-05-18 04:56:46 | je l'ai vue
ドン・タコス系メキシコ人の台頭

 いつもドジばかり踏むせいで、なぜかメキシコ。メキシコは鉱山の街、サン・ルイス・デ・ポトシにやってきたブラッド・ピット演じるジェリーは、その名も「メキシカン」という銃を探して、メキシコ人の運転するトラックをヒッチハイクすることに。その時の会話。
ジェ「車に乗せてほしいんだ! でも金はないんだ。丿ー・ディネーロ!」
メ「デ・ネーロ?」
メ「オー! ロバート・デ・ニーロ!」。
 人なつっこくて、めちゃ陽気、コワもてのマフィアたちでも、人が死んだときけば天にむかって十字を切り、人のスキをねらってはモノをくすねる。唄を歌うときの掛け声も、銃で打たれちゃった時も上げる声も「ァア~ィヤィヤィ」。すっとんきょうで、おっちょこちょい、でも憎めない。そんなドン・タコスなメキシコ人がいちいち登場、ちょっくら笑わせてくれては去ってゆく。
『キル・ビル』で、どこにでも刀を持参する日本人像に二ガニがしくも笑ってしまったわたしたちのように、メキシコ人も「ァア~ィヤィヤィ」とあきらめているのだろうか?








『ザ・メキシカン』The Mexican(2001)

日本におけるドン・タコス系メキシコ人の仕掛け人は佐藤雅彦だったが、アメリカにおけるその人はきっとこの映画の製作者、ローレンス・ベンダー。『レザボア・ドッグス』からずっとタランティーノの相棒を努めるベンダーが、ゴア・ヴァービンスキー監督と組んだらこうなった、というメキシコが舞台のラブ・コメディ。主役のジュリア・ロバーツはゲイの殺し屋、ブラッド・ピットは黒犬と組んで、笑わせてくれる。


STAFF
監督/ゴア・ヴァービンスキー Gore Verbinski
脚本/J・H・ワイマン
製作/ローレンス・ベンダー Lawrence Bender
撮影監督/ダリウス・ウォルスキー,ASC
音楽/アラン・シルベストリ

CAST
ジェリー/ブラッド・ピット
サマンサ/ジュリア・ロバーツ
リロイ/ジェームズ・ガンドルフィーニ
ネイマン/ボブ・バラバン
テッド/J・K・シモンズ
マルゴリース/ジーン・ハックマン

TDV2633D/¥6,000(税抜)/2001年/東宝東亜
<>http://www.toho-a-park.com/video/new/mexican/d_story.html


Brad Pitt....Jerry Welbach

Julia Roberts....Samantha Barzel

James Gandolfini....Winston Baldry

J.K. Simmons....Ted Slocum

Bob Balaban....Bernie Nayman

Sherman Augustus....Leroy the Hitman

Michael Cerveris....Frank

Gene Hackman....Arnold Margolese


ドン・タコス CM The Dontaco Brothers
http://dontacos.com/04cm/index.html


ドン・タコスの封筒、便せんダウンロード
http://spiral.frente.co.jp/print/note.html