barbaraunfufu

Burro nombrado, burro presentado.

14才 マンチェスター少年のサイバー・スイサイド劇

2004-06-03 04:50:31 | Mondo mundo
 かなわぬ恋は、悲しい。悲しくて、辛くてて死んでしまいたひ。悲嘆にまかせて14才の少年が完成させたものは、登場人物8人の「僕ちゃん暗殺事件」の脚本プロットだった…。これは、英国で起こったホントのお話。
 マンチェスター在住の14才の少年bくんは、女の子のフリをして入ったチャットで、2才年上のaくんと意気投合。サイバー・カップルとしてつき合い始めますが、それは許されぬ恋。その後、女の子キャラの、いわくつきの義理の兄弟として、bくん本人がネット上に登場。彼を葬ることをaくんに依頼する英国秘密諜報機関M1ー5の女スパイキャラも現れ、物語は、壮大なbくん暗殺計画に展開。
 そして実際、昨年6月29日、市内ショッピングセンターにてaくんは、この暗殺任務を遂行。ご用になりました。
 女スパイからのミッションは「bを殺せ。しかしその前に、愛している、と言うこと」。この一言のために、14才bくんは仕組んだのです。ドラマチックで、涙。です。


 bくんが、この物語のために書いたプロットは計57000行。彼愛用のパソコン内から発見された。bくんは、重病に侵されており、治療のために多額の国家予算が使われているので、女スパイたちに命を狙われている。bを殺したら、多額の報酬も支払うし、秘密諜報部員にしてあげる、というスパイ・スカウト物語でもあった。

*BBCニュースによる報道
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/manchester/3758209.stm

http://news.bbc.co.uk/hi/spanish/misc/newsid_3760000/3760483.stm

*MIー5は、英国情報機関保安庁。テロ対策がおもな任務。
http://www.mi5.gov.uk/
http://www.mi5.gov.uk/

イタリアの泣きメロおやじ、初来日~エンニオ・モリコーネ~

2004-06-02 06:56:27 | je l'ai vue
 1928年生まれの「泣きメロおじさん」、いわずと知れた『荒野の用心棒』(64)、『夕陽のガンマン』(65)の映画音楽作曲家エンニオ・モリコーネ。大の男に涙をこぼさせる「泣きメロ」は、トランペッターだった父親譲りといわれるが、このところのモリコーネ・ブームのキモは、ラウンジ。その名もズバリ『モリコーネ・イン・ザ・シーン~ラウンジ・モリコーネ~』 (KICP-848)っていうコンピが出ております。『ヴェルーシュカ』、『性の告白』(74)、『スキャンダル 愛の罠』(85)など、イタリアンB級映画でのモリコーネ作品が、ラウンジ、はたまたモンドとして取り上げられることが多いのですが、そりゃ、エロ! ソフト! でも緻密!
 その多作さと、ほとんど同い年ってゆーとこから、よくアメリカの映画音楽家ジェリー・ゴールドスミスと比較されるみたいだけど、アクション、戦争、サスペンスからヒューマンドラマ、グルメ、エロ、果ては変態モノまで作曲しているこの「泣きメロ」おじさんの方に、人間としての幅を感じちゃうのです。ビバ! 初来日。


DVD『ドキュメンタリー・オブ・エンニオ・モリコーネ』?3990(税み)OPSDS-123

パゾリーニ監督の絶大な信頼を得ていたという話も面白いけど、89年には、谷崎潤一郎の『鍵』を、イタリアン・エロ王子、ティント・ブラスが監督した作品でも曲を作っているの。同年にはなんと『アタメ』も作曲している。偉い! 作曲の時、モリコーネは、ピアノにではなく、机に向かう。溢れる音符を広い集めるのに似た作業なのかも。その静かな制作風景が垣間見れます。


*ちなみにジャン=ルイとは2才違い。いっしょにやっているのは『華麗なる女銀行家』(80)だけみたい
http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=1123

*『アタメ』のテーマ曲『RESISTIRE』やってるDUO DINAMICO、ストレーンジ!
http://www.duodinamico.com/adelante.htm
http://homepage2.nifty.com/ysotake/page319.html


*モリコーネ研究
http://www.tcat.ne.jp/~eden/FC/morricone.htm

*エンリコ・ピエラヌンツィ
http://www.asahi.com/offtime/music/TKY200403120232.html