帰ってきた野球ファン

　仲がよい友達のボブとアールは、熱狂的な野球ファンでした。ふたりの生活といったら冬は野球の歴史について語りあい、シーズンの間は各試合のボックス・スコアを研究すること。年間60もの試合を観戦に行きました。そしてもしふたりのうちどちらか先に死んだ方は、この世に戻ってきて天国に野球があるかどうか知らせることを約束したほどでした。
　ある夏の晩、ボブは寝ている間に逝ってしまいました。その日の午後ヤンキースの勝利を目の当たりにしていたので、彼は幸せに死にました。
　それから数日後のある晩、生き残ったほうのアールは彼方から聞こえてくる友達の声に気づき目覚めました。
「ボブ、君なのかい？」アールは尋ねました。
「もちろんだよ、僕だよ。」ボブは答えました。
「信じられない！」アールは叫びました。
「それで、どうなんだい？　天国には野球があるのかい？」
「ちょっと待てよ。君に良い知らせと悪い知らせがあるんだ。どっちを先に聞きたい？」
「良い知らせを先に聞きたいな。」
「ではこちらを先に。そう、天国には野球があるんだよ、アール。」
「いやっほう！　そいつあすげえや！　ところで悪いニュースってなんなの？」
「明日の夜の試合で投げるのは君なのさ。」

～Belief Net Religeous Jokes 2004/05/28より
＊愉快な宗教
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