バンビの独り言

バンビことけーちんの、あくまでも「独り言」デス☆

〈必見!〉「ワイルドすぎちゃうマッチ売りの少女」作・田舎の農ぼーい♪

2012-04-06 22:52:56 | 地震・原発事故
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この、農ぼーい♪くんのコメントがやたらと面白いので
「童話のパロディを作ってちょ」
とスカウトしたところ、1日でこんなすごい童話を書いてくれたのよっ!

マジすげーっす(;´༎ຶД༎ຶ`)
ぜひ、最後まで読んでね。


……………………………………………………

「ワイルドすぎちゃうマッチ売りの少女」
(作・田舎の農ぼーい♪)

ある大晦日の夜。
ボロボロの服を着たマッチ売りの少女が、寒さにふるえながら一生懸命にマッチを売っていました。

実は、このマッチには秘密があります。
それは、マッチの棒が、ある国で起きた地震の津波の被害にあい、原子力発電所が爆発して放射能汚染され、処分に困っていた瓦礫から作られていました。

クリスマスの日に、見知らぬ男が少女の前に現れ、
「クリスマスプレゼントだ。この瓦礫をリサイクルしたマッチを売れば、君はしばらくお金に困ることはなくなるよ。8000ベクレル/kg以下の安全な瓦礫だから大丈夫だよ。」
と言って、少女にマッチを渡したのでした。

少女は、
「よくわからないけど、瓦礫で困っている人達が助かるなら・・・」
と、引き受けました。

「マッチはいかがですか~?」
「このマッチは日本の瓦礫をリサイクルしたものです。」
「瓦礫で困った人達の為にもなります。」

町の人は、
「瓦礫だって?それは大変だ!買おう!」と言い、飛ぶように売れました。

中には、
「8000ベクレル/kg?全部の瓦礫を検査するのは無理じゃないか?
そもそも、その基準値自体が大丈夫?いくら瓦礫に困ってるって言ったって、こんな怪しいのは買えないよ・・・」
と言う人が現れ、買った人が、
「お前は困った人を助けないのか?!この人でなし!!」
と喧嘩になる事もありました。

少女は、
「こんな事になるなんて・・・こんなはずじゃ・・・」
と思い、悲しい気持ちになりました。
それでも、少女は売るしかなかったのです。

そして、町の人達に声をかけて一生懸命に全部売りました。

そのとき、少女にマッチを渡した男が来て言いました。
「被災地の人達が、復興の為に、お金が足りないと言っているんだ。今回の売り上げは寄付してくれないか?その代わりに、この前の2倍のマッチを君に渡そう。」と。

少女は困っている人の為に、売り上げを全部寄付しました。

次の日から、少女はまたマッチを売りました。
ところが、何故か町の人々は近寄って来ません。

実は、
「放射能の検査がイイカゲンで、8000ベクレル/kg以上の瓦礫もリサイクルされている。しかも、その基準値には正当な根拠が無い。」
という情報が町中に流れていました。

結局、少女は大量のマッチを処分できなくなって、困ってしまいました。
そして、捨てることもできないまま、大人になりました。

ある日、男が訪ねて来ました。

見るからにリッチです。
流行先取りの、Gジャンの袖引きちぎりに、G短パンという出で立ち。
こんな人、町で見かけた事ない・・・

でも、リッチな香水では隠せない、血生臭く、腐敗した匂いが・・・
そして、何か、悪魔に取り憑かれたような目・・・

男は何度もマッチを擦りながら言いました。

「おれはワイルドだぜぇ~?」

少女は何だか不思議な気分になりました。
まるで、夢を見ているようです。

男は続けて言います。
「国が防衛の為に必要だって言うから、しょうがなく原子力推進してやったんだぜぇ。
学者も国民も皆反対したのにだぜぇ?
ワイルドだろぉ~?」

「都合の悪い学者は全員クビにして、言う事聞く奴しか教授になれなくしてやったぜぇ~。
ワイルドだろぉ~?」

「うるさいマスコミは、広告費に毎年1000億以上使って黙らせてやったぜぇ~。
事実上、独占企業だから宣伝する必要無いのにだぜぇ?
原子力は大丈夫だぜぇ~って無駄に宣伝しまくってやったぜぇ?
ワイルドだろぉ~?」

「全然皆の為にならないし、原発立地する地域の住民が反対しても、金で黙らせてやったぜぇ~。
住民の理解ってのは、住民ってあだ名の俺の親友が理解したって事だぜぇ~?
ワイルドだろぉ~?」

「国が原子力の為に予算くれるって、何兆円ももらっちゃって、税金対策で財団に寄付して銀行に預けてみたら、利子だけですごい額になったぜぇ~。
皆に配ったら大喜びだぜぇ~。
あんなに反対してたのにだぜぇ~?
増えた利子は後で皆の負担になるのにだぜぇ?
ワイルドだろぉ~?」

「原子力で発電できるってだけで喜んで欲しいぜぇ。
核武装できるだけじゃなく、発電もできて一石二鳥なんだぜぇ?
ワイルドだろぉ~?」

「本当はいらない経費も全部国に認めさせて、世界最高の電気料金にしてやったぜぇ~。
そうするしか収入増える仕組みが無いからしょうがないんだぜぇ。
役人も給料上がるし、天下りもできて大喜びだぜぇ。
これが人情ってもんだぜぇ?
ワイルドだろぉ~?」

「設計基準も安全率も外国の基準も関係ないぜぇ。
それっぽく作ればいいんだぜぇ。
ワイルドだろぉ~?」

「設計通りに素人業者が施工しなくても、シャブコンに岩盤から滲み出た地下水と混ざったりしても気にしないぜぇ。
いい感じに写真撮って、ヒビは隠しながら監査させれば合格するぜぇ。
ワイルドだろぉ~?」

「原子力発電所は地震で壊れる事は無いぜぇ~。
ワイルドだろぉ~?」

「活断層の地図が気に入らないから書き換えてやったぜぇ~。
ワイルドだろぉ~?」

「運転の記録とか、まともにやってたらキリがないから誤魔化すぜぇ。
誤魔化しも仕事だぜぇ?
経費削減してやってんだぜぇ?
ワイルドだろぉ~?」

「何十年もワイルドな事繰り返したら、皆が応援してくれたぜぇ~。
反核な奴らは白い目で見られて、勝手に一般市民同士が対立したぜぇ~。
まったく馬鹿な奴らだぜぇ~。
責任の所在も曖昧にして、自動的に継続するしかない状況にしてやったぜぇ~。
国にも、事業者にも意思なんか無いぜぇ~。
それなのに、皆は俺達が敵だと思って攻めて来るぜぇ~。
作戦通りだぜぇ~。
毎日、意味もない対立で、前に進まないぜぇ~。
もう、最終処分の問題すら考える余裕も無いぜぇ~。
逆に俺が困るくらいに作戦通りだぜぇ~。
でも、儲かったし、いつ死んでもいいぜぇ~。
あとの事は若者に任せるぜぇ~。
ワイルドだろぉ~?」

「想定外の津波が来たから爆発したって事にしといてやったぜぇ。
ワイルドだろぉ~?」

「事故ってパニックになったらかわいそうだから、情報操作して皆を安心させてやったぜぇ~。
ワイルドだろぉ~?」

「総理大臣が脱原発とか言い出すし、本当の事教えろとかってうるさいから、マスコミ利用して辞めさせてやったぜぇ~。
簡単に支持率下がるんだぜぇ?支持してない奴からアンケート取ればいいんだぜぇ?
生きてるだけでも感謝して欲しいぜぇ~。無駄な殺しはしないぜぇ~?
追い詰めれば簡単に自殺するんだぜぇ?
ワイルドだろぉ~?」

「金さえあれば何でも手に入るぜぇ~。
夢のようだぜぇ~。
このために必死に勉強してきたんだぜぇ~?
ワイルドだろぉ~?」

男は、ず~っとこんな話をしました。
聞いている内に、本当にワイルドに思えて来ました。

嫌な臭いも、少しやわらいだ気がしました。
そうです。トイレでマッチを燃やすと消臭効果があるというアレです。

「俺と結婚するぜぇ~。
金なんて捨てるほどあるぜぇ~。
紙切れも同然だぜぇ~。
ワイルドな生活しようぜぇ~。
このマッチには魔法がかかってるぜぇ~。
俺には逆らえないぜぇ~。
ワイルドだろぉ~?」

お金に困る生活を続け、苦しんできた。
もう、これしかない・・・

男の姿が、神様のように見えたのです。
あまりにもワイルドすぎちゃうのです。

世間で悪の権化だと言われ、誰にも相手にされない男なのに、そんな事も知らなかったのです。

そして、訳もわからないままに結婚して、一緒に暮らすのでした。

気になる臭いも、マッチで何とか乗り越えました。

お金に不自由しない暮らしは、夢のようでした。
毎日、食べたい物を食べ、買いたい物を買い、余計な事は考えずに暮らしました。

そして、かわいい女の子が生まれました。
「かわいいかわいい赤ちゃん。何不自由なく育つのよ~。」

二人は、赤ちゃんを大事に育てました。

しかし、ある日、子供が不治の病になりました。

そうです・・・
知らないうちに、あのマッチで、ヒバクしていたのです。

「大丈夫だぜぇ~。
金さえあれば治るぜぇ~。
手術して、薬飲めばいいんだぜぇ~。
最新の医療は夢のようだぜぇ~。
ワイルドなんだぜぇ~?」
と、男に紹介された最先端の病院に入院しました。
ところが、全然治りません。
治ったように見えても、また悪化してしまうのです。
普通のご飯も食べられなくなってしまって、毎日、点滴ばかりです。

このままでは、入院していても治りません。

他に良い方法が無いか、自分で探すしかありません。
たくさん勉強し、治療法を探す為に、旅にも出ました。

そして、色々な人達に出会い、自然の素晴らしさを知りました。
同じ病気でも治ったと言う人にも出会いました。

重病の人でも食べられる食べ物や、自然治癒力を引き出す方法・・・

そうです!不治の病は治せるのです!

「お金ならいくらでも払います!助けて!」と、お願いしました。

しかし、皆こう言いました。
「普通の代金でいいんだよ。それよりも子供が治ったら、元気な笑顔を見せて欲しいな。」

知らないうちに、お金さえあれば何でも叶うと思ってしまっていました。

農家のおじさんは、
「いくらお金をもらっても、あなたにだけ大量に売る事はできないんだ。
いくらお金があっても、自分でできる農産物の量を簡単には増やせないんだ。
種なら沢山あるから、これを持って帰って、少しでも自分で畑をやってみるといいよ。」
と言って、種を分けてくれました。

家に帰り、買って来た物を子供に食べさせました。
すると、
「お母さん・・・、すごくおいしいよ。こんなの今まで食べた事ないよ。」と微笑みました。

毎日、旅で知ったおいしい食べ物と、治療で、少しずつ病気が良くなって行きました。


買うだけでは野菜が足りないので、自分でも種を植えてみました。
畑には、綺麗な蝶々や、かわいいミツバチ達がやって来て、美しい畑になっていきました。
そして、力強く生きる野菜達を見ているうちに、心のモヤモヤも晴れるようでした。

ある日、男が畑に来ました。
「なんだこれは!なんて美しい畑なんだ!
こんなにすばらしい畑の野菜を食べていたのか。
今までの私は、本物のワイルドじゃなかったかもしれない・・・
私は何と愚かな事をしてしまったんだろう・・・」

なんと、男はおいしい野菜を食べているうちに、優しい気持ちを取り戻していたのです!

そして、男も協力して一緒に畑をやりながら、子供を看病し続けると、ついに不治の病が治ったのです!

子供は言いました。
「やっとわかってくれたんだね。ありがとう。」

二人は、一晩中泣きました。

そして、お父さんは言いました。
「もう、こんな病気になる子を増やしちゃいけない!」
二人は全財産を使い、本当に安全な、核の最終処分場を作ろうと決心しました。

しかし、とっくに核のゴミ問題は解決していました。
いつの間にか、世の中の人々が変わっていたのです!
自分達だけ知らなかったのです。

世界中の人々が、本当に大事な事に気付き、自分を見つめ直し、行動したことを。

そして、家族は幸せに暮らしました。
自分を愛し、地球を愛し、自然と共存し、皆と助け合いながら、愉しい毎日。
余計な事はせず、余計な争いもせず、見えない人に迷惑もかからない、困ったら助け合える社会だったのです。
子供も、そのまた子供も、そのまた子供も、ず~っと、ず~っと、ず~~~~~~~っと幸せに暮らしました。

そんな暮らしが、本当は当たり前の事だったのです。悲しく、辛く、愚かな過去は、まるで嘘のようです。
やっと、当たり前の幸せな生活になりました。

これは夢ではなく、現実だったのです。
どんな悪魔が現れようとも、真実は普遍なのです。

お母さんとお父さんが信じていた世界は一体何だったのでしょうか?

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