2年くらいの構想を経て、2022年11月22日(火)に、実家の裏で、「米ぬか発酵温浴」をオープンします。
そのいきさつを話します。
【「わたし死ぬの?」まさかの乳がん宣告】
わたし、2020年1月に乳がんと診断されました。https://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/ef8b2d2a76d95f40964000302ddf88ec
検査が進めば進むほど、全てが残念な結果。
「浸潤性のガン」
「3段階のうち一番悪い3」
「進行度は50%です(一桁だったり、10〜20%が一般的)」
「リンパに転移」
このまま放置したら死ぬレベルでした。
それまで「抗がん剤なんて」「西洋医学なんて」と言っていた私が、悩む余裕などなく「抗がん剤治療を受けます」と即答しました。
爪が剥がれてしまわないように、抗がん剤の点滴中に手先を冷やします。
そうは言っても「薬によって一気に免疫が下がる」ことに対する不安はやっぱりあったので、車の両輪のように「自然療法(民間療法)」にも助けを求めました。
そのうちの一つが、「自然療法家・やまむらひろのさん」に紹介してもらった「米ぬか発酵温浴」でした。
「米油」を取ったあとの「脱脂米ぬか」に適切な量の水や湿度と空気を加えると、熱源を使わなくとも65〜70度近くまで発酵する。
(体感としては42度くらい)
発酵で熱せられて遠赤外線を発する「さらさらなパウダー状のぬか」の中に真っ裸で15分埋まることで、体温が1度くらい上がると言われている。
そして、それはただの「温熱療法」だけではなく、大量の有用微生物にさらされることで免疫が活性化し、さらに微生物が作り出す数千種類もの酵素を呼吸や皮膚から浴びることで細胞を活性化すると言われています。
「人が入ったあとに裸で入るなんて。汚くないの?」
と最初は躊躇したけれど、
◯60度以上で大腸菌のような有害な菌は死ぬこと
◯汗をかいたところにつく糠は浴槽から持ち出されてそのままシャワーで洗い流すこと
◯もし桶に汗や皮脂が残ったとしてもそれが餌となってあらたな発酵を生み出すこと
を知って安心しました。
わたしはけっこう疑い深く、流行りのものや新しいものには慎重な質で、エビデンス(根拠や裏付け)がないことには躊躇してしまうけれど、とても信頼している「ひろのさん」のオススメだからと週2ペースで通うことに決めました。
片道50分かけて週2ペースで「米ぬか酵素トヨタ店」に通っていました。
西洋医学にしても自然療法にしても、1つのカラダでいろんなことを試すので、何が効果があって何に効果がなかったのかはわかりません。
けど、「米ぬか発酵温浴」に通い続けていたことで、他の「乳がん治療」をした人に比べて「副作用」が少なかった気がします。
手術入院。コロナ時代で面会も付き添いもNGなのが辛かった。
放射線治療では「痒い」「ヒリヒリする」「皮がめくれる」症状が多く出ると聞いてステロイドが処方されたけれど、副作用を全く感じずステロイドも使わずに済みました。
これには医師にも驚かれました。
「絶対に効果があった」のかの証明はできないけれど、私たち人間のカラダは、ものすごい数の微生物に守られていることと、米ぬか酵素風呂に入ればさらに多様な微生物に覆われるわけだから、(エビデンスがないにしても)「良いに決まってる」ことは理解できました。
わたしは「温熱刺激療法イトオテルミー」療術師でもあるので、温熱の効果に関しては勉強してきました。
発酵温浴はそこにさらに「微生物」「発酵」が加わるから悪いわけがない。
全ての治療が終了して、わたしのガンは「目視レベルで消失」しました。
ゆかちんとふなちゃんがお祝いしてくれたよ。
ただ、わたしの乳がんはステージにしたら「2b〜3a」。
統計でいえば再発率は30%。
もし遠隔転移で再発したら、次の治療は「抗がん剤」しかない。
それは「完治ではなく延命」を意味し、医師から「余命宣告される」ということ。
【大切なひとたちと健康で長生きしたい】
その頃、「酵素風呂はがんサバイバーが経営することが多い。経営すると毎日酵素を浴びるから再発したって人を知らない」と聞いたことで、「米ぬか発酵温浴」を経営したいと思い始めました。
今まで私の主な仕事だった「農家民宿」は楽しくて仕方なかったけれど、どうしても睡眠不足になってしまうし、体調が悪くとも薬で抑えて無理せざるをないこともありました。
治療が終了したとして、また同じ仕事に戻ったら、再発しかねない。
再発しなかったとしても、51歳のわたしはあらたな病気になるかもしれないし、これから老化に伴って白内障や、五十肩も避けられないかもしれない。
次なる不調が現れたときも、私が頼るのは、自ら効果を実感している「米ぬか発酵温浴」だろうと思います。
一緒に子育てしてきた仲間たちもわたしと同年代で、いろんなところに不調が出始めている。
うちには娘が2人もいるし、体力勝負の農夫の夫もいる、両家の両親だってどんどん年老いていく。
自分だけじゃなくて、家族や友人、大切な人たちみんなで健康で過ごしたい。
それを考えたら「経営するしかないでしょう」という気持ちになりました。
ただ、「米ぬか発酵温浴」経営は生半可ではできない。
微生物は繊細な生き物だから、正月でも、親族の葬儀が入ろうと、1日足りとも休むことができない。
(これは人間の事情だから、微生物にとったら関係ないもんね)
手を抜かなかったとしても、微妙なバランスで、悪臭になったり、糠が死んだりしてしまう。
そして、暑いわ力がいるわ、大変ばっかりで稼げる商売ではない。
一旦スタートしたら、この事業をやめるまでは永遠に毎日同じ作業が続く。
利益を出すためにもっと大きく経営することも考えたけれど、借金と毎月の家賃を支払うことで「プレッシャー」になったり「毎日売り上げとにらめっこ」することにでもなったら逆効果な気がしたので、実家の裏に1桶だけの小さな「米ぬか発酵温浴」を作ることにしました。
【1桶だけの『貸切・米ぬか発酵温浴』開業します!】
貸切だから、他の人に話を聴かれることも姿を見られることもなく、抗がん剤などで髪が抜けた方でも安心して過ごしていただけます。
落ち武者のように少しづつ髪が抜けていく(悲しいを通り越して笑うしかなかった)
闘病中、人に会いたくない時もあったり、その時々で気分や体調がコロコロ変わるので、事前に約束ができませんでした。
ただ、自分と同じ「ガンサバイバー」で現在元気で過ごしている人の話は聴きたかった。
わたしは「人の話を聴かせてもらう」ことが好きなので、ご予約してくださった45分はマンツーマンでおしゃべりできたら嬉しいです(眠りたい時や、話したくないときはそう伝えてくださいね)。
身体の不調や悩み、ガン治療などをされている方に安心して弱音を吐き出してもらったり、体力がなくて弱っている方が入浴する場合は付き添いの方にそばにいてもらうこともできます。
【女性に優しいメリット!『米ぬか発酵温浴』の効果】
米ぬか発酵温浴にはここに書ききれないメリットがたくさん。
◯免疫力UP
体温が1℃上がると免疫力は5~6倍に上昇すると言われています。
酵素浴で体内温度がアップすることで、血流が良くなり、冷えに伴う肩こりや腰痛、むくみなどの症状の改善が期待できます。
基礎代謝のアップによる老廃物の排出、肌の代謝サイクルの活性化や生理不順の改善、酵素に触れることでアトピー性皮膚炎やアレルギーにも効能があるとされています。
◯美肌・ダイエット効果
25分の酵素浴でマラソン15km分の代謝に相当すると言われています。
汗とともにデトックスをするので、ダイエット効果も抜群!
また、古い角質を落としてターンオーバーを促進することで、シミやくすみにも効果的です。
◯ホルモンバランスを整える
産後、崩れやすいホルモン調整のために通う方も多い酵素浴。ホルモンバランスの改善にも期待できます。
不調がある人だけではなく若い人が美容のために「エステ感覚」で通うのもおすすめです。
【なぜ『あなぐまさん』なのか?】
わたしたち夫婦が大好きな絵本「わすれられないおくりもの」の中の主人公あなぐまさんは亡くなってしまったけれど仲間たちの心に「大切なもの」を遺していった。
これからの残りの人生は、大切な人たちの心に何かを遺せるような生き方がしたいと、わたしたちは思っています。
わたしは乳がんになり「死」を意識したからこそ、残りの人生を大切に生きていきたいと、前よりも強く思うようになりました。
「あなぐまさんの米ぬか発酵温浴」で出逢うおひとりおひとりとの時間を大切にしたい。
腰が痛い人などは座位で入っていただくこともできます!
どう過ごしたいかは人それぞれカスタマイズ。
………発酵温浴の入浴可能時間………
① 8:00〜8:45
② 9:00〜9:45
③10:00〜10:45
④11:00〜11:45
昼休憩(糠を休ませて発酵させる時間)
⑤14:00〜14:45
⑥15:00〜15:45
⑦16:00〜16:45
※朝一番がいちばん熱いです!寝てしまうほど気持ちよく入りたい人は午後がおすすめ。
※着替え、シャワー、ドライヤーの時間も含んで45分です
※駐車場が1台しかないため入れ替えの時間に15分取っています。
問い合わせは090−1280−0033