バンビの独り言

バンビことけーちんの、あくまでも「独り言」デス☆

高遠菜穂子さん講演会

2008-09-21 09:39:47 | イベント/講演会/映画
昨日の午後は、豊田市産業文化会館に、高遠菜穂子さんの講演会に行ってきました。高遠さんと言えば、イラクで人質になったことで有名です。
最初、小泉政権になった時「日本が良くなるかも」なんてバカな期待をしてしまったように、高遠さんが拉致された時は(報道を鵜呑みにして)「危険なイラクなんかに行くから…」などと(一瞬だけど)思ったうちの一人です、私は。

その後、それまでの高遠さんの活躍を知ったり、マスコミの伝え方がおかしかったことに気付いたり、「日本人が拉致されたのは、自衛隊をイラクに送り込んだ日本政府のせい」って知ったことで、高遠さん、今井さん、郡山さんには本当に申し訳ない気持ちになりました… 土下座して謝りたいくらい。

その後も3人が、心を痛めてることを知って、私にできることは、我が子や周りの子を「流行やうわさ話に流されず、自分の意志を持って実行できる大人」に育てることしかないなぁ…って思ってたの。

そんな時に舞い込んだ、講演会のお誘い。

でも、この講演はかなりショッキングでした。「卑怯」だと思いつつ、DVDがどうしても見られなかった。目を背けたらいけないのだろうけど、直視できなかった…。

イラク戦争は本当に惨いです。
アメリカは金儲けのためにイラク戦争をした(している)…これ以外に考えられない。アメリカの軍需産業で600%の利益率を出している会社があったり、政治家も子会社作ったり、ボロ儲けしたそうです。

アメリカ兵は、イラク人の遺体の上でサーフィンのまねごとをしたり、脳みそをスプーンですくって遊んだり…

日本人が「イラク」で気をつけなくてはいけなかった相手は、「イラク人」ではなく「アメリカ兵」。日本人ジャーナリストは、両側からピストルを突きつけられた状態で、所持品を全て没収され、手錠をはめられ、猿ぐつわをつけられ、ヨルダンに置き去りにされていた(情報公開されないため)。イラク人ジャーナリストは気温50度にもなる砂漠に、手錠をはめられたままエビぞりの状態で置き去り。

スンニ派のお坊さんが連れ去られ虐待された時は、電気ドリルで脳天をくりぬかれ、喉からお腹まで引き裂かれ、目をくりぬかれ、めちゃめちゃされたそうです。(この辺りの映像も、どうしても見れなかった。ゴメンナサイ)
戦争は憎しみの連鎖。イラク戦争が仕掛けられなければ、こんな惨いことにはならなかったのに…。
700人殺された村では、そのうち500人が女と子どもで、中には「お母さんに抱きかかえられながら」の遺体もあったそうです。

本来、イラク人は、「軍隊を捨てた国、日本」をとても信頼していたそうです。ヒロシマ、ナガサキについて学んでいるから「同胞」だと思っていた。だから、自衛隊を派遣したと知った時、とてもビックリした。
自衛隊を派遣さえしなければ、日本人が拉致されることなどなかったのでしょう。
では、高遠さんたちが拉致された時、どうして殺されなくて済んだのか…それは武器を持っておらず丸腰だったから。身を守るためにピストルを持っていたジャーナリストはすぐに殺された。もし武器を持っていたら説明する間もなく、殺されていたでしょう、とのこと。

高遠さんが最も心配していることは、今のように日本がアメリカに追随していたら、普通に海外旅行している日本人が「拉致殺害」されてもおかしくない。たとえ、イギリス旅行でさえも。

そして、もはや「9条を守る」って次元ではなくて、「9条を世界に発信」していくことが大事だそうです。軍隊を捨てる、武器を置く、これが大事だということを、どんどん外に向けて伝えて欲しいそうです。

高遠さんは今もバッシングを受け続けていて、心を痛めています。
私は高遠さんのこと、同じ日本人として誇りに思ってます。
みなさんも、9条のことをどんどん発信して、そして今でも「自己責任論」を勘違いしてる人がいれば「間違ってる」と伝えて下さいね。

拉致されたり殺される日本人は「(日本の)アメリカ追随による犠牲者」なのだと思ってます。
そして、他人事だと思って関心を持とうとしない日本人、叩く対象を見つけてはバッシングする大衆心理を恐ろしいと思います。


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