バンビの独り言

バンビことけーちんの、あくまでも「独り言」デス☆

野草の花束

2009-06-27 22:29:01 | 子育て親育ち
NPOゆめまちねっとのたっちゃんが静岡新聞夕刊に寄稿しているコラムです。

『野草の花束』

「今度は市民活動の苦労話を書いたらどうですか?」。
窓辺の担当記者さんに言われました。
「う~ん…」ないんですよね、苦労話。

確かに地域で新しいことを起こせば、いろんな壁にぶつかります。
落ち込むことだって多々あります。
夫婦で1日も休まず市民活動をして、年収180万円。
膝を痛打した時も医療費を節約しようと受診せずにいたら、数ヶ月後に血がパンパンに溜まってしまったり…。
それでも、充実した日々を送っていると断言できる自分がいます。

NPO事務所兼我が家には、事務用品や情報機器から家具、車に至るまで、活動に共感する人たちからのいただきものがズラリ。
食卓には差し入れの品が毎日、並びます。
参加費無料の子どもたちの居場所づくり「冒険遊び場たごっこパーク」は募金で支えられています。
支援物資や募金に込められた一人ひとりの思い。
それが活動を続ける原動力になっています。

それだけではありません。
公園の散歩が日課のおじいちゃんがくれるキャラメル、グラウンドゴルフに精を出すおじいちゃんがくれるミカン。
「窓辺」の切り抜きを握って「あんたが書いてるのかい、これ」と声を掛けてくれるおばあちゃん。
そんなささやかなひとときが、僕らに活動を続けることの意味を確信させてくれるのです。

それでもやっぱり、くじけそうになる心を抱えながら公園へ向かう日もあります。
子どもたちの前では平静を装うものの、悟られちゃっているのか、そんな日に限って、野草の花束をくれる子がいたり、笑顔で荷物運びを手伝ってくれる子がいるのです。
それはまるで無言の励ましのように。
…ありがとう。

(NPO法人ゆめまちねっと代表 たっちゃん)

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