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「タテ・ヨコ・ナナメで解決する」
▼民意を反映しない選挙結果
12月16日、選挙結果が出た。驚くほどの自民党の大勝。インターネットやSNSは、落胆する人々の声で埋まった。ぼく自身は長らくテレビを持っていないし、最近では新聞も取らなくなった。
だから一般の人たちがどんな情報を得ているのかよくわからない。
どうやらネットやSNSの状況とは大きく違っていたようだ。
今回の投票率が著しく低かったのは、メディアで自民大勝が決定的として報道され、しかも対立軸の第三極として維新の会ばかりが報道され、投票が無意味と思わされたせいではないかと思う。
~中略~
大勝したと言われる自民党を比例区で選択したのは、有権者全体の16.33%でしかない。大半の人ががっかりしたと言うのもうなずける。
全有権者の83.7%が自民党に投票していないのだから。
「選挙に行っても無駄だよ」と思わせるキャンペーンが功を奏してしまった。
こうして「投票箱の民主主義」は葬りさられた。
▼「未来の当たり前」を引き寄せる
ナナメの方法は、全く新しい仕組みを考えて実行する、オルタナティブの運動だ。タテが選挙制度の壁で困難、ヨコもまた徒労感が募るばかりである
ならば、ナナメを考えるのがいい。
反対より“無効化”だ。
たとえば原発に反対するのではなく、原発より安く発電効率の高い「天然ガスのコンバインドサイクル発電」を推進するのもいいし、発送電の分離や電力の自由化を実現させるのもいい。競争させれば原発の発電単価の高さが明らかになるからだ。
もちろん自然エネルギーを伸ばすのもいいのだが、意外な盲点があった。
それが“送電ロス”だ。
50万ボルトの高圧線を1とすると、家庭の近くを走る6,600ボルトの送電線は5,739倍も送電ロスする。太陽光発電を導入して、有効な社会資産をつくっているつもりでいても、実際にはほとんど近隣の家に電気需要がなければ送電ロスで消えてしまっている心配がある。
しかも電力会社は固定買取制度で太陽光発電からの電気を買っているが、その費用はすべて他の家庭の電気料金から回収できるから電力会社の腹は痛まない。もしかしたら電力会社は「買っているふり」をしているだけかもしれない。
そこでぼくが考えるのは、電気を自給してしまう仕組みだ。
自宅で作った電気で電気を自給して「オフグリッド」してしまう方向だ。
グリッドは送電線のこと、オフグリッドとは送電線から離れて暮らすことだ。
この仕組みはすでにできている。それを電気自動車と組ませてしまったらどうだろう。
電気自動車はとても効率が高い上、自宅の太陽光発電でまかなったら、実質的に燃料は無料で、しかも二酸化炭素排出の心配もなくなる。
やがて「ガソリン代+電気代」と「電気自動車代+太陽光発電+バッテリー整流装置」とを比較して、安い方を選択する時代になるだろう。
この「未来の当たり前」を、今の時代に引き寄せることで解決したいのだ。
▼NET IB NEWS連載コラムより転載。
こちらでは図や写真をご覧いただけます。
http://www.data-max.co.jp/2013/01/08/15_131540_yusann_1.html
http://www.data-max.co.jp/2013/01/09/1_417_yusann_16.html
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◆ ピックアップニュース ◆
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● 『地震学者の有罪理由は「メディア操作に加担」』(2013年1月20日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130120-OYT1T00216.htm?from=main6
・ 田中優コメント
「イタリアで、一回目の地震ののち、「あとは大丈夫だよ」的発言をして二回目の
大地震で被害を拡大させたのは、御用学者のせいだと有罪になりました。
日本の地震、原発の御用学者たちも犯罪では?」
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●『欧州食品安全機関、ネオニコチノイド系農薬のハチへの危険性を明記』
(一般社団法人 アクト・ビヨンド・トラスト2013年1月16日付 EFSA プレスリリース抄訳)』
http://www.actbeyondtrust.org/wp-content/uploads/2013/01/efsa_pr_20130116.pdf
・ 田中優コメント
「ネオニコチノイド、ミツバチへの悪影響、隠せなくなってきました。」