Over 60's yukinokoブログ

実家の片づけ、そして義母を送って、次は自分の生前整理だな

難しい決断と、鬼嫁の眼にも涙

2022-11-19 08:57:50 | 鬼嫁yukinokoの介護日記

昨日の午後、これまで義母が入所していた特養(来月末まで在籍中)と、現在入院している病院へ話を聞きに相方と出かけました。

特養のほうは、60日間の入院期間終了後に義母を特養に戻したいと思う相方が担当者に電話をして、急遽説明を聞くことになりました。

私としては、義母の担当看護師さんから電話で「夜中にも痰の吸引が必要なので、それが出来ない特養へはもう戻れません」と断定的に言われていたので、説明を聞きに行くまでのないのでは、と考えていたんです。

でも、いつもよくしていただいている特養の担当者、Oさんの説明を聞くうちに、だんだんと気持ちが変わってきました。

その特養では看取り介護を行うことが出来ること、それを選択すると今後発熱くらいなら提携しているお医者さんに薬を処方してもらうことくらいは出来るけれど、今回の入院のきっかけになった誤嚥性肺炎のような

状態になっても大きな病院に搬送することはなく、それも寿命と捉えて施設で最期の看取りをする・・・という話。

現在の義母は一日に5~7回ほど、痰の吸引をしていて、そのうち数回は鼻から気管支のほうまで管を入れての気管吸引。

特養でそれが出来るのは看護師と5名の介護職員で、夜間は口からの吸引しか出来ない場合も多いため、当然窒息するリスクが高くなります。

どう考えても特養に戻せば、義母の死期はかなり近くなることに。

Oさんは、ショートステイでの利用時から何年も利用していただいていて、出来れば戻っていただきたいけれども、これまでどおりの入所だともしもの時警察が入ることにもなるため、戻るなら看取り介護で、

という説明でした。

多分相方もそうだったと思うけれど、義母の余命を私たちが決めなければならないという重苦しい気持ちになりましたね。

ただ、Oさんの穏やかでわかりやすい話し方を聞いていたら、相方は元々特養に戻したいと思っていたし、義母の残りの人生を未知の施設で送らせるより、自宅ではないにしても慣れ親しんだ人たちがそばにいる

状態で過ごさせたほうがいいように思えてきました。

とにかく特養に戻すことも選択肢のひとつに加えて、次は入院している病院へ。

 

病院では社会福祉士と病棟の主任看護師のふたりと面談。

まず看護師から義母の現在の状況の説明を受けたあと、今後別の施設に移るまでの1か月足らずの間に施設の見学や契約、病院も交えた三者でのカンファレンスなど、やらなければならないことがたくさんあるので、

月曜までに結論を出してください、と告げられ、あまりの性急ぶりに相方とふたり、ちょっと動揺。

このシチュエーション、葬式のときに似ている。短時間でいろいろなことを決めなくてはならなかった、義父の葬儀のときのことをふと思い出しました。

その看護師さんの説明はわかりやすく、口調も温かみのあるものだったのだけれど、看護師さんが業務に戻って社会福祉士との話が始まると、頭の回転もいいためか若いからか、早口で説明を始めました。

病院を訪れる前に特養で看取り介護で対応は可能だという話を聞いてきた、と話すと明らかに顔色に変化が(マスクしていてもなんとなくわかる)。

特養で「一旦別の療養病院へ転院して痰の状況が改善してからでも、特養に戻れるという話でした」と告げると、

「それは出来ないですよ。今点滴などの医療行為は全くしていない状態なので、他の病院への転院はあり得ません。そういう(事実と違う)ことを言ってもらわないように言っておかないと」みたいな言葉が。

それを聞いて、ちょっとカチンと来ました。

Oさんの肩を持ってしまいますが、そう思うのは彼女の勝手、ではあるけれど、それは私たちに言うべきことではないんじゃないの?

感情がすぐに表に出てしまうタイプなんでしょうけど、仕事柄それは抑えるべきものじゃないか、と思った私もあまり抑えられないタイプなので(苦笑)思わず、

「それはOさんが私たちの心情を察して話されたことで、事実とは違うかもしれないし私の受け取り方や話し方が違っているだけかもしれないので」と、間髪おかず結構きつめな口調で言ってしまいました。

言ったとたん、やっちまったかな?とは思ったけど。でもそこで彼女も私たちの気持ちを逆なでしたかも?と気づいたみたいです。

調べてみたら、社会福祉士の資格取得って結構難しいみたいですね。なのでプライド高めなのかも。

その後24時間看護師がいる老人ホームの候補を3つ挙げて説明を受けましたが(やっぱり早口)、料金は思っていたほどでもなかったし、場所も家から車で15~20分くらいで行けるところばかり。

それでもなんだか「やっつけ仕事」のような印象が拭えず、なんて言うか、本当に患者とか家族のことを考えているんだろうか?そうじゃないんじゃないの?みたいな気分。

それに前からちょっと感じていたんです。全く確証のないことで私の想像でしかないけれど、もしかしたら病院から別施設へ移すとき、施設側からなんらかのマージンが病院へ入るのではないか?ということ。

確かに特養に戻れば余命は短くなるから勧めないのもわかるけれど、そっちがあるから別施設を、しかも短期間にと追い立てるようにして決断力や判断力を鈍らせているんじゃないのかって。(個人の感想)

説明の途中から、私の気持ちはすっかり別施設から離れていました。一応聞くには聞きましたよ。でも多分、3つのうちのひとつを見学に行った時点でもうそこでほぼ決まり、みたいになるのではないかなと。

それはちょっとおかしいと思うし、そう持って行くような病院側の態度に不信感満々になったから。

 

説明を聞き終わって帰宅する車の中で、義弟の意見もあるけれど、ふたりしてやっぱり特養に戻そう、と意見一致。

病院側の態度があーだこーだ、などと話しているうち、どうしたことか自然に涙が。あれ?

 

義母のことで泣くことなんか、絶対ない、と思っていたのに

 

そりゃ以前家にいるときにはいろいろやらかしましたから、怒りで泣いたことは何度かありましたよ。でもその涙とは違う。義母のことを悲しんでいるのか、親の死期を決めなければならない相方を憐れんでいるのか。

いや、それとも違う気がする。

今書いていてもなんだかじわ~っと来そうなんですが、何というか、ひとの哀れ、みたいな感情でしょうかね。鬼嫁の眼にだって、涙は流れるのだな。

 

昨夜義弟に特養に戻したいと話すと、それでいいと返事。

ただ懸念材料がいくつかあるんです。

①特養に戻る、となった時点で、退院をせかされる  このまま別施設に行くなら、MAX来月の14日くらいまではいられるけれど、追い出される可能性は否定できない。

②特養に戻る、となったことで、看護の手抜きが行われないか 痰の吸引回数が減らされる、なんてことなければいいんだけど・・・

③なんとか特養に戻ったとして、年末の相方も義弟も超忙しい時期に旅立つかもしれない不安  こればっかりは何とも言えません。病院にいたって突然、はあり得ます。

気がつくと義母の今後のことで頭の中がかなり満タン。他にもインボイス制度のこととか気がかりなことがあるけれど、当面は義母関係のことが中心になりそうです。はぁ・・・・・・

 


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