‘08/06/21の朝刊記事から
大統領府高官を刷新
韓国 米牛肉批判沈静化狙う
【ソウル20日井田哲一】韓国の李明博大統領は20日、米国産牛肉の輸入再開問題で世論の批判を受け辞意を表明していた柳佑益リュウイク大統領室長ら、閣僚級の大統領府(青瓦台)首席秘書官全員を交代する人事を発表した。
李大統領は今回の人事と、来週にも予想される内閣改造で、問題の沈静化を図る意向だ。
大統領就任から117日で、大統領室長と首席秘書官、合わせて7人を入れ替える異例の事態となった。
室長の後任には鄭正佶・蔚山大総長を起用した。
李大統領は記者会見で「国民の目線に合わせ人選に努力した。国民の声に耳を傾け、低い姿勢で国民に仕えるため最善を尽くす」と述べ、理解を求めた。
一方、米国産牛肉の輸入再開をめぐり、ワシントンで行われていた米国との追加交渉は19日(日本時間20日午前)終了。
韓国メディアによると、米国政府が生後30カ月以上の牛肉を輸出しないよう保証する内容で事実上、妥結した。
韓国政府は21日に合意内容を発表する。
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