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080408 放射性物質が盗難

2013-11-03 21:49:51 | 社会
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’08/04/08の朝刊記事から

放射性物質が盗難 千葉・検査会社

千葉県市原市の「非破壊検査株式会社」東京事業本部京葉事業部から7日、保管庫にあった放射性同位元素イリジウム192(直径2ミリ、長さ2ミリ)が入った容器1個が盗まれたと市原署に届けがあった。

同社から報告を受けた文部科学省によると、保管庫の防犯ビデオに、5日午前1時40分ごろ、容器を持ち出す不審人物が写っていたという。
保管庫の鍵をダイヤル錠式のケースから持ち出し侵入したとみられ、同署は内部事情に詳しい者による窃盗事件とみて調べている。

文科省によると、容器からイリジウムが露出した場合、近くで1日以上被爆し続けると嘔吐、3日で急性放射線障害が出るという。

調べによると、盗まれたのは放射線透過検査装置に使う線源。
容器はステンレス製の円筒形(直径約25センチ、長さ約40センチ、重さ約17キロ)で、二重構造で密封されている。

7日午前7時ごろ、出勤した社員が28個あるうちの1個がなくなっているのに気付いた。
4日午後6時に職員が保管庫にしまった。
5、6日は休みだった。

非破壊検査株式会社によると、保管庫は普通の鍵とカードキーの2種類の鍵がかかっており、正しく操作しないと警報器が鳴る仕組み。
今回は鳴らなかったという。


イリジウム192
半減期の長さは約74日。ガンマ線エネルギーの強さが適度で、がんの放射線治療、工業製品の欠陥の有無を調べる放射線透過試験などに使われる。放射性物質を使う事業者は、放射線障害防止法上の許可や届け出が必要。取り扱う従業員に教育・訓練したり、管理状況を報告したりする義務がある。




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