'08/11/16の朝刊記事から
チャールズ皇太子 国王遠く還暦祝い
王位継承に賛否両論
【ロンドン14日共同】チャールズ英皇太子が14日、60歳の誕生日を迎えた。
還暦になっても国王に即位できない皇太子への同情論がある一方で、3割以上が王位継承には反対との世論調査もあり、英国民の心境は複雑だ。
ハイドパークなどロンドン各所でこの日、祝賀行事が行われ、号砲が市内中心部に響き渡った。
同日発表された調査結果によると、エリザベス女王(82)から皇太子への王位継承について42%が賛成。
一方で、皇太子ではなくその長男、 ウィリアム王子(26)が継承するべきとの回答は35%に上った。
こうした英世論の背景には、1997年にパリで不慮の死を遂げたダイアナ元皇太子妃の人気が依然根強く、皇太子の不倫相手だったカミラ夫人(61)を将来の王妃として認めたくないとの感情がある。
また、英国の”顔”として外交分野でも、大きな役割を果たしてきた女王は、王位継承から56年余りが過ぎても多忙な公務をこなしており、「皇太子の待つ日々はしばらく続く」(英メディア)との見方がもっぱらだ。