'08/11/15の朝刊記事から
朝日記者撃たれ負傷
パキスタン タリバン取材中
【ニューデリー14日時事】パキスタン北部ペシャワル市内で14日午後(日本時間同)、朝日新聞イスラマバード支局の四倉幹木支局長(39)らの乗った車が何者かに銃撃され、同支局長は右脚を負傷した。同乗していた地元の助手も左肩を撃たれたが、ともに命に別状はない。
朝日新聞の説明によると四倉支局長はこの日、反政府勢力タリバン関係者の取材のためイスラマバードからペシャワルに車で到着。市内の建物前で車を止めていたところ、徒歩で近づいてきた男に突然撃たれたという。
男は車の外から三発発砲、車を貫通して支局長の右のひざ下に当たった。支局長らは現場から自力で脱出し、ペシャワルの病院で応急処置を受けた後、イスラマバードの病院に搬送された。
取材に同行していたイスラマバード支局助手によると、犯人グループは四人組で、一人が車に向けて発砲したという。ペシャワルの警察高官は時事通信に対し、「グループは(支局長らの)誘拐を試みたが、抵抗されたため発砲したようだ」と述べた。