’08/09/21の朝刊記事から
メラミン疑い 丸大回収5商品に
全国に2800袋 大半は消費か
大手食品メーカー丸大食品(大阪府高槻市)が20日、同社の計5商品に、有害物質メラミンが混入している虞があるとして、商品の自主回収を始めたことを受け、大手のジャスコやイトーヨーカ堂などスーパー各社は、該当商品を全国の店舗から撤去。
厚生労働省は各地の検疫所に中国製加工食品の検査強化を指示、農林水産省も食品メーカーなどに取引状況の確認を要請した。
メラミン混入の牛乳を製造し、中国国内で死者まで出した現地の大手乳製品メーカー「伊利集団」から牛乳を購入、商品に使っており、メラミン混入事件は中国から日本へ波及。
冷凍ギョーザに続き、中国製食品の安全性に対する不安が広がりそうだ。
丸大食品などによると、商品は合計約2800袋を、沖縄県を除く北海道から九州までの広い地域に出荷し、多くはすでに消費されたとみられる。
これまでに健康被害の報告はなく、丸大は「使っている牛乳の量が少なく、もしメラミンが混入していたとしても微量で健康に影響はない」としている。
中国のメラミン混入事件
中国甘粛省の軍病院が10日、同じ粉ミルクを飲んだ乳児14人が腎臓結石にかかっていたと公表。
河北省の製造元「三鹿集団」が、有害物質メラミンが混入していたと発表した。
中国政府の調査で、他に内モンゴル自治区の蒙牛や伊利など乳製品メーカー計22社の粉ミルク製品からメラミンが検出され、死者は5人、患者は6200人以上に達した。
伊利など3社の牛乳からもメラミンが検出された。
撮影機材
Kodak DC4800