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110715 いずし食中毒の原因 ボツリヌス菌 毒素によろい

2011-07-15 19:13:38 | 技術
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‘07/10/21の朝刊記事から

いずし食中毒の原因
ボツリヌス菌 毒素によろい
東農大網走グループ解明


【網走】致死性の高い食中毒を引き起こすボツリヌス菌を研究している東京農業大生物産業学部(網走市)のグループは、菌の毒素の立体構造を世界で初めて解明した。
毒素本体を三本足の「よろい」のような構造が守る形で、毒が胃酸で分解されずに腸にまで到達するメカニズムと密接に関係しているとみられる。
食中毒の予防薬開発などに役立つとみられ、専門家も重要な成果として高く評価している。
研究成果は米国生化学会機関誌最新号の巻頭論文として紹介された。

3本足で胃酸防ぐ 予防薬開発に道
日本で最も発生例が多いボツリヌス菌の型は、北海道や東北地方の海岸の砂中に広く分布しており、しばしば「いずし」の材料を汚染して食中毒を引き起こす。
このため、国内でのボツリヌス菌の研究は北海道が先進地となっている。

研究グループは、大山徹教授(生物化学)と、今春、東農大大学院を卒業し、東京の科学機器製造会社に勤める長谷川仁子さんら。
大山教授らはボツリヌス菌を培養し、遠心分離器で毒素を抽出。
倍率5万倍の電子顕微鏡とコンピューターで形状を分析する作業を3年間にわたり続けた。

その結果、毒素は14個のタンパク質からできているが、大きく分けると①毒素本体②3本足の構造体ーからなることがわかった。

また、本体だけだと胃酸で分解されるのに、3本足の構造体を付けていると分解されないことも確認できた。

大山教授らは、3本足の構造体が毒素を守る「よろい」のような役割を果たしているのではないかと推論。






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