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'07/02/04朝刊記事から
党違法資金疑惑 ブレア首相窮地
「もみ消し」有無が焦点
「英国版ウォーターゲート事件」の様相
【ロンドン３日高田昌幸】英の与党労働党への資金融資疑惑で、ブレア首相が窮地に立たされている。
首相自身が１月下旬、ロンドン警視庁から参考人として２度目の聴取を受け、首相官邸の側近も逮捕された。
警視庁は違法融資だけでなく、首相官邸が証拠を隠滅したとされる捜査妨害容疑も重点的に捜査しており、政権中枢による「もみ消し工作」の有無が大きな焦点になってきた。
ブレア首相は２度目の事情聴取後の２日、「任務を遂行する。捜査中に辞めるのは間違いだ」と述べ、野党などの早期辞任要求を突っぱねた。
疑惑は、労働党が巨額融資を受けえた見返りに、資金提供者を上院（貴族院）議員に推薦したというもの。
警視庁は昨年３月から捜査を始め、昨年中に３人を逮捕した。
さらに今年１月１９日には、首相の上級顧問ルース・ターナー氏を捜査妨害容疑で逮捕。
３０日には労働党の資金調達責任者、リービー上院議員を同容疑で再逮捕した。