『コペンハーゲン』~首相の決断
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デンマークの野党から女性の首相が誕生。
中年太りながら若かりしころの美貌を思わせる主人公はたくましい。
首相になりそうになったとたんに、元与党や少数野党の党首がすり寄ってくる。くっつきそうになったり、離れてみたり。
これはもう、日本でも始終目にしていることではないか。
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テンポの早い筋運びに、テレビ局のキャスターという役柄で、正義感にあふれて政府のスクープを物にしようとする若い女性キャスターも登場する。
首相の家庭生活も描かれるが、夫がよき理解者なのだ。サッチャー夫人の夫もいいものね。
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第4話は、グリーンランドとデンマークの関わりを描いている。
グリーンランドがデンマークの属国であり、住民の8割がイヌイットであることをはじめて知った。
1時間の会見予定でグリーンランドを訪れた首相は、
自治区の長に「せめて一晩泊まり、現状を知ってほしい」と言われ、滞在を延ばして視察する。
壮大な雪景色を背景に、
アルコール依存症や児童虐待が多く、若者の自殺未遂が2割もあり、その理由は自由な国ではないことだなど、グリーランドの為政者としての苦悩が語られる。
感動的な場面である。
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さらにアメリカはここにも登場して「グリーンランドはデンマークに無力、デンマークはアメリカに無力」という台詞が出てくる。
世界のあらゆるところで、民主主義を唱えながら権力を振り回すアメリカ。
魅力的ながら武力で世界を掌握したがっている。
ともあれ無類に面白い政治ドラマである。
2013年08月10日 | ドラマ
どんよりした天候が体にひびき、ブログがなかなか書けない。文章もひどいもんだ。で、何回目かの再掲。
シーズン2、3もあったが、入院その他で見そびれた。
理解あるはずの夫とは、その後、離婚するらしい。
本作の原題「BORGEN」とは、迎賓館、国会議事堂や内閣府、最高裁判所など、デンマークの三権に関する施設がおかれている「クリスチャンスボー城」のニックネームである。