書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

最澄・久隔帖(813)

2007-05-03 07:26:24 | Weblog

最澄(伝教大師、767~822)
天台宗の開祖、没後、伝教大使の謚号を賜る。
最澄が高雄山寺にて空海に仕えている愛弟子の泰範に宛てた
唯一現存する最澄の自筆書状である。
「久隔清音・・・」
(久しく御無沙汰を・・・)と書き始まることから久隔帖と呼ばれている。
空海から送られた詩の序のなかに判らない部分があり、
それを空海に聞いて欲しいと言う内容である。。
年少の空海に対して卑屈と思われるほど礼を尽くしているが、
空海への気遣いや直向きな姿勢が滲み出ている。
書風は、清らかで流麗である。

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